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【獣医師監修】犬の飼い主さんを助けてくれる保険の話【兵藤哲夫の徒然日記】

犬の飼い主さんを助けてくれる保険の話【兵藤哲夫の徒然日記】

今年3 月、犬に関係する裁判で、大阪地裁が飼い主に対し、約1280万円の賠償判決を出して、話題になりました。飼い主さん達にとってはひとごとではない話なので、少し内容を紹介したいと思います。

事件は2015年6月、40代の男性が高槻市内の住宅街をランニング中におきました。前方から飛び出してきたミニチュアダックスフントに驚き、避けようとして転倒してしまい、右手首を骨折する重傷を負ってしまったのです。約10カ月間、通院しましたが、結局、右手首が曲がらなくなる後遺症が残ってしまいました。

男性はダックスの飼い主の女性に対し、約3950万円の損害賠償を求めて裁判を起こし、その判決が、約1280万円の賠償判決となったのです。ケガを負った男性にとっても、犬の飼い主さんにとっても不幸な事件でしたが、幸いなことに、飼い主さんは自動車保険に特約条項をつけていたため、全額支払うことができたそうです。お金で解決できる問題ではないものの、ちょっとホッとさせられたものです。

事件はダックスが急に飛び出してしまったことが発端でした。飼い主さんは犬にリードを付けて散歩していましたが、別の飼い主さんが散歩させていた柴犬を見て、ダックスが突然走り出したため、リードを手から離してしまったのです。

よくある話ではありますが、裁判の判決で塩原裁判官は「動物は予想できない行動をとり、人に損害を与えることもある。散歩させる際は、飼い主はつないでおく義務がある」と指摘したそうです。飼い主さんの義務、というところに、ハッとした飼い主さんは多いのではないでしょうか。

どんなに慣れて人の指示をきちんと守る子であっても、何かの拍子にコントロールできなくなることは多いのです。散歩ではリードをはなさないことが、飼い主さんの義務なんですね。

今回はリードが手から離れてしまったことが原因で起きた事件ですが、ノーリードという人もたまに見かけます。今では公共の場でノーリードはルール違反だとほとんどの飼い主さんは理解していますが、たまに、動物病院でもノーリードで来院される飼い主さんがいます。海岸でノーリードを走らせている飼い主さんを見たこともあります。犬は繋いで歩く、最低限守りたい、飼い主の義務のひとつだと認識させられました。

もうひとつ、今回の事件を他山の石としないためにも、あなたの加入している保険を見直してみてはいかがでしょうか。今回の飼い主さんのように、保険で支払えるような特約をぜひつけておいて欲しいと思います。万が一の時、飼い主さんの助けになります。

うちの子に限って大丈夫、そんな発想は危険です。法律には飼主責任の条文があります。自分の所有する動物が他人に損害を与えた場合、補償義務が生じます。今回の事件の様に犬に驚いて転倒したほか、人を咬んだ、他の犬と喧嘩して傷つけた、物を壊した、吠え声がうるさくてノイローゼになった、いろいろなケースが考えられます。過失相殺等を考えても、責任をまぬがれることはできません。

こうした裁判の記事を読むと、犬と暮らすこと自体、いろいろなリスクをかかえていると感じさせられます。 でも、リスク以上に、大きな喜びもついてきます。リスクの発生は、人間の努力と知恵で減らすことができます。飼い主さんが安心して暮らすためにも、ぜひ、いざというときの保険の見直しを、おすすめします。

(文・編集/柿川鮎子)

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