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「引退補助犬」を知る。―彼らが幸せに、安心して余生を送るために―

「引退補助犬」を知る。―彼らが幸せに、安心して余生を送るために―

盲導犬、聴導犬、介助犬…人間社会のために働いてくれている犬たち。いわゆる「補助犬(サービス・ドッグ)」と呼ばれ、彼らは彼らを必要とする人たちのために一生懸命に働いている犬たちである。街中や電車、ショッピングモールなどで見かけたことのある人もいるだろう。平成15 年に「補助犬法」が施行され、少しずつ法整備も進んできたものの、まだまだ彼らの認知度は高いとは言えない。現役を終え引退した「引退補助犬」となると、その認知度はさらに下がる。私たち人間の生活のために働いてきた彼らは、10歳前後で引退となり、余生を過ごすこととなる。しかし、引退した後の彼らを知っている人はどれくらいいるのだろうか。

補助犬(サービスドッグ)

補助犬となる犬たちは、この世に生を受けてからおよそ2カ月、母犬や兄弟姉妹犬たちと暮らす。その後、子犬たちは1歳になるまで、パピーファミリーと呼ばれる人間のボランティア家族のもとで約10カ月間一緒に生活をする。これは普通の犬たちと同じように、愛情をたくさん受けて生活し、人間との信頼関係を築くためだそう。1歳になると訓練センターでの適正検査を経て、合格した犬たちは本格的に訓練がスタートする。

補助犬たちが現役で活躍できるのは、2歳~10歳くらいまでである。引退した彼らは、その後、ボランティアの方々と一緒に余生を送ることとなる。このボランティアというのは、一般の家庭であったり、子どもの頃に一緒に過ごしたパピーファミリーであったり、またはずっとお世話をしてきたユーザーであったりするそうだ。補助犬として活躍している犬たちの中で最も多いのはラブラドールである。ラブラドールの平均寿命はおよそ14歳~15歳。「一生懸命に働いてきた補助犬はストレスから寿命が短いのでは?」というイメージもあるようだが、実は一般の大型犬よりも長生きする子が多いそうだ。それは規則正しい食生活や定期健診など、健康管理をしっかり行っているからだそう。それでも10歳で引退した場合、人間の年齢に換算するとなんと、およそ75歳という年齢だ。犬たちも人間同様、高齢になるにつれ、どうしても様々な支障をきたすようになる。そのケアを行っているのが「日本サービスドッグ協会」だ。

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