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「置いていかれちゃった」高齢の飼い主が猫を置き去りにして施設へ

「置いていかれちゃった」高齢の飼い主が猫を置き去りにして施設へ…

突然ですが、総務省統計局が発表した、平成28年度の65歳以上の高齢者の総人口に占める割合は、27.3%だったそうです。国民の4人に1人以上が高齢者ということになりますね。

少子高齢化が進んでいく中で、恐らく高齢者に位置する国民の割合はますます大きくなっていくことでしょう。

高齢化社会が加速すると、経済的にも、日常的にも、さまざまな困難に見舞われる頻度は高くなります。

たとえば最近では貧困世帯の高齢者も増えてきたり、独居老人の孤独死も増えていますが、ことペット関係だけに焦点を絞っても、大きな問題が横たわっています。

高齢者とペットの関わりにありがちな、どうしても避けられない飼育放棄

以前、筆者の住む家のすぐ近くには、非常に温厚な高齢者夫婦が住んでいました。この夫婦は猫が好きで、1頭の猫を10年ほど飼い猫として飼育していたのですが、先に旦那さんのほうが体が不自由になり施設に入居することに。

それからさほど時間が経たないうちに、今度は奥さんが痴呆の症状を見せるようになり、ある朝慌しく親族と思われる人たちによって車に乗せられて行きました。

数日のうちに、引越し業者が荷物や家財を引き揚げて、老夫婦の家はもぬけの殻となったのですが、その庭先には件の猫がぽつんと残されていました。

恐らく親族が猫を飼育しているということを知らなかったのかもしれませんが、残された猫はたまったもんじゃありませんよね。

庭先で「家に入れて」と言いたげな表情で切なく鳴くその背中は、なんとも言いがたい哀愁を感じました。当時筆者はペット不可のアパート住まいだったため、保護することもできず。

ただ、何もしないのもアレだったので、大家さん経由で高齢者夫婦の親族に連絡をしてみたのですが、猫を引き取る余裕はないという返事が戻ってきました。

このままでは野良猫になってしまうし、粗相をすれば保健所に通報されるかもしれません。

ほどなくして、たまらず近隣住民がその猫を引き取ったため、筆者も安心したのですが、この猫は隙を見て逃げ出しては、元々住んでいた老夫婦の家に戻っていたようです。

結局、近隣住民が保護して数年でようやく諦めが付いたのか、猫自身も高齢になって脱走する気力も失せたのか。最近では朝日の当たる窓際で日向ぼっこをする以外は、ほとんど外を気にすることはなくなったとのことです。

高齢者とペットとのおだやかな晩年は理想的だけど…現実を考えると躊躇も必要かも?

今回紹介した事例って、なんだか物悲しい感じがしてしまい、稀な例にも思えるところですが、要は高齢者とペットのかかわりとしては、そんなに珍しくないようですね。

筆者が知る限り、似たような事例はここ数年で何件も発生しています。

特に独居老人と呼ばれる高齢者は、突然の長期入院や、今回のケースのような施設への入居、それから孤独死といった状況に、いつ見舞われるか分かりません。

そういう場合にペットを飼っていることが判明すると、「このペットの受け入れ先はどうしよう」と、関わった人たちを困惑させてしまうところです。

実際、保護団体の里親募集情報などを見てみると「長年高齢の飼い主さんに愛情を注がれた子です。是非命を繋いであげてください」といった文言を見ることは多いんですよね。

老後をペットと楽しく、穏やかに暮らすというのは、それはたしかに理想的なビジョンでしょう。ただし、いざ自分に何かがあったらと考えると、なかなかどうして、安易にペットを迎え入れるのもどうかと、個人的には思います。

おわりに

動物のことが好きで、晩年までペットと共に過ごしたいという気持ちを持つ方も、きっと多いはず。もちろん筆者も、そういう願望はあります。

でも、もしも自分が身寄りもなくなり、ペットを引き取ってもらうようなツテすらもなくなったら……と想像すると、安易にペットを迎え入れることは、やっぱりできません。

もしもの事態を考えると、恐ろしくてたまらなくなってしまうんですよね。

この国は年々ペット需要が高まっているわけですが、一方である程度の年齢を迎えてからは、飼わない選択をするのも、ペットたちの将来の不幸を減らすために役立つような気がします。

みなさんはどう思われますか?

【参考】総務省統計局「統計からみたわが国の高齢者(65歳以上)」

文/松本ミゾレ

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