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【獣医師監修】犬のしつけと馬の調教には通じるものがあった!

犬のしつけと馬の調教には通じるものがあった!【兵藤哲夫の徒然日記】

オーストラリアのメルボルンでは2年に1回、馬の祭典エクイターナが開催されます。馬好きな私にとってはまさに夢の祭典で、タスマニアでの乗馬とともに、至福の時間であったとともに、いろいろ考えさせられる旅でもありました。このイベントに参加して感じた、犬のしつけや、動物とのかかわりについて書いてみたいと思います。


犬のしつけと馬の調教には通じるものがあった

エクイターナは正式名称が「エクイターナ・アジア・パシフィック」といい、馬事産業の総合国際博です。馬にまつわる商品が展示・販売される2年に一度の見本市で、1999年からスタートしました。会場ではトップライダーによるクリニック、馬のショー、セリ市等も行われます。実施される内容は、Education(馬学・乗馬に関する教育)、Exhibition(展示)、Competition(馬術競技会)、Entertainment(馬術ショー観戦)の4つのカテゴリーにわかれており、開催日は11月の4日間。メルボルンのショーグランドで開催されます。南半球最大のホースショーとして、われわれのような馬ファンだけでなく、世界中から馬術産業に関わる人々が集まるイベントでした。

日本ではなかなか見ることができない競技も多く、約20頭の牛の群れの中から一頭だけを切り離す競技は迫力がありました。馬に乗り、牛の群れをバラバラにして、その中から狙いをつけた牛をカッティングする技は見事です。1頭だけにされた牛は群れに戻りたくて猛ダッシュしますが、それを上手に阻止しようと牛の前にヒラリヒラリとたちはだかり、牛が諦めるまで気を許さない。人と牛の真剣勝負でした。

人間と接触したことがない、ほぼ野生同然の馬を持ってきて四日間でどこまで調教ができるかを競う競技もありました。人間を信頼していない馬を、どうやって馴れさせるか、大観衆の前で見せるのです。ボディータッチから始め、鞍をつけ、ハミをつけ、人が乗れるまでに仕上げます。四日間でどこまでできるかという競技で、馬との接し方や指示の出し方など、大変勉強になりました。見ていると、人が真に馬を愛し、優しい気持で気長に調教し、決して手荒に扱いません。それが一番有効で、人にも馬にも効果的な方法であることを、競技者は知っているのです。これはまさに、犬の訓練に通じるものがありました。

力づくで調教して、指示に従うようになったとしても、動物と人との間に信頼関係は築けません。人が弱さを見せてしまったら、動物は必ず指示に背くでしょう。昔の犬の訓練も、こうした力で支配するやり方が通用していました。しかし、今は違います。まずは人と動物の間に信頼関係を築くことが第一歩で、そこから人が動物にどうして欲しいのか、気長に教え込むやり方に変わってきています。


訓練次第では乗用車の中でおとなしく待つこともできる

動物病院でもよく成犬のしつけについて相談を受けることがあります。兵藤動物病院ではパピー教室も開催していて、好評です。しつけには技術やコツが必要ですが、エクイターナの馬の競技と同じで、何よりも愛情深く根気よく接することが大事だと、飼い主さんにアドバイスしています。

兵藤動物病院 兵藤哲夫
麻布大学獣医学科卒業後、1963年横浜市にて兵藤動物病院を開設。ヒョウドウアニマルケア代表として公益社団法人日本動物福祉協会理事、横浜市獣医師会理事などを歴任。TBSラジオこども電話相談室の回答者などをつとめた。

文・編集/柿川鮎子

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