TOP>ニュース > 飼い主を追いかけて、長野から新潟までやってきた犬の話

  • ニュース

飼い主を追いかけて、長野から新潟までやってきた犬の話

飼い主を追いかけて、長野から新潟までやってきた犬の話

子供の頃、動物図鑑を読んでいると「犬の嗅覚は、人間の1万倍」と書いてあり、あまりの嗅覚の鋭さにびっくりして腰が抜けてしまった経験があります。

が、最近になって新しく発行された書籍なんかを読んでみると、1万倍どころか数百万倍も人間より嗅覚が発達していると書かれていたので、びっくりして顎が外れそうになりました。

また、犬に限らずですが、動物は聴覚も鋭いことがよく知られていますよね。ある犬なんかは、飼い主が数キロ離れた会社の駐車場に停めてある車に乗り込んでエンジンをかけた瞬間に、玄関に移動して帰りを待ちわびている……なんて話を聞いたこともあります。

まさに犬は、人間なんかが到底及びも付かないような、素晴らしい力を身につけているということになるのですが、実際にその実力を裏付ける話を、筆者も一つ知っています。

今回はそのお話を披露したいと思います。

仲の良かった家族が就職のため故郷を離れる…そのとき愛犬は!

2007年頃なのでかなり前の話になるのですが、当時、長野の実家から一人暮らしのために新潟に引っ越したGくんという青年がいました。

 

筆者はそのGくんと何となくウマが合ったので、休みの日ともなれば一緒に新潟の海で釣りをしたりして遊んでいたのですが、このGくんは大変な愛犬家。

もう会うたびに実家で暮らしている愛犬の柴犬、ドンちゃんの画像を見せてきては、ドンちゃんがいかに賢いか。いかに長い時間を一緒に暮らしてきたかを自慢するのでした。

たしかその当時、ドンちゃんはもう10歳ぐらいだったので、壮年期には差し掛かっていたわけですが、Gくんにとってはドンちゃんはまさしく、長野での一番の親友といったポジションだったようです。

そんなGくんの親友ドンちゃんですが、あるとき突然、長野の実家からいなくなりました。

Gくんが実家を離れてから、たしか半年が過ぎた辺りの時期でした。

首輪に繋がれていたリードは噛み千切られており、誘拐ではなくドンちゃん自身が脱走をしたということが予想されたそうですが、Gくんのその当時の狼狽ぶりは、見ていて気の毒になるほどのものでした。

頻繁に仕事を休んでは、長野に帰省してドンちゃんを探して回る日々。

そうしてGくんは、目に見えて憔悴していったのです。

行方不明の愛犬、ひょっこりGくんの住まいに登場!

ところが、ドンちゃん脱走から1ヶ月ぐらいした初夏。Gくんの住んでいたアパートに思いもよらない来客が訪れます。

日暮れ頃にGくんが部屋でふさぎ込んでいると、外から聞き慣れた吠え声がしたのです。

「ああ、幻聴まで聞こえるようになったよ」と頭を抱えるGくん。

しかし、その幻聴と思い込んでいた吠え声に対して、近隣住民の「どこの犬だろうかね〜」みたいな話し声が被さったのです。

はっとしたGくんは慌てて玄関を開けました。

するとそこには、にっこり笑ったように口角を上げて彼を見据えるドンちゃんがいたのです。

これにはGくんも相当喜んだことでしょう。ひとしきり再会を喜んだものの、ここで一つ問題が生じました。

彼の住んでいる部屋は、ペット禁止だったのです。

せっかく長野から必死で彼を追ってやってきたドンちゃんには気の毒でしたが、その翌日には長野に強制送還することとなったのでした。

今度は脱走しないようにGくんはドンちゃんにしっかりと言い聞かせたそうですが、実際それから脱走する兆候は見られなくなったということです。

おわりに

その後もGくんとはしばしばこの一連の顛末を思い出しては、「犬って鼻が利くね」みたいな話をしたものです。

犬が遠く離れた飼い主を追っていき、やがて再会するというストーリーはよくある話とはいえ、実際にそういうことがあるとやっぱり感慨もひとしおですね。

犬の嗅覚、聴覚は、遠くに行ってしまった家族をしっかりと探知するほどに優秀であることを、筆者は疑う余地がありません。

ちなみに、ドンちゃんはそれから5年ほどで天国に旅立ちましたが、Gくんはその1年ほど前に長野に帰郷し、最期をしっかりと看取ったということです。

文/松本ミゾレ

\ この記事をみんなにシェアしよう! /
この記事をみんなにシェアしよう!
関連記事
関連記事
  • ニュース

インドの“青い犬”騒動はかつて日本が通った道。公害によって苦しんだ動物たち (10.26)

  • ニュース

季節による気分の浮き沈み…これって犬にもあるの? (10.25)

  • ニュース

小型犬に特化した高機能・高品質なラグジュアリードッグウェアブランド「dytem」 (10.25)

  • ニュース

愛犬と秋を健康に過ごすために。気をつけたい植物と気候への対応、けがや病気について解説! (10.24)

もっと見る

注目のグッズ

犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」

ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』

人気記事
人気記事
\ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! /
PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック!


ページトップへ戻る