TOP>里親/保護犬 > 飼い主との死別を経てセラピードッグとなった柴犬【保護犬と暮らす】

  • 犬の里親/保護犬

飼い主との死別を経てセラピードッグとなった柴犬【保護犬と暮らす】

「ゴン太を空き箱に入れ、車に乗せて自宅まで帰ったんですが、車が走り出すと発作か?と思うほどぶるぶる震えて、このまま死んでしまうんじゃないかと心配でした。ただの車酔いでしたけどね」と、奈良岡さんは懐かしそうにそう話す。

「子供のいない私たち夫婦にとって念願の柴犬。感動、そして責任も感じ、立派に育てようという意欲が湧いたものです」

とは言ってみても、当時ゴン太は元気盛りの3歳。

「当然、私たちの言うことはまだききませんし、マイペースで、散歩に行けばリードを引っ張り放題。コントロールされるのが嫌いで、リードを咬んでは首を振る。ある時など、首輪が抜けて道路を走る車を全力で追い駆けてしまい、もうダメかと思いました。甘咬みですけど、何度も咬まれましたし」

なかなかにやんちゃぶりを発揮していたゴン太だが、それでもやはり可愛い。そして、譲り受けた以上、新たな飼い主としての責任もある。

「柴犬は賢いので、飼い主がしっかりしないとなめられると思い、しつけにはしっかりと取組み、していいこととダメなことのルールづくりやメリハリのある生活を心がけました」

その甲斐あってか、ゴン太も徐々に新しい生活に馴染んでいく。

「半月くらい経った頃、玄関内にあった寝場所を部屋の隙間からこっそり覗いてみると、じっとこっちを見ているゴン太と目が合ったんですよ。私たちの様子が気になったんでしょうね。その時に、やっと私たちの存在を認めてくれたような気がして、それからはゴン太の寝場所が室内に変わりました」

まるで親子のようにゴン太を間に挟み、川の字で寝るようになり、車に慣れて欲しいとあちこち一緒に出掛けるようにもなった。フロントシートに座るご夫妻の間から顔を覗かせ、「今日はどこに行くの?」と目を輝かせるゴン太に、かつてのぶるぶる震えた不安げな様子は微塵も見られない。


ゴン太を連れて家族でお出かけ/©奈良岡

こうして幸せな月日が経ち、ゴン太が7歳の時にはしつけ教室でのアドバイスもあり、遅まきながら去勢手術をした。

「それからはすっかり穏やかになりまして、その様子にセラピードッグになれるんじゃないの?と言われることもありました」

それが現実となったのは、ゴン太が10歳を過ぎた11月のこと。奈良岡さんはセラピードッグ活動をしている団体のイベントが近所で開催されることを新聞のチラシで知った。その中でセラピードッグの模擬適性試験が行われるという。

「もしかして、ゴン太にもその適性があるかも…」

これをきっかけに、奈良岡さんは翌年3月の本試験を受けてみることにしたのである。

\ この記事をみんなにシェアしよう! /
この記事をみんなにシェアしよう!
関連記事
関連記事

ボディケア用品からお菓子まで!猫好きな彼女や妻に喜ばれるホワイトデーギフト4選 (3.3)

【猫クイズ】短足・小型・巻き毛が特徴の「ラムキン」ってどんな猫種? (3.3)

愛犬がまさかの“犬嫌い”…その原因はどこにあるのか? (3.1)

ぼくたちは猫を育てているのではない。猫に育てられているのだ。 (2.27)

もっと見る

注目のグッズ

犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」

ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』

人気記事
人気記事
\ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! /
PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック!


ページトップへ戻る