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愛犬とのドライブに最適な車とは?10のドッグフレンドリーカーポイント!

わんこと行くクルマ旅 特別編

自称自動車評論犬!? 旅するラブラドールレトリーバーのマリアは、もう12年以上、国内外の新車に試乗し、”わんこと行くクルマ旅”を満喫してきました。そろそろマリアの目、犬視点での、ドッグフレンドリーなクルマの条件をまとめてみようということになり(緊急事態宣言が延長され、マリアたちが暇を持て余しているので・・・)、これまでのクルマの試乗経験から、ここに注目してほしい・・・というポイントを10項目ピックアップすることに。”シャープな目の付けどころ”は、さすが、自称自動車評論犬!?と思わせます。

まず、マリア曰く、犬の乗車場所は、後席がベストとのこと。わが家の愛犬専用車はステーションワゴンで、たまーに後席にも人が乗り、犬たちをラゲッジスペースに乗せることもあるのですが、フロア全体にクッションマットを敷き、さらにその上にフロア、後席シートバック裏、ラゲッジサイドまで覆ってくれる純正アクセサリーのラゲッジカバーを装着し、なおかつペットマットまで敷いてあげているのですが、やはり、前席の飼い主との距離が離れ、エアコンの冷風も届きにくく、また、乗り心地面で後席に敵うはずもない・・・とわんわん言っています。

1.後席座面の低さ

で、基本的に、後席にペットシートマットや、ボク自身がプロデュースしたバスタブ状で合成皮革素材のドッグベッドを設置し、乗せているのですが、犬的なポイントとして、後席座面の地上高の低さがポイントとのこと。ジャンプ力のあるジャックラッセルのララはともかく、大型犬のマリアでも、シニアになってくると、低ければ低いほうが乗り降りしやすいのです。ちなみに、SUVの後席座面地上高は約700~750mmと高め。しかし、コンパクトカーやステーションワゴンなら、マリアとララが大好きなドッグフレンドリーワゴンの1台、ボルボV60であれば約520mmと極めて低いのです(ホンダ・シャトル約510mm、メルセデスベンツCクラスステーションワゴン約540mm)。

2.後席座面のフラットさ

そして、犬勝手な条件として、後席座面はフラットであるほど、座り心地、というより、横になった寝心地がよいらしい。これは納得ですね。凸凹していると、ペットシートマットなどを敷いても、フラットにはなりにくいですから。

3.シートサイドに隙間がないこと

さらに、さすが、自称自動車評論犬!?歴12年以上の経験の持ち主と思わせるのが、シートサイドとサイドシルの隙間のなさ。実は、シートサイドとサイドシルに隙間があると、犬が後席の乗り降りする際、ダブルコートの抜け毛の多い犬種だと、どうしても抜け毛がシートサイドの隙間に落ちてしまいます。それが、隙間が狭いだけに、掃除しにくく、たまっていくと、車内の動物臭、ダニ発生の原因になってしまうのです。しかし、隙間がなければ、掃除は楽々。いつも清潔にしていられるというわけ。かなりマニアックなチェックポイントですが、なるほどです。

 

4.後席エアコン吹き出し口の完備

犬は暑さに弱い動物でもあります。多くの愛玩犬のふるさとは北ヨーロッパで、気温が安定し、湿度が低い地域だったのです。だから、というか、1年中、毛皮を着ていて、足の裏からしか発汗できない犬は、暑さと高湿度が苦手。夏のドライブでは、車内を涼しくしてあげる必要があるのです。では、後席の空調環境について、マリアとララに聞いてみると、後席エアコン吹き出し口は不可欠とのこと。それも、ミニバンにあるような、2/3列目席左右頭上にまであるエアコン吹き出し口や、おそらく、世界でボルボだけの、セダン、ワゴン、SUVを問わず、センターコンソール後端だけでなく、左右Bピラーにまで左右独立温度調整可能なエアコン吹き出し口があるクルマが理想ということです。それなら暑い日のドライブでも、後席は犬にとっても快適そのものですよね。

