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犬は魔を見抜く?人に化けた妖怪を見破ってきた犬の功績

犬は魔を見抜く?人に化けた妖怪を見破ってきた犬の功績

世界各地には、犬をモチーフにした怪物伝承が少なくない。

アイルランドには犬の姿をした悪霊伝説が残されているし、ギリシア神話には首が2つも3つもある犬の怪物が登場してきた。ところが日本では、そんな犬モチーフの怪物も、妖怪も、非常に少ない。

せいぜいすねこすりや送り犬ぐらいのものであるが、前者はほぼ無害。後者は実際にはニホンオオカミが元ネタである。

犬という動物を、日本人は昔から魔ではなく、人のパートナーとして頼れる存在と認知してきたようだ。

犬は日本人にとって、古来から重要な相棒だった

実際、日本では犬が妖怪を倒す話が山ほど残されている。しっぺい太郎の話や、童話「桃太郎」の犬などがその代表例だ。

日本人にとって、犬とはかくも頼もしい相棒。最高の伴侶動物だったのである。

なにせ犬は、きちんとしつけをすることで忠実な味方として使役することができた。

狩りに用いることで猟師との連携で獣を討ち取ることもできたし、番犬として使うことで害獣やよそ者の侵入にもいち早く気付くことができた。

犬はまさに、日本人にとってはいなくては立ち行かないほどに、生活に密着した動物だったのだ。

今日、犬が未だに多くの日本人によって愛玩されているのも、当然という話である。

妖怪を見破り、打ち倒してきた犬たち

さて、冒頭で書いたように、日本には犬の怪物・妖怪の類は少ない。

が、一方で妖怪伝承を見ていくと、案外犬自体はよく登場する。これはどういうことかと言えば、簡単な話である。妖怪を犬が倒してしまうということが、結構多く描写されていたのだ。

たとえば芝右衛門狸(しばえもんだぬき)のエピソードはよく知られている。昔、淡路島に芝右衛門狸という狸が住んでいた。

芝右衛門狸に妖力を身に着けており、人間に化けることも造作なかったという。

あるとき話題の芝居を見ようと考えたこの芝右衛門狸は、淡路島を出て大阪を目指した。

ところが芝居小屋の前には番犬がおり、たちまちに犬たちは老人に化けた芝右衛門狸を目撃するや大いに吠え立て、噛みついた。

狼狽する芝右衛門狸はとうとう正体を表し、そのまま芝居小屋の人間に棒で始末された、とある。

似たような話に、白蔵主(はくそうず)伝承がある。

白蔵主とは、ある寺院の僧侶を殺し、その僧侶に成り代わって化けいた狐の妖怪で、50年以上も寺院に居座って暮らしていた。

ところがある日、たまたま寺院を訪れた猟師の連れた犬がこの正体を見抜き、たちまちにかみ殺したとされている。

白蔵主は人を殺めたが、その後半世紀もしっかりと寺院のお勤めをしていたようなので、ある意味罪滅ぼしをしていたのかもしれない。

しかし仏罰はいずれてきめんに下るということが、その末路を見ると理解できてしまう。

このように、犬はしばしば、妖怪すらも倒してしまう存在として描かれてきたのである。

おわりに

人間に化けることのできる妖怪が、その化身を犬に見抜かれる。あるいは人間が手に負えない怪物が、勇敢な犬によって倒される。

いずれも、かなりの大活躍である。

昔から犬の妖怪が少ない理由の一つには、そもそも彼らが妖怪という魔性に対してのアンチテーゼのような存在として描かれていたことも影響があるんじゃないだろうか。

文/松本ミゾレ

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