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神様が贈ってくれた黒い天使【保護犬と暮らす】

保護犬と暮らす

神様が贈ってくれた黒い天使

人にしても犬にしても、何か惹きつける魅力をもっている個性というのはあるものだ。地味な人生を送っている筆者からすれば、ほんの少し分けて欲しいと思うくらいだが、フラット・コーテッド・レトリーバーのヴィヴィ(メス、5歳)も、そんな個性の持ち主である。


人を惹きつける不思議な魅力をもったヴィヴィ/©N田

飼い主のN田さんは、里親を必要とする保護犬の写真が並んだサイトを見ている時に、まん丸で、キラッと輝く瞳、どこかニコッと笑ったような表情をした黒い犬に一瞬でビビッときた。

「この犬はうちのコになる」

実は、N田さんはすでに2頭のフラッティと暮らしていた。家を新築したのを機に、ご主人のたっての希望で迎えたのがライザ。元々は猫が好きで、「新築の家に犬はどうかな…それも大型犬だし…」と思っていたN田さんだが、一緒に暮らしてみればたちまちライザの虜となり、一回だけ繁殖もした。

9頭子犬が産まれたうちの1頭を残してエルモと名づけ、他の8頭はそれぞれ新しい飼い主となる人に託したのである。初めての愛犬のお産。短い間とは言え、手塩にかけて育てた子犬たちはやはり可愛い。「万が一にも飼育放棄というようなことになったら…」と想像するだけでも辛いと感じるのは当然のことだろう。

そんな気持ちから、N田さんは子犬を送り出した後、「あのコたちと年齢が近いフラッティがいたら保護をしよう」と考えていた。そして、引き取るべき犬とインターネットを通して出会ったというわけだ。

その犬の譲渡条件には「多頭飼いの家庭」とあり、環境的にもぴったり。ご主人に相談すると問題なくOKという返事で、早速に保護団体に連絡をとった。

2012年、ロンドンオリンピックの開会式があった日、ライザとエルモも連れて保護団体を訪れると、写真で見た犬がシッポを振りながら待っていた。元はペットショップで売られていた犬らしい。一旦は買ったものの、「飼いきれない」と購入者がペットショップに戻したのだという。フラッティという犬種の特性もあって、活発さに手を焼いたということなのだろうか。

保護団体に引き取られてからはきちんと世話を受けてはいたが、それでも生後7ヶ月の成長期にありながら、体はガリガリに痩せている。それがいつも楽しいことを待ち望んでいるかのような爛々と輝く瞳を、より際立たせていたのかもしれない。

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