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愛犬愛猫の健康寿命を延ばすための健康診断

愛犬愛猫の健康寿命を延ばすための健康診断

ペットの健康管理に関する飼い主さんの意識と実情

皆さんの愛犬や愛猫は定期的な健康診断を受けているだろうか? 犬猫の寿命も延びるにつれ、人と同様に、よりよい状態を少しでも長く維持する、すなわち健康寿命をいかに延ばすかということが注目されるような時代となっている。

そんな中、病気やケガを単に治療するのみでなく、病気予防や健康維持に重きをおいた獣医療を目指す啓発プロジェクト【Team HOPE】(現在、約1,200の動物病院が加盟)が発足してから早5年。

そのTeam HOPEが2017年に行った『ペットの健康管理に関する実態調査』によると、ペットの健康診断をしている飼い主さんは20%未満だとか。ペットのことを大切に思う飼い主さんが多いと思われる中で、想像以上に少ない結果となっている。

一方で、ペットに何らかのはっきりとした症状が出てから1年未満で亡くなるケースが82%(半年未満は56.2%)と圧倒的に多いのに対して、「もっと早く気づいてあげたかった」という人は53%、「もっと早く病院に連れて行けばよかった」という人は42.8%であった。また、亡くなるまでの期間が短いほどに通院の遅れを後悔する割合が高くなっている(半年未満の場合は52%)。

ペットの健康診断の内容って?

こうした実情にあって、ペットの健康寿命を考えるのであれば、飼い主さん自らが愛犬愛猫の異常に少しでも早く気づけること、そして動物病院においても早期発見できること、その両サイドでの健康チェックおよび健康管理が大事になることは確かである。それができれば、早期治療にもつながり、病気もより治りやすくなるのだから。

そのためにTeam HOPEが推奨しているのが、ウェルネスチェックと定期的な健康診断の受診である。

ウェルネスチェックはA4サイズのシート状になっており、元気度や体重、睡眠、歩き方、食事、排尿排便、皮膚や被毛、口の中、耳…など飼い主さんが愛犬愛猫との暮らしの中で簡単にチェックできるような項目が並び、日々の健康管理にはもちろん、何か異常があった場合には、そのまま動物病院に持参することで診察時の資料としても使えるようになっている。

これはTeam HOPE公式サイトからダウンロードできるので、利用してみるのもいいだろう。

また、同団体が提案する全国統一の診断項目を設定した『Team HOPE健康診断』を受診した際には、A4サイズ全10ページからなる小冊子タイプの『健康診断報告書』をもらうことができ、愛犬愛猫の健康の記録として残せるのはメリットのひとつ。

報告書はイラスト入りとなっていて一般の飼い主さんにもわかりやすくなっている他、最後のページには『血液検査報告書の読み方』というものが記載されており、各血液成分がどんな働きをし、その高低によってどんな病気が疑われるのかなど簡単に説明されているのは嬉しいところではないだろうか。


P1=ペットの名前や生年月日、ワクチン接種日などの基本情報および診断結果に対する獣医師のコメント、P2=元気度、食欲、便尿の回数や色、体各部位の状態などについての問診票/©Team HOPE


P3=肥満度や脱水、痛みなどの全身状態に関する項目や、皮膚・被毛、泌尿生殖器などについて、P4=眼、耳、歯、呼吸状態、鼻腔・咽頭など/©Team HOPE


P5=神経・筋骨格系、便検査、尿検査などについて、P6=レントゲン(胸部・腹部)/©Team HOPE


P9~P10=血液検査報告書の読み方/©Team HOPE

そもそも、健康診断にはどんな内容が含まれるのか? それを簡単にまとめると以下のようになる。

そのコの状況によっては検査項目も多少変動するわけだが、これらの健診項目でいったい何がわかるのかというと…。

たとえば血液検査(CBC)では、炎症や壊死、過敏症、貧血があるかどうか、異常な細胞が出ていないか、コルチコステロイドの影響はあるか(ストレスと関係)、赤血球の増加がないか、血小板に異常はないかなどを診るそうだ。

尿検査では尿路系のみでなく全身の状態を知ることができるという。

血液化学検査は臓器別に行う検査で、蛋白や肝細胞はどうか、肝不全や腎臓病、糖尿病はあるか、その他、低血糖や脂質代謝異常、副腎、甲状腺、副甲状腺、電解質、犬では膵臓まで診ることができ、オプションで筋肉も診ることができるとのこと。

これだけ広い臓器系について様々なことがわかるのだが、肺の中や、沈黙の臓器と言われる脾臓などはこれらの検査だけでは読み切れないので、レントゲン検査や超音波検査(エコー検査)などの画像診断を重ねていくことになる。たとえば、腎臓の形がおかしければ、針を入れて細胞を検査してみようということになるわけだ。

また、心電図検査では不整脈があるかどうかがわかるのと同時に、一口に不整脈と言っても治療したほうがいいものと、してはいけないものがあるそうで、それを判定するにも有用な検査となる。

その他、各種ホルモンの検査や、PCRという方法で遺伝子を増幅して感染症の有無(輸血ドナー検査も含む)なども調べることができるが、こういった一連のスクリーニング検査は、もとは人用の検査だったものが動物用にアレンジされ、現在ではいろいろな検査が可能になっているという話である。

ただ一点人と違うのは、一次健診にCTやMRI、PET検査は含まれないこと。なぜなら、動物でこれらの検査をするには麻酔が必要であるのと、そもそも麻酔をかけても大丈夫かを診るのがこれらの検査であることが理由に挙げられる。さらにはPET検査の場合、放射性同位元素を動物に打つことになるが、日本の法律ではそれが打てるのは実験動物であって、その動物は亡くなるまで実験区域から出してはならないということが定められているので、ペットには応用できないそうだ。

よって、一次健診で必要が認められた時のみ、二次健診としてCTやMRI検査が行われることになる。

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