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「動物虐待」を犯罪として立証するためには?

「動物虐待」を犯罪として立証するためには?【いぬのはてな】

「○○県で切断された猫の頭部が発見」―こうした見出しが並んだ動物虐待に関するニュース記事は殺人事件のように大きくとりあげられませんが、身勝手で残忍な犯行に心を痛める方は多いはず。しかし、動物虐待は犯罪として立証するの難しいため、大きな事件にならないと犯人を特定できません。

そこで近年、徐々に注目を浴びてきているのが「法獣医学」です。「法獣医学」は人間と同じように、死んだ動物の状態を調べ、犯罪を立証していくため、犯人を特定することもできます。

日本では公益社団法人である「日本動物福祉協会」が主催した獣医師向けの「法医学研修セミナー」が2017年に開かれましたが、まだまだ法獣医学の考え方は浸透しているとはいいにくいのが現状です。

しかし、アメリカでは2010年からフロリダ大学で「Animal CSI」と呼ばれる、法獣医学のカリキュラムが受けられるようになりました。この講義を担当しているMerck氏自身も法獣医師であり、国際獣医科学協会理事会や北米獣医師学会理事会のメンバーでした。そして生徒たちに法獣医学を教えながら、動物の虐待事件を捜査したり、専門家という立場から残虐な事件を立証する証人になったりもしています。

このように、法医学の知識を身に付けた獣医師が増えていけば、専門家の立場から遺体の損傷を判断できたり、原因を考察したりすることができるようになるため、犯罪も立証しやすくなります。動物の虐待事件が罪に問われにくいのは、動物が法律上では「物」扱いだからという理由以外にも、犯罪を立証する証拠が得られにくいということも関係しています。だからこそ、日本でも少しずつ「法獣医学」を学べる場所が増えていき、動物虐待は犯人と特定できるという認識が広がっていけば、痛ましい事件も減っていくのではないでしょうか。

また、「法獣医学」によって犯罪が立証できれば、殺された動物だけでなく、現在辛いネグレクトに苦しんでいる動物たちも救うことができます。なぜなら、ネグレクトの疑いがある場合は保護した後に胃の内容物や回復状況を調べることで、「明らかにネグレクトされた」という証拠を突きつけられるからです。

動物後進国である日本は、犬や猫に辛い思いをさせてしまっているのが現状です。だからこそ、動物たちが置かれている状況を知り、どんな対処法ができるのかを考えていくことが命を救うことに繋がっていくのではないでしょうか。

<参考>http://www.veterinaryforensics.com/

文/古川諭香

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