5.後席のロールブラインドの装備

もうひとつ、後席にあると犬がうれしい装備としてピックアップしてくれたのが、リヤサイドウインドー部分のロールブラインド。使わないときにはドア内部に収まり、使うときは引き上げる、メッシュ状のブラインドです。主な効果は直射日光をやわらげ、車内の温度上昇を抑えてくれるというものですが、同時に、停車、駐車中など、犬がいやがる外からの干渉を防いでくれる効果もあるのです。ただし、装備されているのは、ほぼミニバンやスーパーハイト系の軽自動車に限られてしまいますが・・・。装備されていないクルマであれば、吸盤式のブラインドをつけておくのもいいかもしれません(窓の開け閉めは不可)。

6.ラゲッジフロアの低さと開口部の段差のなさ

もちろん、わが家では、すでにお話したように、場合によっては、犬仕様にアレンジしたラゲッジルームにマリアとララを乗せることもあるのですが、そこでマリアがこだわるのが、ラゲッジフロアの低さと、開口部に段差がないこと。ラゲッジルームのフロアが低いと、重い荷物の出し入れが楽になるのと同時に、犬の乗り降りもより楽になるのは当然です。以前、同じ車種で、同じボディカラーの、高さだけが違う、レガシイツーリングワゴンと、レガシイアウトバックという2台を後ろ向きに並べ、マリアがどちらに飛び乗るのかを検証したことがあるのですが、やはり、鼻先でフロアの高さを計り、より低いレガシイツーリングワゴンのほうに、迷うことなく飛び乗ったのでした。

そして、開口部に段差があると、乗降時に足を引っかけてしまう危険性があります。重い荷物の出し入れでもそうですが、開口部には段差がないほうが、なにかと便利で安全というわけです。

7.後席格納時のフラットフロア

ワゴンやSUV、ミニバン、プチバン的軽自動車であれば、後席を畳むことで、ラゲッジスペースを拡大することができ、大型犬や多頭でも広々としたスペースに乗車することができ、また、ラゲッジスペースの奥行が不足したクルマでも、クレートを積むなどの使い方のバリエイションもまた、拡大します。ただし、マリア曰く、そこで重要なのが、後席格納時のフロアのフラット度。例えば、先代プリウスは、後席を倒すと素晴らしくフラットなフロアになったのですが、現行型のプリウスは、バッテリーの積載量が増えたこともあって、後席格納時、純粋なラゲッジフロアと、倒した後席の背もたれ部分に10cmほどの段差ができてしまい、犬がのびのびと横になることができなくなりました。できれば、フラットフロアにアレンジできるクルマが、大きな荷物を積むにしても、犬を乗せるにしても、理想ですよね。

8.乗り心地の良さと姿勢変化の少なさ

と、ここまではドッグフレンドリーポイントとして、装備や仕様について、マリアが口うるさくわんわんと述べていたのですが、もちろん、基本的な走行性能、それも、乗り心地の良さ、カーブや山道を走った時のクルマの前後左右の姿勢変化の少なさも、車内でどこかにつかまれない犬にとっては、快適なドライブのための重要ポイントとなります。犬にやさしい運転を心がけるのは当然ですが、硬くハネるようなスポーツ度満点のハードな乗り心地だと、犬は落ち着きません。また、カーブや山道で車体がグラグラ大きく傾くようでは、ストレスがたまり、また車酔いの原因になってしまいます。

でも、乗り心地がいいと、サスペンションがソフトで、車体が傾きやすいのでは?と思うかもしれませんが、今のクルマは進化していて、そんなことはありません。マリアが”わんこと行くクルマ旅”で後席に乗ったクルマはほぼすべてがそうで、例えば、マツダのCX-5やCX-8といったSUVを含むすべてのマツダ車には、子供が酔いにくくなるということでキッズ大賞を受賞したこともある、G-ベクタリングコントロールという、エンジンのトルクコントロールで車体を常に安定させる技術が盛り込まれ、後席に乗ったマリアの首にぶらぶらしたネックレスをつけて、山道を走っても、マリアはグラつくことなく、ネックレスも大きく揺れなかったことを確認しています。

