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なぜ、犬は飼い主の個性に似てくるのか…?

飼い主の個性や行動と犬の行動問題との関係

犬は飼い主の鏡と言う。また、犬は飼い主に似るとも言う。

筆者自身も愛犬の目の動き(目つき)や表情、行動などを見て、どうしてそういう反応するのか?と自問した時、自分の性格や愛犬への接し方、態度が多分に反映されているのだと考えることがしばしばあったものだ。

みなさんも愛犬の行動と自分の性格や態度との関係性を考えてみたことが、一度や二度はあるのではないだろうか。

犬に関する研究や調査は様々なテーマで行われているが、そのような犬の行動(行動問題)と飼い主の個性との関連性についての研究もやはりある。

以前、イングリッシュ・コッカー・スパニエルに限定されているものの、攻撃的な行動に関する環境要因の調査があり、その中で、攻撃的な行動をとる犬の飼い主は、そうでない犬の飼い主と比べて、自らを緊張しがちで、内気であり、不安症で、情緒的に不安定であると評価する傾向にあることが報告されていた(*1、*2)。

この調査を行った一人であるジェームス・A・サーペル博士(ペンシルベニア大学/アメリカ)の研究チームが、飼い主の性格や心理状態と犬の行動問題との関連について、新たな調査報告を発表している(*2、*3)。

その調査には、1,564頭の犬の飼い主が参加し、オンラインのアンケートを通じ、飼い主自身の性格や鬱傾向、感情調整、そして自分の犬の行動やトレーニング方法などについて回答した。このうち、犬の行動に関しては、犬の気質や行動を評価するために作成されたC-BARKテストというものの短縮版が用いられている。

犬の内訳としては49%がメス犬で、51%がオス犬。29%はミックスで、残りは純血種であり(160犬種)、全体の47%は1頭飼いであった。また、飼い主の91%は女性で、9%が男性であり、全体の23%は犬を飼うのが初めてだと答えている。

このアンケートを分析した結果、犬を叩く、ショックカラーを使用するというような肉体的な力をもって強制的に行うトレーニング方法と、犬の行動問題およびその重症度とは、「わずかであっても重要な」関連性があるとしている。

たとえば、このような強制的トレーニング方法を用いる飼い主の犬は、飼い主または他者への攻撃性、分離不安、しつこく吠えるなどの問題をより表す傾向にあることが認められたという。

また、情緒的に安定した飼い主の犬は、留守番中の排尿(粗相?)もより少ない傾向にある他、中程度の鬱をもつ男性飼い主は、鬱のない女性飼い主と比較して、強制的なトレーニング方法を用いると回答する割合が5倍高ったそうだ。

鬱がある場合、男性では短気になったり、攻撃的になったりする傾向にあるのに対して、女性は内側に溜め込む傾向にあるようで、同じような病気(心理状態)をもっていても、男性と女性では行動に差が出てくることもあるということなのかもしれないが、この調査結果ではそれについて言及しているわけではない。

しかしながら、外傷性ストレス障害(PTSD)をもつ退役軍人のために犬を使用することは、少々心配もあり、注意をする必要はあるだろうともしている(*2)。

ともかく、この調査では飼い主の個性や犬の行動問題、トレーニング方法との関係がはっきりとしたというわけではなく、今後の更なる調査研究が必要としているが、少なくとも、自分の性格や行動が愛犬にどう影響しているかを今一度考えてみるきっかけにはなるだろう。

ちなみに、筆者は自分で言うのもなんだが、結構神経質なタイプである。愛犬はというと、これまた繊細なタイプ。似ているからこそ出会いを呼んだのか、はたまた一緒に生活するうちに似てきたのか。その両方だとは思うが、自分がもっといい意味でアバウトになったほうが、愛犬のためにはいいのかもしれないと考えたことがあるのは事実だ。

参考資料:

(*1)Anthony L. Podberscek, James A. Serpell (1997) / Environmental influences on the expression of aggressive behaviour in English Cocker Spaniels / Science Direct, Applied Animal Behaviour Sience, Volume 52. Issues 3-4, April 1997. P215-227

(*2)Pets pick up om their owner’s personality / Penn Today, Office of University of Pennsylvania

(*3)Dodman NH, Brown DC, Serpell JA (2018) / Associations between owner personality and psychological status and the prevalence of canine behavior problems. / PLoS ONE 13(2): e0192846. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0192846

文/犬塚 凛

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