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季節による気分の浮き沈み…これって犬にもあるの?

季節による気分の浮き沈み…これって犬にもあるの?

季節によって気分の浮き沈みがある。みなさん、そんなことはないだろうか?

「季節性情動障害」(Seasonal Affective Disorder / SAD)、冬季であるなら「冬季うつ病」「ウィンターブルー」などと言われることもある。

筆者の場合、夏になると途端に気分が沈んでくるのだが、ふと、犬にも季節による気分の浮き沈みみたいなものがあるのだろうか?と調べてみたところ、意外にもちらほらと出てくるではないか。

犬に関する著書が多いことで知られる心理学者のスタンリー・コーレン博士も、自身の記事の中で「犬のウィンターブルー」について触れており、博士が飼う愛犬たちの冬季の様子がそれに相当すると思われると受け取れる記述をしている(*1)。

ただ、「犬のウィンターブルー」に関する研究や調査はあまりないようで、論文のようなものはなかなかヒットしない。

しかし、少々古くはあるが、かつてイギリスで行われた飼い主へのアンケート調査では、興味深い結果が見られたようだ。

1917年に設立された獣医慈善団体The People’s Dispensary for Sick Animals(PDSA)が行った調査では、犬の飼い主のうち3人に1人が冬季は犬の“ムード”が低調になると答えているのだ。また、犬の睡眠時間が長くなると答えている飼い主は約半数にのぼり、そのうちの20%の飼い主は犬の活動力が低下するとも答えている。

猫の飼い主でも冬季はあまり遊ばないという回答が30%であった(*2)。

これらは飼い主による主観的な回答であり、もしかしたら飼い主の気分が犬に反映されているのかも?という可能性も考えられ、ほんとうに「ウィンターブルー」なのかどうかはわからない。

しかし、人の場合、ウィンターブルーになる要因の一つとして日照時間の減少が挙げられており、犬でも日照時間が気分に影響を与える可能性がないとは言えないのではないか。実際、この調査の関係者である獣医師は、そう考えることは理にかなっている言っている。

ちなみに、人では気分が落ち込む、集中力が低下する、疲れやすい、睡眠時間が長くなる、食欲が低下または逆に増すなどの症状が見られ、治療には高照度の光療法が用いられることがあるそうだ。

なぜ「光」なのかというと、脳の松果体という部位で産生されるメラトニンは睡眠を促進する作用があり、夜間になると分泌されるが、それにはセロトニンが必要であり、セロトニンの合成には太陽の光が不可欠。また、セロトニンは感情や気分のコントロールに関係するとも言われる。

日照時間が少ないとセロトニンが少なくなり、メラトニンの分泌も変調をきたす(ウィンターブルーをもつ人ではメラトニン産生時間が長くなるとか)ことから眠くなったり、睡眠リズムが崩れたりし、気分も変わってくると考えられているようで、赤道に近い国に住む人と遠い国に住む人とでは、後者のほうが冬季の気分の落ち込みレベルが高いという(*3)。

それが犬にもあてはまるのかどうかはわからない。

人と同じように北方生まれの犬と南方生まれの犬で差が見られるものなのだろうか?

みなさんの愛犬は冬季も元気? もし、冬季は元気がなくて、ウィンターブルーなんじゃないだろうか…なんて気になる時には、積極的な日光浴(特に朝陽)がいいのかも??

参考資料:

(*1)Do Dogs Have Winter Blues or Suffer from SAD? / Stanley Coren PhD., DSc, FRSC / Psychology Today, Jan 02, 2013

(*2)Seasonal Affective Disorder Could Leave Pets Moody In Winter / MeD INDIA, October 22, 2007

(*3)Seasonal Affective Disorder and Sleep Disorders / Tuck, October 13, 2017

文/犬塚 凛

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