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犬猫のストレスサイン、見逃してないですか?

犬・猫・住環境のストレス ペットのストレスサインを見逃すな!

ストレス社会と言われるようになって久しく、今や犬や猫、動物たちのストレスも真面目に考えねば…という時代になっている。愛犬家や愛猫家の方は、「うちのコ、ストレスを感じてないかな?」と少なからず気になることもあるのではないだろうか。

そんな犬猫のストレスに注目したシンポジウムが、先月の末、東京大学において開催された。主催は、人と動物とが共生できる豊かな社会の実現を目指し、適性飼育の啓発や、行政機関・獣医師会などの支援活動も行っている特定非営利活動法人動物愛護社会化推進協会(HAPP)。11年前に設立されて以来、シンポジウムも21回目を迎えた。

講演は3つ用意され、それぞれ「犬のストレス」「猫のストレス」「住環境から見る犬猫のストレス」がテーマとなっている。

犬のストレス – ストレスサインには個体差があり、ストレス解消法になっている場合も

武内ゆかり教授(東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医動物行動学研究室)の犬のストレスに関するお話は、ストレスとはなんぞや?から始まった。原因となるストレッサーにも物理的・化学的(例:暑さや寒さ、化学物質)、心理的・社会的(例:生活環境の中で感じる不安や緊張、恐怖や怒り)、生理的(例:病気や痛み、睡眠不足、飢え)なものなどいろいろあるが、動物もやはり同じようにストレスを感じる。

では、犬が何らかに対して不安を感じた時には、どんな表情や行動が見られるのかというと、主に以下のようなもので、特に●印のものはストレスサインともされる。

犬が不安を感じた時の表情や行動、およびストレスサイン

●鼻先を舐める
●パンティング(浅く速い呼吸)
●眉をひそめ、耳を横に倒して嫌そう、または困ったような表情をする
●ゆっくり動く
●あくびをする
●きょろきょろする
●うろうろ歩く
●体を掻く
●体をぶるぶるっと振る
●逃げる
ものを食べない

など。

こうした表情や行動は日常的によく目にするものであることから、それが見られたからといって単純に「ストレスがかかっているんだ」と考えず、前後の状況から判断することが大切だが、その他にも気をつけたいことがあるという。

「このようなストレス反応は、ある意味、その動物が“ストレス対処(ストレスコーピング)”をしている状況で、なんとかそのストレスから逃れよう、自分を落ち着かせようとしていることが多いです。個体によっては、これがストレス解消法になっている場合もあります」と武内教授。

そのため、1~2回あくびをした後けろっとしている、鼻先を舐めている犬に対して名前を呼んだらすぐにやめた、頻繁には見られないというような軽度のストレスサインの場合は、「飼い主が大騒ぎをしないこと。犬自身でなんとか乗り越えようとしており、ストレスに対処ができているのであれば、だいたいの場合は大丈夫なので、様子を見守ってあげて欲しいと思います」と。

もうひとつ気をつけたいのは、ストレスサインが見られたとして、飼い主が過剰に反応してしまうと、逆にそれ(声や態度)が犬にとってストレスになってしまう可能性もある他、犬はそれを学習してしまい、その行動(ストレスサイン)が強化されてしまう場合があるということ。そうなると、もはやストレスサインなのか正常な行動なのか、飼い主にかまって欲しくてやっているのかわからなくなってしまうそうだ。


ストレスが強度で常同行動が出た場合、足先を舐め続けて毛が変色しているケースはほんとうに多いそうだ(注:舐めるのはケガや感染症などが原因のことも)

であるならば、愛犬のストレスサインをなるべく見逃さないようにし、軽度なのか、問題がありそうなのか判断できるようにしたいものだが、武内教授は、「実際に使われる犬のストレスサインは、個体によって異なるのではないかと私は考えています。ですので、自分の愛犬が示しやすいストレスサインをあらかじめ知っておくと、その数が増えたとか、比較的気づきやすくなるのではないでしょうか」とおっしゃる。

ストレス度が強いと思われる場合にはやはり対処が必要になってくるが、ストレッサーを突き止めることができ、それが取り去れるものなら除去または回避をし、慣らすことができるものであるなら、少しずつ段階を踏んで慣らしていくようにするのが一番に勧められる方法であると。

一方で、刺激のない生活も逆にストレスになり、その場合には常同行動にも注意が必要だそうだ。

「自分のしっぽを追い続ける常同行動は柴犬に多いのですが、その他、いないハエを追い続けるような行動、足先や脇腹など体の一部を舐め続けるといった常同行動の原因ははっきりと判明はしていないものの、刺激のない環境が原因のひとつと考えられています」(武内教授)

いずれにしても、頻繁にストレスサインが続くようであれば、行動診療が可能な動物病院で相談をしたほうがいいとのことである。

参考までに、日本獣医動物行動研究会のホームページでは、行動診療が可能な動物病院や獣医師のリストを見ることができる。

猫のストレス – 本能や欲求を満たしてあげる配慮を、多頭飼育では総数+1の備品を用意

一口にストレスと言っても、人と犬、猫では少しずつ違ってくると藤井仁美獣医師(獣医行動診療科認定医、ペット行動カウンセラー/代官山動物病院、自由が丘動物医療センター)。

ストレスについて考えるには、犬同様、猫の習性や本能を理解しておくことが大事で、それには主に以下のようなものがあるという。

●人と暮らすようになった今でも捕食本能は強く残っている。
● 単独行動をし、社会的つながりは必須ではない(生存するためにはグループ行動をしたほうが有利だと判断される状況では、互いに助け合うこともあるという報告もある)。
● 縄張り意識が強く、他者との距離感にこだわりをもつ。
● 綺麗好きである。
● コミュニケーション方法が地味である。
● 上下運動ができ、猫にとっては必須となる。      など

また、アニマルウェルフェアの観点から提唱される5つの自由(飢えと渇きからの自由・不快からの自由・痛みや病気からの自由・正常な行動ができる自由・恐怖や苦悩からの自由)はもちろん、こうした猫としてのニーズが満たされないとストレスが生じるわけだが、では、猫ではどんなストレスサインが出るのか?

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