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犬がしつけによく反応するのは〇歳がピーク

犬がしつけによく反応するのは〇歳がピーク

先日、ある飼い主さんと話をしていた時のこと、「うちのコはもう成犬だから、しつけは無理なのよ」と言う。いやいや、そんなことはないでしょ。

それが正論ならば、成犬で犬を迎えたとして、一緒に暮らすのは結構難しいということにもなってしまう。

筆者の愛犬は子犬の時にやって来たわけではない。それでもいろいろと覚えてくれたものだ。足を拭く時には教えずとも順番どおりに自分から足を上げてくれたし、手のサインだけでも反応し、犬笛も覚え、高齢になってからはトイレシートでオシッコをしてくれるようにもなった。

そんな経験からも、成犬またはある程度年齢を重ねてからのしつけ(=何かを覚えてくれること)はまったく無理であるとは思っていない。まぁ、すでに身に付いた癖や行動を修正するには根気がいる場合はあるだろうが。

そもそも、犬がしつけやトレーニングにもっとも反応しやすいのは何歳くらいなのだろうか? 鉄は熱いうちに打ての例えではないが、一般的には子犬のうちから少しずつ始めていくのがもっとも身に付きやすいと考えられている。

しかし、よくよく考えてみると、人の場合、小さい頃はわけもわからないながらいろいろなことをどんどん吸収していくのに対して、成長するにしたがい思慮深くなることでさらに身に付いていくものもあるはずだ。また、環境や心理の変化、経験などによって変わっていくものもあるだろうと思う。犬もそうなのではないだろうか?

つい最近発表された研究報告には、興味深い内容が含まれていた。それは心理学分野の研究で、犬と飼い主の性格に重点を置いたものなのであるが、1,681頭の犬とその飼い主を対象にした調査から、「トレーニングに対する犬の反応性がもっとも高い年齢は6~8歳(特に6歳前後)である」ことを見出しているのだ(*1, 2)。

ここで言う「トレーニングの反応性」とは、新しく何かを覚えることに加えて、すでに覚えていることに対する反応という意味も含んでいるとも考えられるが、どちらにしてもやんちゃな子犬時期を過ぎ、落ち着いてくる頃でもあり、かつ身に付いた“癖”が凝り固まり過ぎないこの年齢であると柔軟性が高いということなのだろうか。

それとは別に、生後5ヶ月~13歳までのボーダー・コリー95頭を5段階の年齢層に分けて認知能力をテストした研究では、生後5ヶ月~1歳の犬がもっとも短時間で学習をし、年齢が上がるごとに学習能力が低下するとともに、それにかかる時間も増える傾向にあるものの、長期記憶については年齢による差はあまり見られないとしている(*3, 4)。

敢えてこの2つの研究結果から考えるとするなら、犬にしつけ・トレーニングをするのは、子犬期から6~8歳頃までがベストということになるのかもしれない。

参考資料:

(*1)Old dog, new tricks: Age differences in dog personality traits, associations with human personality traits, and links to important outcomes / Journal of Research in Personality, Volume 79, April 2019, P94-108, Doi: https://doi.org/10.1016/j.jrp.2019.01.005

(*2)GOOD DOG? BAD DOG? THEIR PERSONALITIES CAN CHANGE / MICHIGAN STATE UNIVERSITY, MSU TODAY, Feb. 21, 2019

(*3)Aging effects on discrimination learning, logical reasoning and memory in pet dogs / Wallis, L.J., Virányi, Z., Müller, C.A. et al. AGE (2016) 38: 6. https://doi.org/10.1007/s11357-015-9866-x

(*4)You can teach an old dog new tricks – but younger dogs learn faster / University of Veterinary Medicine, Vienna, 02.02.2016

文/犬塚 凛

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