犬がプイと目をそらす時、何を考えてるの?
犬がプイと目をそらす時、何を考えてるの?【いぬのはてな】
犬も人も視線を使って、いろいろなことを表現しますが、犬の場合、独特な使い方をして、自分の気持を表現します。ここでは、相手からプイと目をそらす時と、逆にじっと見つめる時の、犬の気持ちをご紹介します。
相手からプイと目をそらす時
お散歩をしている時に犬に会うと、プイと目をそらせることがないでしょうか。犬は、犬に限らず、人に対しても目をそらせることがあるのですが、これは叱られている時、つまり嫌だなと思っているサインです。他の犬から目をそらせる時は、気弱だから目をそらすのではなく、「遊ぼうと言われても、僕は遊びたくないんだ」とか「ケンカを売っているようだけど、僕は君とケンカする気はない」など、「相手とかかわりたくない」、「相手にしたくない」時の行動なんです。不安になって目をそらすこともありますが、この時は、足を突っ張るなど、恐怖を表すサインが出ているので、優しく体をなぜて、リラックスさせてあげましょう。
ご飯の時に「待て」をさせないで!
犬は、大好きなご飯やおやつを目の前にした時にも、プイと目そそらせることがあります。これは、犬が自分で自分の欲求をコントロールしている時の行動で、はやる気持ちを抑えているそうです。
ところで、飼い主がご飯を前にした犬に「待て」をさせることがありますが、これは、犬にとっては理解しにくいこと。自然界のルールでは、他の犬が食べていなければ、食べるのを待つ必要がないので、なぜ待たなければいけないのか犬はさっぱり分かりません。「待て」を教えたいのなら、他のシーンで教えるべきです。
じっと目を見つめる犬に注意!
プイと目をそらせるのではなく、逆に、じっと目を見つめる犬には注意しなければなりません。これは、「敵意」の現れ。「かかってきたらやるぞ!」と、臨戦態勢にある時の行動なのです。ここで、自分の犬もじっと相手を見返したら、ケンカの始まり。ゴングが鳴ったも同然。散歩中などで、互いにリードをつけている時は、ケンカになりやすいので、特に注意が必要です。飼い主が先に気づいて、道を変える、遠ざかるなど、対処する必要があります。
犬がプイと目をそらしたり、逆に、強く相手の目を見返したり、どちらも飼い主が、行動の意味を理解していたら、犬はストレスなく散歩することができます。ケンカを未然に防ぐことは、特に大切。気持ちよくお散歩するために、覚えておいてあげましょう。
文/渡辺陽


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