映画『グリンチ』が明日公開！陰の主役は愛犬マックス…!?

執事でコックでドライバーで親友、超有能な愛犬マックス

このマックス、可愛いだけでなく、とにかく有能。朝はグリンチのために粉から挽いた本格的なコーヒーを淹れ、コーヒーテーブルを頭に乗せてグリンチのベッドに運び、身だしなみを整えるのを手伝い、その日の洋服選び（全部同じに見えますが違うらしい）もお手伝い。

チェスの相手や買い物の荷物運びまで楽々こなしてしまいます。そんな彼はもちろん、「クリスマス泥棒計画」の頼もしい相棒。さまざまなアクシデントにもひるむことなく、どこまでもグリンチに寄り添い、ともにミッション完遂を目指すマックスを、グリンチも「俺の勇敢な相棒」と呼んで頼りにします。マックスが時にすねたりいじけたりするのもキュートでリアル。そんな時にグリンチがおろおろ機嫌をとろうとするのがまた、おかしくもかわいらしい。

動物だけが気づいていた、グリンチの隠されたやさしさ

そう、冷たくて意地悪なグリンチがなぜか心から憎めなく思えてくるのは、物言えない動物に対しては、ふだん隠しているやさしさを見せるからです。泥棒計画に使うそりを引かせるために家に連れてきた巨大なトナカイ（普通のトナカイ8頭分！）のフレッドが、ベッドで添い寝をしたい素振りを見せれば、自分が押しつぶされそうになってもベッドに入れてあげます。しかも、いっしょにベッドに入ったマックスが朝になると毛布を独り占めしていても、自分はその隣で寒さを我慢しているのです（毛布の上にちょこんと前脚を揃えて熟睡しているマックスのかわいらしさは悶絶もの！）。

「クリスマスを盗む」というグリンチの大胆不敵な計画が、どのように遂行されるかも見もの。クリスマスのデコレーションに彩られた夢のように美しい村の風景、スピード感にみちたスリリングなアクションも見どころですが、でも一番心に残るのは、孤独なグリンチと個性豊かな動物たちたちとの間に紡がれる友情です。

監督は『ペット』などのヤーロウ・チェイニーと『クラークス』シリーズなどに携ってきたスコット・モシャー。字幕版では『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などのベネディクト・カンバーバッチが声の出演をしているのも、ファンにとってはく嬉しいリスマスプレゼントかもしれません。

文・桑原恵美子

映画『グリンチ』あらすじ 

フーの村に住む人々はみんな陽気でクリスマスが大好き。けれど村の北にある洞窟で暮らすグリンチはクリスマスが大嫌い。今年は食料が底につき、村まで調達しに向かったものの、クリスマスを待ち遠しそうに笑いあう村人たちが憎くて憎くて仕方ないグリンチは、「村からクリスマスを盗んでやる!!」と心に決めて、大計画に乗り出すが…。果たして村の人々はグリンチによってクリスマスを盗まれてしまうのか!?

１２月１４日（金）全国ロードショー！クリスマスにぴったりの映画なので、みんなで映画館に行ってみよう！

映画『グリンチ』概要

公開時期：2018年12月14日(金)

プロデューサー：クリス・メレダンドリ

監督：ヤーロウ・チェイニー、スコット・モシャー

声の出演：ベネディクト・カンバーバッチ

日本語吹替え：大泉洋、杏、秋山竜次(ロバート)、横溝菜帆、宮野真守

原題：『The Grinch』

配給：東宝東和

オフィシャルサイト／http://grinch.jp/

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