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山道を行く人にぴったり付き添う妖怪「送り犬」の謎

山道を行く人にぴったり付き添う妖怪「送り犬」の謎

みなさんは、妖怪の存在についてどう思いますか?

古くから日本では、八百万の神様が各地に根付いていたなんて話もありますし、物品にも100年かそこらで魂が宿るという話も伝わっています。

目に見えないものや不思議な現象について、風土的にかなり穏やかだったのが、この日本という国だったと言えるのかもしれません。

たとえば妖怪なんて、物凄い数が知られていますが、そういった存在もまた、日本人の想像力と信仰心、そして好奇心が生み出したものとされています。

さて、そんな妖怪の中には、現在でも私たちと生活を共にする犬がモチーフになっているであろうものが、結構多いんですよね。

今回は、その中でも昔は日本各地で遭遇した人がいたとされる妖怪、送り犬について紹介してみたいと思います。

出会うと怖い…でも対処を間違わなければ有益な妖怪・送り犬

電気が普及する前の日本は、一旦夜の闇が訪れ、さらに月も隠れているとなると、数歩先が全く見えないような漆黒の世界に覆われていたものでした。

暗闇は人の想像力を大いに刺激しますが、大昔の日本人たちは、この闇の中を歩く必要があったとき、その想像力によって多数の妖怪の定義を作り出しました。

今回紹介する送り犬もまた、そんな中の一つです。

送り犬は、北海道と沖縄を除く全国各地で遭遇例があったとされる妖怪。

その名の通り犬の姿をしていたようで、いくつかの文献に残されている想像図にも、犬やオオカミに似た姿で描かれています。

送り犬が出没するのは、決まって夜中の山道でした。

誰かが提灯なんかを片手に山に分け入っていると、いつの間にか後ろからひたひたと追跡していたとされています。

そしてこの妖怪、恐ろしいことに、もしも自分は目を付けて追跡している人物が転んでしまうと、すぐに襲い掛かって食べてしまったというのです。

ただし、あくまでもこういう結末を迎えてしまうのは、山道で転んだ人だけ。

それ以外の人を襲うことはなかったと言い伝えられています。

それどころか、しばしば無事に目の前の標的が無事に山道を抜けたことを確認すると、安心したように踵を返し、そのまま消えうせたという話もあるのです。

それに、もしも山道を抜けてもなお追跡していても、送り犬に「ありがとう、おかげさまで山を抜けられました」とお礼を言うと、この場合もそのまま気配を消したそうです。

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