トヨタのRAV4やスズキ・ハスラーも、車高の高いSUVタイプのクルマにして、安定感の高さは文句なしでした。だからこそ、マリアとララは、快適すぎて、走り出してすぐにグーグー寝てしまうのです。

9.車内の静かさ

犬は聴覚に優れ、大きな音が苦手です。よって、走行中の車内の静かさも、犬が快適にドライブを楽しめる大きなポイントになるのです。今のガソリン車もずいぶん静かですが、その点では、電動車、つまり、ハイブリットーカーやPHV(プラグインハイブリッド)、電気自動車がリードしています。マリアとララは多くのハイブリッドカー、三菱アウトランダーやプリウスなどのPHEV/PHV、日産リーフに代表される電気自動車で”わんこと行くクルマ旅”に出掛けましたが、飼い主はもちろん、犬もまた、車内が静かであることから、ロングドライブでもストレスが最小限だったと記憶しています。

加えて、段付きのない、シームレスで心地よい、新幹線的な加速感もまた、車内でどこかにつかまれない犬にとっての快適ポイントとなりうるのです。やがて、世界中のクルマが電動車になる時代がやってきます。愛犬のために、いち早く、電動車に乗ってあげたいと思わずにいられません。ハイブリッドカーなど電動車の中には、車内外で家電品が使えるAC100V/1500Wコンセントを装備しているクルマもあり、コーヒーメーカーなども使えることから、クルマがどこでもドッグカフェになり、また、車内が電源のある災害時の愛犬同伴マイ避難所にもなるのですから、便利で安心です。

10.オールロード性能

オールロード性能とは、天候や路面に左右されず、走破しやすいクルマのこと。4WDで最低天井高に余裕のあるクルマ、つまりSUV、クロスオーバーSUVなどを指すのですが、オールロード性能は、犬にとって、極めて重要なクルマの性能でもあるのです。今、14歳にもなったマリアが常日頃から言っているのですが、犬の寿命は人間の1/5ほどでしかなく、その短い犬生の間に、いかに多くの飼い主との思い出を作り、24時間、飼い主といっしょにいられる楽しい”わんこと行くクルマ旅”を経験させてあげるかが、飼い主の使命でもあるのです。

ただ、日本には四季があり、冬のドッグフレンドリーリゾートは白銀の世界になることも。雪道の走行が苦手、不安だからと言って、冬の”わんこと行くクルマ旅”をあきらめてしまうのは、雪が大好きな犬にとって、不幸なことなのです。しかし、悪天候下を、悪路を、そして雪道を安心・安全に走れるオールロード性能を備えたクルマを手に入れれば、1年中、どんな時でも躊躇なく、お出かけすることができるでしょう。自称自動車評論犬1?のマリアが、4WDかつワゴンのV60の車高を上げ、最低天井高を確保した高いオールロード性能と世界最高峰の安全性能、完璧な車内の空調性能などを兼ね備えた、ボルボV60クロスカントリーを理想のドッグフレンドリーカーと認定しているのも、そんな理由からなのです。

ここでマリアが提唱する、犬目線の10項目のドッグフレンドリーポイントのすべてを満たすクルマはなかなかありませんが、「愛犬とのより快適で安全な”わんこと行くクルマ旅”を楽しむために、なるべく多くの項目を満たす、最良のドッグフレンドリーカーを選んでほしいわん」とのことでした。

文:青山尚暉

ドッグライフプロデューサー、モータージャーナリスト。雑誌編集者を経験した後、フリーのジャーナリストに。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員も務める。愛犬家でもあり、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿に関しても詳しく、Web、専門誌、一般誌、ラジオなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言中。現在、ラブラドールレトリーバーのマリアと、ジャックラッセルのララと暮らしている(どちらも保護犬)。PETomorrowのほか、レスポンス、カートップなどでも愛犬とクルマ関連の記事を連載中。2016年4月には、愛犬とのドライブ旅行の集大成となるムック本『愛犬と乗るクルマ』が発売されている。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、プロデュースにも携わる。愛車はシニア犬の乗降性にもこだわった、愛犬仕様にアレンジしたステーションワゴン。

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