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南極で生き延びたタロとジロ、そしてリキの存在。

南極で生き延びたタロとジロ、そしてリキの存在【兵藤哲夫の徒然日記】

10月13日の西日本新聞夕刊で、南極観測隊が残したタロとジロの他に、第三の生存犬リキの存在について紹介されていました。福岡市お住いの第1次、第3次越冬隊員の北村泰一九州大名誉教授のインタビュー記事でしたが、生き延びたタロとジロの他にも、力尽きた最年長のリキという犬がいたこと。リキはまだ若いタロとジロを心配して一緒に暮らしていたのではないかというお話でした。

北村名誉教授によれば「リキは鎖から逃れた他の5匹の犬と同様、どこにでも行けた。しかし自力では食料を得られそうにない幼いタロとジロを見捨てて逃げることができず、一緒に基地に残ったのではないか」と答えておられました。大変感動的な話でした。リキの存在はもっと知られてよいと思います。


タロとジロは兄弟の樺太犬で、サブロという犬と3兄弟で生まれました

今年はタロとジロの生還から60年目となります。極限の状況であったとはいえ、15頭の犬たちは人間の都合でマイナス50℃になろうという極寒の中、太い鎖に繋がれ南極の氷原に置き去りにされました。犬たちはどんな思いで日々を過ごしたのでしょうか。それを思うと胸が締め付けられる思いがして、涙が込み上げてきます。

私は歴史に「もしも」を考えることがあります。もしも、タロとジロが生きていなかったら、日本の動物愛護の形は大きく変化していたのではないか、と想像するのです。私自身の個人的な考えですし、「~たら、~れば」の話ですから「こんな考えをする獣医さんがいるんだな」と思っていただけたらと思います。

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