2019-01-21 犬種の性格や行動の違いって、遺伝子の影響? いぬのはてな犬と暮らす犬の性格 犬種の性格や行動の違いって、遺伝子の影響? 「犬種特性」という言葉があるくらい、犬種によって性格や行動にも違いが出てくることはご存知のとおり。 それぞれの犬に個性があるにしても、ボーダー・コリーのようなハーダー系では仕事意欲が高く、ゴールデン・レトリーバーは人に対して穏やかなコが多いというように、犬種によってある程度の性格や行動傾向というものがある。 そもそも性格や行動は何の影響を強く受けるのだろうか? 遺伝?育った環境?経験?飼い主の性格や接し方? アリゾナ大学やワシントン大学からなる研究チームは、犬種における性格や行動に関連する遺伝子に注目し、その研究結果を年明けにオンラインで発表している。 同研究チームは101犬種にわたる1万7,000頭を超える犬の行動データと、10万以上の犬ゲノムの遺伝子座のうち犬種における平均的な遺伝子型(5,697頭分)とを統合して比較。犬種としての違いを生じさせる14の行動的“特性”を見出すとともに、それに関連すると思われるDNA上の131の領域を同定したという(*1, 2)。 この報告によると、訓練性能、追跡能力、見知らぬものに対する攻撃性がもっとも遺伝しやすいとか(*1, 2)。 となると、どう再トレーニングしても治らない癖や行動は遺伝の影響が強い場合もあると言えるのだろうか? とは言っても、同研究で比較対象となった2グループは、それぞれ違う犬たちであるということと、論文はプレプリント(論文評価の途中)の状態なので、今後、状況によっては修正や加筆などが行われる可能性もあることは付記しておきたい。 しかし、一方では、学習によって攻撃性が引き出されることのほうがはるかに重要な要因であって、犬種特性に基づいて攻撃性を判断するのは不適切であるという研究報告も以前あった(*3)。 まぁ、性格や行動というのは遺伝や環境、経験などが複合的に影響し合ってつくり上げるものなのだろうが、体罰やネガティブな方法で犬をトレーニングした場合は攻撃性が2~3倍高くなるという報告もあるだけに(*3)、飼い主の接し方も犬の性格や行動に大きく作用することは間違いがないだろう。 参考資料: (*1)Highly Heritable and Functionally Relevant Breed Differences in Dog Behavior / Evan MacLean et al. / bioRxiv, January 01, 2019. Doi: https://doi.org/10.1101/509315, (preprint) (*2)Dog breeds really do have distinct personalities—and they’re rooted in DNA / Science, Jan. 7, 2019 (*3)Human directed aggression in domestic dogs (Canis familiaris): Occurrence in different contexts and risk factors / Rachel A.Casey et al. / Applied Animal Behaviour Sience, Volume 152, March 2014, P52-63 Doi: https://doi.org/10.1016/j.applanim.2013.12.003 文/犬塚 凛 \ この記事をみんなにシェアしよう! / この記事をみんなにシェアしよう! ムギ、キャリーに食われる。 (3.2) 肉球には私を救ってくれるパワーがある (2.28) 世界初!ペットの顔写真から病気を予測するAIが誕生 (2.27) さよならは言わない。またいつか会おうね、マリア (2.27) 注目のグッズ 犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」 ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』 お待たせ。「俺、つしま」グッズ大特集! ヘビロテ確定。「俺、つしま」のTシャツが登場! 「三回なく猫」に遭遇したら要注意【まんが】 瓦礫から猫を救え!感動を与えてくれる名作「シリアで猫を救う」 とかく濁った話題が多い世の中。あなたの『透明性』は?【心理テスト】 肉球には私を救ってくれるパワーがある \ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! / PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! Facebook にいいね!する Twitter をフォローする Instagram をフォローする Pinterest をフォローする