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一番最初に人間に名前をあたえられた犬って?

一番最初に人間に名前をあたえられた犬って?

世界中には、伝説、伝承に名を残す動物が数多く存在しています。

私たち人間の古くからのパートナーである犬となると、それはもう各地に様々な伝承が残っているものです。

たとえばギリシア神話には、頭が3つあるケルベロスという犬が登場します。ケルベロスは冥界の番犬で、日本でもゲームやアニメなどにしばしば登場するほど知名度が高い犬です。

また、中国には狡という犬の妖怪がおり、日本にも山犬という、そのまんまの名前の妖怪がかつて暮らしていたなんて話もあります。

犬が日本において人間と暮らすようになったのは縄文時代頃とされていますので、実に長い間犬たちは人間の相棒として傍にいたことになります。

さて、そんな犬たちですが、人間が飼育する場合、ほぼ100%つけるものがありますよね。そう、名前です。

長い日本の歴史を遡ってみたところで、“一番最初に人間に名前をあたえられた犬”を特定することは、かなり難しい話です。

が、神話の世界であればどうでしょうか。

実は「恐らく日本神話の中にあっては、この犬が名前を持つ元祖ではないか?」という犬はいます。

その名を足往(あゆき)と言います。

日本書紀に登場する名犬、足往とは?

奈良時代に編纂されたとされる日本の歴史書、日本書紀。

現存する最古の正史を扱うとされる書物で、西暦720年に作られたとされています。

ただし、正史とは言っても、神代の昔の話から綴られていますので、実質的には最初は神話ベース、そしてそれ以降に天皇制が敷かれてからの正史が収録されており、41代目の持統天皇時代までの出来事が記述されているそうです。

そんな書籍ですので、ヤマタノオロチをはじめとする化け物や妖怪についての記載も多いのが特徴となっているのですが、この日本書紀の中に、名前のある犬が登場するわけです。

日本書紀が完成する700年ほど前の時代に、丹波の小さな村にミカソという村人が住んでいたそうです。

11代垂仁天皇が治めていたあたりの時代ですね。途方もない大昔のことです。

このミカソの飼い犬が、足往と名づけられていたという記述があります。

足往は大変勇猛な名犬だったらしく、あるときムジナという化け物と戦い、これに打ち勝ったといいます。

ムジナは、今でこそアナグマの別名として知られており、かつてはタヌキ、ハクビシンのことを指していたのですが、昔は人間に化ける妖怪扱いをされていました。

現代では人間に化けるのはタヌキかキツネという風潮でまとまっていますが、以前はその定義がもうちょっと曖昧だったということかもしれませんね。

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