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鎧塚俊彦さん「今の私に出来る事」【リレーエッセイ】

鎧塚俊彦さん「今の私に出来る事」【リレーエッセイ】

動物好きの家族の次男として生まれた私はものごごろがついた時からずっとペットと共に育ってきました。

犬、猫、モルモット、鳩、リスザルを飼っていた事もありました。

その中でも私が9歳から23歳まで飼っていたヨークシャテリアのチャミは私の青春の一部だったと言っても過言ではないでしょう。そんな中、十代の多感な時期には「動物を飼うという事は人間のエゴなのではないか?」と思い悩む事もありました。

私が菓子職人になった年にチャミは亡くなりました。その後私は実家を出て一人暮らしを始め早朝から深夜まで菓子の修行に明け暮れる日々となりました。そして29歳から八年間の海外修行。

帰国してからは都心にて自店を開業し怒濤の日々を送る事となり
「もう二度と動物をかう事はないんだろうな」と漠然と考えていました。

そんな生活を一変させたのが女房との出会いでした。ミニチュアダックスフンドのシナモンとココナツの二匹を我が子の様に愛する女房と結婚した私は瞬く間に二児(二犬)の父親となり私にべったりのパパっ子のシナモンとママっ子のココナツという構図が自然と出来上がりました。

まさに夫婦とペット二匹の絵に描いたような幸せな日々。しかしその幸せな日々も長くは続きませんでした。

2015年にシナモンが肝臓がんで亡くなり、それを追うように女房も同じくがんで亡くなりました。

今、私は女房の遺言に基づき「川島なお美動物愛護基金」設立に向けて奔走しております。女房の犬(猫)の殺処分を少しでも減らしたいと言う素直な思いの実現の為です。犬や猫の殺処分は駄目で牛や豚、鶏などは良いのか、犬や猫の安楽死はどう捉えるのかなど考えれば考える程、思いが迷宮に迷い込む事もあります。

しかし私は悪徳ブリーダーへの規制や犬や猫の不法投棄禁止などを訴え続けていく事により女房の思いを継承していきたい。それが私の使命だとも考えています。

こう書いていると、さも私が立派な人間の様に思われるかも知れませんがとんでもありません。女房はこうも言っておりました。

「私にもし何かあった時にはココナツはいつも預かってもらっている○○さんに預けてね。ココナツは○○さんにとても懐いているし忙しくて家にほとんどいないあなたと二人ではココナツが寂しくて可哀想だから」

女房の愛犬一匹守れない私に偉そうな事を言う資格は全くありません。

こんな駄目男の私には出来る範囲の事を出来る限り行なっていくしかありません。

先に逝った女房とあの世で再会する際に胸を張って微笑みあえる様に。

「Toshi Yoroizuka」オーナーシェフ
鎧塚俊彦

協力/エンジン01
構成/編集部

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