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繁殖業者から入手した犬猫の販売を禁止した国は?

繁殖業者から入手した犬猫の販売を禁止した国は?

ペットショップでの生体販売はやめるべきだという意見が多くある。

そんな中、以前、別の記事でお伝えしたように、イギリスでは昨年10月から生後6ヶ月未満の子犬や子猫をペットショップで販売することが禁止となり、アメリカのカリフォルニア州では今年の1月1日より、保護シェルターから入手した場合を除き、ペットショップでの犬・猫・ウサギの販売が禁止に。メリーランド州でも同様に来年から子犬子猫の販売が禁止になるという。

しかし、それらの国よりも早くに、繁殖業者から入手した犬猫の販売を禁止としたのがオーストラリアのヴィクトリア州。

ヴィクトリア州ではPuppy Farms and Pet Shops Act(PFPS Act)という法律の改正により、昨年の7月1日からペットショップで犬猫を販売する場合、登録済の動物保護シェルターや同様の施設、保護ボランティアなどから入手した犬猫のみしか扱えなくなっている(*1, 2)。

また、今年の7月1日からは、犬や猫のトレーサビリティを向上させるため、つまり、出所や流れをはっきりつかめるよう、販売者や犬猫を送り出す側にも登録が求められる。1頭ごとに基本ナンバーが割り当てられて、追跡が可能になるようにと考えられているようだ。

そして、この法改正の特筆すべき点は、ブリーダーが所有できるメス犬の数に制限を設けていること。上限は10頭で、11頭~50頭のメス犬を所有したい場合は農務大臣の認可を受けなければいけないとある。

参考までに、ヴィクトリア州で動物を販売できる最低週齢は、保護シェルターからきた犬で生後8週齢以上、保護ボランティアからきた場合は生後6ヶ月以上、猫は生後8週齢、ウサギは生後5週齢、モルモットは生後4週齢、ハムスターのようなネズミ類は生後3週齢となっている(*3)。

オーストラリアでは推定4万3,900頭の犬が安楽殺処分されているそうで(*4)、どの国もが抱えるような問題があり、動物福祉を考え、現状を少しでも変えたいと法改正がなされたようだが、やはり反対派もおり、純血種が手に入りにくくなるのではないか、アンダーグラウンドで販売されるケースが出てくるのではないかと懸念する意見もあるようだ。

ちなみに、同国ではパピーミルをなくそうと「オスカーズ・ロウ/Oscar’s Law」(オスカーとはひどい状況でパピーミルからレスキューされた犬の名)というキャンペーンも行われているらしく、その団体による動画はこちら。

https://youtu.be/InmKjGZGx98

日本でもさらなる法改正が望まれているが、どこまで改善できるのだろうか。

参考資料:

(*1)Puppy farm legislation, Domestic Animals Amendment (Puppy Farms and Pet Shops) Act 2017 / VICTORIA State Government

(*2)Code of Practice for the Operation of Pet Shops / VICTORIA State Government

(*3)Surrendered and Stray Dogs in Australia—Estimation of Numbers Entering Municipal Pounds, Shelters and Rescue Groups and Their Outcomes / Dian Chua et al. / Animals, 2017,7(7), 50; doi:10.3390/ani7070050

(*4) 

文/犬塚 凛

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