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1年以上も岩場にひとりぼっちの犬。韓国版忠犬ハチ公

麻酔が効いているのだろう、フラフラになりながらたどり着いた先は、かつて老夫婦と一緒に過ごした懐かしい我が家だった。しかし、すでに家はなく更地となってしまっていた。ただ見つけたのは自分が過ごした犬小屋。その犬小屋も今では草に覆われていた。

それを見た彼はどう感じたのだろう。麻酔で意識がハッキリしない中、必死になって愛する家族と過ごした家に帰って来た彼。もうずっと帰っていないこの思い出の場所に一縷の望みをかけて帰ってきた彼。ひょっとすると、麻酔で意識が薄れゆく中、彼はそれを”別れ”と感じてしまったかもしれない。もう自分はこのまま死んでしまうと思ってしまったのかもしれない。最後にひと目だけでも老夫婦を感じたい、いや、もしかするとここに来れば会えるかもしれない、そう思ったのかもしれない。老夫婦と過ごしたこの場所、ここが彼のすべてなのだ。本能的に元の家に帰って来て、そしてこう訴えたかったのかもしれない、「おじいちゃん、おばあちゃん。また一緒に海へ行こうよ。」と。

その後、麻酔で眠った彼は救護チームの手により動物病院に移された。1年以上も冷たい岩場にいたのだから、彼の体は衰弱しているだろう。「彼をなんとしても助けたい。そして、いつか、老夫婦とまたこの島で生活させてあげたい。」救護チームと島民たちの願いはそれだけなのだ。そのためにも彼には元気でいてもらいたい。救護チームの想いは一つだった。

精密検査の結果、彼には多少フィラリアの症状があるという。しかし、治療を積極的にやっていけば健康にこれからも長生きできるだろうとのことだった。

そして、さらに驚く出来事が彼に飛び込んできた。心優しい島民の一人が、この島で彼が老夫婦とまた会える日まで彼を引き取ると申し出たのだ。もう岩場に戻らなくても、彼の新しい居場所と家族がここにあるのだ。新しい家族は、今までひとりぼっちだった彼の苦労をねぎらうように彼専用のピカピカの家を用意してくれた。また、彼の弱った体にと、家族自ら療養食をつくり、献身的に介護をしてくれた。暖かい寝場所、おいしい食事。極度に人を避けていた彼が再び人に心を開き始めたのだ。

新しい家族は、彼とじゃれ合いながら取材陣にこう言った。「彼と特別な約束をしたんですよ。もっと元気になったら、私が島を離れた元の家族のところに必ず連れて行ってあげるってね。」そう、彼は彼の状況をすべて受け止めてくれる第二の家族と出会ったのだ。

こうして、1年以上も島の岩場でひとりぼっちだった彼は、あの冷たく、危険な岩場から離れ、今は温かく、新しい家族に迎えられたのだ。雨の日も、風の日もずっと老夫婦の帰りを待ち続け、どんな困難にも耐えた彼は、まさにこの島の忠犬ハチ公に見えてくる。今は心優しい島民たちと一緒に、新しい幸せな思い出を紡いでいるのだろう。一日も早い彼の体の回復と、島を離れた老夫婦にまた会える日を願うばかりである。

動画:https://www.youtube.com/watch?v=vsKOPLM7RHM

文/古屋 正規
参考資料/
SBS TV동물농장x애니멀봐 / Why this stray dog stays on the rocky shore despite the crashing waves…

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