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アメリカ同時多発テロで犠牲となった爆発物探知犬

アメリカ同時多発テロで犠牲となった爆発物探知犬【いぬのはてな】

アメリカ・ニューヨークにある、ワールド・トレード・センターのツインタワーに飛行機が激突した同時多発テロ。

この事件では多くの人の命だけでなく、「シリウス」という一匹の犬の命も失われました。

シリウスは、嗅覚を活かして危険な爆弾や武器を発見する爆発物探知犬。

ワールド・トレード・センターで勤務しながら、ニューヨーク市警のデイビッド・リム巡査とともにさまざまな事件を解決してきたのです。

この日もふたりは、ワールド・トレード・センターの南側のビルで仕事をしていました。

すると、突然北側のビルに飛行機が激突してきたのです。

驚いたデイビッドは安全のため、シリウスを地下の犬小屋に入れ、自分は地上の様子を見に行くことにしました。

しかし、その17分後、南側のビルにも飛行機が激突し、シリウスは6人の消防士や1人の負傷女性ともに地下に閉じ込められてしまったのです。

事件発生から5時間後、地下に閉じ込められた7人は無事に救助されました。

しかし、シリウスだけは残念ながら助からず、この事件で命を落とした唯一の犬になってしまったのです。

こうしたシリウスの死を悲しんだのは、パートナーであったデイビッドだけではありませんでした。

そのため、事件後には追悼式が行われることになり、K-9隊(警察犬)やアメリカ全土からおよそ400人以上の人たちが参列し、シリウスの死を惜しんだとされています。

また、事件現場となってしまったワールド・トレード・センターの近くにあるバッテリー・パーク・シティという公園には犬専用の広場「シリウス・ドッグラン」が設けられることになりました。

人間だけではなく、シリウスの命をも奪った同時多発テロは、今でも人々の心に大きな悲しみを残しています。

だからこそ、どれだけ年月が経っても、こうした事件があったのだということをしっかりと心に刻んでいたいものですね。

文/古川 諭香

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