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「パルムドッグ」受賞のハンガリー映画、ついに公開!

11月21日公開『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』は、昨年のカンヌ国際映画祭で優秀な演技を披露した犬に贈られる、パルムドールならぬパルムドッグ賞を贈られたワンちゃん大活躍の映画。とはいえ、ほのぼの可愛い動物ものとは一味違う。犬と少女を追いながら、人間に支配される犬の姿も浮き彫りにする。犬にとって、人間は良くも悪くも運命を握るホワイト・ゴッドなのだ。

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離婚した両親のもと、母から父のところに移された13歳の少女リリと、リリの犬ハーゲン。だが、ただでさえ邪魔な犬に、費用までかかることを嫌った父は、まもなくハーゲンを高架下に置き去りにしてしまう。心の拠り所だったハーゲンを失ったリリと、面倒をみてくれるリリを失ったハーゲンは、お互いを探し求める。

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コーネル・ムンドルッツォ監督は「自然のものを撮るのは、その場、その場で工夫、発明していくようだった」と犬の名演を撮る苦労を語った。

3 WG (C)Yukari Yamaguchi

クローズアップが多い前半から、後半は引いて全体を撮るシーンが増えドキュメンタリー風になる。そのカメラワークの変化について、監督は「人のいるところには電気があり、明るいけれど、人のいないところは暗闇になる」ことを一因としてあげた。

人通りのない町のメインロードにわらわらと犬が集まってくるシーンはヒッチコックの名作『鳥』犬版、犬が人間と対峙するのは『猿の惑星』犬版のようでもある。

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だが、サスペンス映画、SF映画としてまとめあげることはしていない。あくまで少女と犬の物語。それが最後まで先が読めないこの映画の魅力ともなっており、独自で特異な映画に贈られる「ある視点」部門賞と前述のパルムドックとのW受賞につながった。少女と犬それぞれの物語が平行して進む中、紆余曲折を経て、人間の社会から犬の社会へと移っていくハーゲンが、250匹もの犬を率いるシーンは圧巻。

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人と社会の残酷さ、また、それをハンガリーの歴史と重ね合わせて観ることもできるが、犬好きにとっては、人間の友であり野生の動物でもある犬の様々な顔が堪能できる映画となっている。

【予告動画】

◆オフィシャルサイト:http://www.whitegod.net/

取材・文/山口ゆかり

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