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母親の介護生活を支えた“きな粉色”の捨て犬【保護犬と暮らす】

母親の介護生活を支えた“きな粉色”の捨て犬

高齢社会となった現代。昨今では、介護に関する話題を見聞きすることは日常茶飯事となった。かくいう筆者自身も親の介護経験があるのだが、そこから感じるのは、時に、介護生活は家族崩壊にもつながることがあるということ。そのくらい介護する側にも、介護される側にも、それまでにはない大きな負担がのしかかるのは事実である。

“きなこもち”さんも、そんな介護生活経験者の一人であった。

10年ほど前のこと、高齢となり、持病もあったきなこもちさんのお母様は外出することも難しくなっていた。母子二人の生活であり、きなこもちさんが仕事に出ている間、お母様は一人で家にいることになる。

「私が仕事中、誰か話し相手がいれば、母もきっと楽しいだろうと思い、その話し相手として、犬を飼うことをふっと思いついたんです」(きなこもちさん)

お母様は子どもの頃、犬と暮らした経験があり、元来の犬好きだそう。

「特に、大戦(第二次世界大戦)中の疎開先では、雑種の賢さ、可愛さを十分に知ったようで、昔から“犬は雑種に限る”と言っていたほどでした」

そうおっしゃるきなこもちさん自身は、それまで動物と暮らした経験はなかったものの、多くの犬猫が殺処分されているというニュースは目にしており、常日頃のお母様の言葉もあって、ペットショップやブリーダーのところに足を向ける気はなく、インターネットの里親探しサイトで犬を探し始めたのである。

「最初は母の話し相手なのだから、穏やかな性格の成犬がいいと思っていたんですが、保護活動をしているある方から、マンション暮らしであるなら、周辺の環境にも順応しやすい子犬のほうがいいのではないか?というアドバイスをいただきまして、子犬も候補として考えるようにしました。正直、元気盛りの子犬の運動量に私や母がつきあえるか心配でもありましたが、それより何より、我が家の生活スタイルに馴染んで育ってくれるのがお互いにとって一番ストレスがないだろうと思いまして」(きなこもちさん)


千葉県内のとある神社に捨てられていた子犬が、きなこもちさんとお母様にとってかけがえのない家族となることに。

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