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たった3ヶ月の“家族”、けれどずっと一緒の“家族” 【前編】

たった3ヶ月の“家族”、けれどずっと一緒の“家族” 【前編】

玄関のドアが開くとわらわらと外に出てきた犬たち。にこやかに出迎えてくれたのは門倉健さん(プロ野球中日ドラゴンズ コーチ)、そして奥様の民江さんである。門倉さんご夫妻は大の愛犬家であり、現在、保護犬を含む5頭の犬たちと暮らしていらっしゃる。動物愛護・福祉に関わる活動をなさっていることでも知られているが、そこに至るまでには、ある犬への想いがあった。


門倉さんご夫妻と愛犬たち。向かって左よりキャンディ(T・プードル、メス、10歳)、オレオ(S・ハスキー、オス、8歳)、ショコラ(T・プードル、メス、7歳)、マフィン・アリエル(M・ダックスフンド、メス/預かり犬)。

ことの始まりは初めての犬となるキャンディ(T・プードル)、そしてその娘犬であるショコラにまつわる一件であったという。犬との暮らしがこんなにも楽しいものかと実感していたところへ、ある日、キャンディを繁殖したブリーダーから、「交配をしないか?」と連絡があったそうだ。

ブリーダーの繁殖場に行ってみると、そこはこれまで目にした“表側”とは違って、犬といい、ケージといい、どこか不潔感が漂う。《繁殖とはこういう場所でするものなのか?》、民江さんの中に一抹の不安がよぎったが、考える間もなく交配が始まってしまった。そうして2ヶ月後にショコラが誕生。


母犬のキャンディ。思い返せば、キャンディが予想されたサイズより大きくなったことをブリーダーに報告した時にも、「取り換えましょうか?」と言われたことに、「物じゃないんだから」と思ったことがあったとか。

ところが、生まれてまだ1ヶ月にも満たないうちにショコラはお乳を飲まなくなり、脱水や低血糖の症状を示し、危険な状態に陥ってしまったのである。1ヶ月ほど生死の間をさまよう中、治療をするも獣医師は「このコの生命力次第だ」と。

「それをブリーダーに相談したところ、最初の1~2回はアドバイスももらえたんですが、結局は、そういうコはもう放っておくしかないという言葉にショックを受けました。いや、私は放っておけないですから」(民江さん)

その後、ショコラは痙攣を起こし、動物救急病院に駆け込むと、懸命に治療にあたってくれた獣医師からは、「今夜が山です」という言葉があったものの、ショコラは無事に危機を乗り越え、元気なコへと成長した。


簡単に諦めていたら、この愛らしいショコラの姿を見ることはできなかっただろう。

それ以来、門倉さんご夫妻はブリーダーに対する不信感を募らせるようになる。同時に、民江さんは犬やペット環境について勉強するようにもなっていた。そんな折、SNSを眺めていると1枚の写真が流れてきたのである。

『今週、殺処分されます。どなたか助けてくれませんか?』

その投稿には16歳のシニア犬で、看取り覚悟の上、引き取って欲しいとあった。

「まだあれこれ十分な情報を知り得てはいない頃でしたので、この時代にまだそんなことがあるのかと思いました。どうにも気になって娘に話してみると、“なんで処分されちゃうの? すぐに連絡して、うちに連れてきて”と言うんです」(民江さん)


「引き取りたいと思っても家族の理解がなかったら難しかったと思います。娘の言葉はありがたかったですね」(民江さん)

民江さんは、当時、韓国のサムスン・ライオンズでコーチをしていたご主人に相談。

「正直、最初は大丈夫かなぁ…とも思ったんですが、何より早くその犬に会いたいという気持ちが強かったですね」(門倉さん)


「家族全員が賛成で、協力的でしたから、最終的には何も心配することなくその犬を迎えることができました」(門倉さん)

娘さんの言葉に後押しされ、家族の理解を得た民江さんは息子さんを伴って、遠路、栃木県の保健所まで足を運んだ。職員さんの話によると、元の飼い主は、「引っ越しも控えており、なかなか死なないから」とその犬を持ち込んだらしい。高齢のためかごはんも食べないし、歩かないし、1週間もたないかもしれないとも。

「収容部屋の片隅にうずくまっている姿を見た時には、もうたまらなかったです…」(民江さん)

すでに犬の名前を決めていた民江さんは、諦めたような表情をしているシニア犬に声をかけた。

「ランディ、おいで。一緒に帰ろう」


保健所に収容されていた当時のランディ(ミックス犬、オス)。16歳とは思えないほど若々しく、可愛らしい容貌をしている/©KADOKURA

すると、その犬はトコトコと民江さんのほうに歩いてきたという。職員さんもそれを見て、「え?歩くんだ…」と驚いたとか。こうして新しい名をもらった犬は、新しい家族も得ることができたのである。

<後編へ続く>

文/犬塚 凛

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