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犬たちの主張、犬たちがもつ人への共感

犬たちの主張、犬たちがもつ人への共感

犬にじ~っと見つめられると、「どうした? お前、何が言いたいの?」と言いたくなってしまう。

人のような言葉がなくとも、犬たちは確かに何かを伝えようとしているし、何かを主張しようとしている。

そんな彼らの行動について、ここ最近、いくつかの少々ユニークな研究報告があったことを思い出した。

一つ目は、犬たちが日常的によく見せる“ジェスチャー”に関するもの。

これまでの研究報告では、犬は生後6週齢ですでに人が出すジェスチャー(=サイン、シグナル)を理解できるとしている。たとえば、フードの入った食器を「指差す」と、その意味や場所を理解するというように。

それは「人が出すジェスチャーを犬が理解する」という視点からのものだが、今回発表された研究報告は、「人に理解してもらうために犬自身が出しているジェスチャー」に視点をあてているのがユニークなところ。

Salford大学(イギリス)の研究チームは、一般の家庭犬37頭を対象に、毎日の飼い主とのコミュニケーションの様子をビデオに録画してもらい(242本)、それを分析したところ、犬が日常的に人とのコミュニケーションをはかる際によく使用する19種のジェスチャーが確認できたというのである(*1)。

そもそもジェスチャーをするには、その先に目的があるわけで、たとえば人の場合、言葉が通じない相手に「そこにある本を取って欲しい」と伝えたい時、本を指差し、こっちにくれというように手を差し出すように、何らかの意思が働く。

この犬での観察では、主に「体を撫でて(A)」「食べ物・飲み物をちょうだい(B)」「ドアを開けて(C)」「オモチャをとって(D)」というような“目的”が多く見られ、そのために犬たちがとったジェスチャーには以下のようなものが見られたという。(*以下、筆者なりの和訳。A~Dはそのジェスチャーが見られた主な目的)

  • 胸やお腹、鼠径部を見せて寝転がる。 ⇒ A
  • 目的のものや、人の体(の一部)の下に頭部を入れる。(たとえば、人の脇の下に頭を入れて、つんつんとするような感じかと思われる) ⇒ D
  • 人の手足を特定の場所に導くように頭部を前方や上方へ動かす。 ⇒ ABC
  • 後ろ足で立ち、前足を動かす。(いわゆる、“ちょうだいちょうだい”のポーズ) ⇒ B
  • 目的のものと人とを見比べるように頭部を左右に動かす。 ⇒ ABCD
  • 地面や床の上で体全体をくねくねと動かし、寝転がる。 ⇒ A
  • 寝転がって後ろ足の一方を上げる。 ⇒ A
  • オスワリした状態で片方の前足を上げる。 ⇒ ABCD
  • 目的のものや人の下に体を潜り込ませる。 ⇒ D
  • オモチャを咥え、人の方に向かって放る。 ⇒ B
  • ぴょんぴょん飛び跳ねる。 ⇒ BC
  • 目的のものの近くを前足で引き寄せるようにカリカリする。 ⇒ D
  • 目的のものや人に鼻や顔を押しつける。 ⇒ ABCD
  • 目的のものや人を舐める。 ⇒ ABC
  • 両前足を目的のものや人の上に乗せる。 ⇒ ABC
  • 片方の前足を目的のものや人の上に乗せる。 ⇒ AC
  • 頭部を目的のものや人にこすりつける。 ⇒ A
  • 人の腕を甘噛みする。 ⇒ A
  • 片方の前足で目的のものや人をタッチする。 ⇒ ABCD

(*1を参考に作成)

これらの中でもっとも多く見られたのは、「目的のものと人とを見比べるように頭部を左右に動かす」だったそうだ。

同じ目的であっても犬によっては違うジェスチャーを見せることがある他、目的が達成されるまで同じジェスチャーを繰り返したり、どうにも通じないと思えば他のジェスチャーに変えてみたりと、一生懸命なんとか伝えようとする犬たちのなんと可愛いことか。霊長類ならともかく、体のつくりも違う人を相手に、どうしたらわかってもらえるか考えて行動する。これだけのコミュニケーション能力をもつ犬という動物は、確かに賢いのだと思う。

犬のジェスチャーはこの19種に限るというわけではないが、これらは「なんだ、そんなことか」というくらい日常的によく目にするものながら、自分のコはどんなジェスチャーで訴えることが多いのかチェックしてみるのも面白いのではないだろうか。

二つ目の研究はオス犬のオシッコに注目したもので、排尿中の脚を上げる高さや角度を分析してみたところ、小型犬は脚を上げる角度が大きく、自分をより大きく見せようとしているのではないかというのである(*2)。

ご存知のように犬は残されたオシッコの匂いから相手の情報を読み取っており、さらには、唸り声で相手の大きさを判別できるという研究報告も以前あった(*3)。

サイズが小さいということが生き残りに不利だとするなら、オシッコをより高い位置にかけるというのは小型犬なりの生きていくために自然に備わった“知恵”なのかもしれない。時々逆立ちの状態でオシッコをする犬を見かけるが、一つには、それが勢いあまってということなのかも。

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