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人間に翻弄される犬や猫たち。動物愛護気運が加速する裏側で

人間に翻弄される犬や猫たち。動物愛護気運が加速する裏側で

時々考える。人はなぜ動物と暮らしたがるのだろうと。

「生来、人は生き物や植物、自然を好む性質をもっている」とする「バイオフィリア仮説」(バイオ=生物・命・自然、フィリア=愛情・愛好)というものがあるが、仮にそうだとしても、犬や猫などに対する愛着は格別な気がする。

動物愛護の気運が高まっているのも、バイオフィリア仮説とやらが関係する部分もあるのだろうか。というようなことはさておき。

動物愛護関連の活動が各地で行われ、動物愛護テーマの話題がメディアで取り上げられることも珍しくはなくなった昨今、一方では課題もまだ山積みとなっている。

たとえば、売れなくなった犬猫や繁殖には使えなくなった犬猫をペットショップやブリーダーから引き取る「引き取り屋」と呼ばれる“業種”の存在が表面化してきたこともそのひとつ。

これは動物愛護法が前回改正された時に(5年1度改正することになっている)、「終生飼養」という言葉が明文化され、飼い主に対してはもちろん、動物を販売する動物取扱業に対しても最期まで世話をすること、それが難しい場合は新たな飼い主を探すなどして最期まで世話ができる環境を確保することが責務とされたことに加え、自治体は終生飼養に反する(例:高齢や病気が理由、何回も繰り返している、動物取扱業者である)動物の引取りを拒否できるようになったことの反動と思われる。

要は、手元に置いておきたくない犬猫たちの送り先が変わっただけという見方もできるわけだ。

さらには、飼育頭数の制限や、最低限どれくらいの飼育スペースが必要なのか、ひとつのケージの中で飼育できる頭数はどのくらいが適切か、繁殖適正回数や年齢制限、飼育頭数に合わせた適切なスタッフの人数、不適正飼育や虐待はどの程度の内容を指すのかなど、数値的および具体例が今の法律では不明確であることも影響していると言われる。

数値的規制や具体例に関して言えば、その判断基準が曖昧であることによって、仮によろしくないと思われる業者や施設、飼育者などを行政が調査するにも、判断しづらく、指導のみで終わってしまうことが多いという話である。明らかに、数値的な基準も課題のひとつと言えるだろう。

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