2015-09-24 【キーパーソンインタビュー】カラーズ代表取締役・佐久間敏雅氏(1) キーパーソンインタビューグリーンドッグゴールデン・レトリーバー佐久間敏雅 ――躾けの本などは参考にしたんですか? 「もちろん本も色々読みました。読んだんですけど書いてあることがバラバラなんですよね。例えばトイレの躾けをひとつとってみても、ある本には間違った場合にはそこに鼻面を抑えて連れてきて叩きなさいと書いてある。と思えば、ある本には失敗しても怒ったら絶対ダメ、怒ることによってトイレすること自体が悪いことだと思ってしまって隠れてしてしまうようになると書いてある。どっちが正しいのかすごい迷うんですよね。混乱してしまいまして、恥ずかしい話、犬をこのまま飼い続けることができないんじゃないか?と本気で思いましたね」 「イライラが募ってますし、正直なところ誰かもらってくれないかなと。それこそ保健所とか頭によぎるぐらいのところまで追い込まれてしまいました。そんな時、たまたま見た電話帳に「無料で躾けの相談を受けます」という近くの動物病院の広告を見つけたんです。それまで本当に追い詰められていたので、イチかバチか相談しに行きました。今考えると、この行動がすごい転機になりましたね」 ――ショップでも本でも解消できなかった問題が解決の方向に向かったんですね。動物病院でのアドバイスはどういった内容でしたか? 「そうなんです。一番最初の先生との会話は多分30分ぐらいだったと思います。その時言ってくれたのは、すごく当たり前のことなんですけど、当時の僕がわかってるようでわかっていなかったことでした。犬と人は違う動物だからこそ、あなたが犬のことを学びなさい。犬という動物はどういう動物なのか、どういうコミュニケーションの取り方をするのか、というのをちゃんと理解すれば、それにあったコミュニケーションをすることで必ず伝わりますし、躾けだってできるはずだと。だからまずあなたが勉強しないと。そこでまずはトイレの躾けの方法を教えてもらいした。犬から見るとどういう方法でトイレの躾けをされるとわかりやすいか、いくつか具体的なアドバイスを頂いたんですね。それで帰って、早速試してみたんですけど、それまで1ヶ月半ぐらいどんなにやってもうまくできなかったトイレの躾けが3日でトイレを覚えたんです。あの先生すごいなって思いましたね」 「それとは逆に、この1ヶ月半は何だったんだろう?とも思いました。最初にペットショップの店員さんが先生と同じことを教えてくれたらこの1ヶ月半悩まなくてすんだのにと。しかも、最悪の事態として犬を手放そうかなというところまで思ってたわけですよね。自分でやっておきながら今更なんですけど、衝動買いが許されてしまうような犬の売り方が良くないんじゃないかなとも思いました。お金さえ出せば買えちゃうし、僕みたいな何も考えない人間が買って帰っていろんなことで困って、僕はたまたま獣医さんに出会ってつながりを保てましたけど、そこで諦めて飼えなくなっちゃう人もいるのではないかって」 「よくよく調べてみると今は約12万頭まで減っている殺処分数ですけど、その当時は60万頭とか70万頭ぐらい数があったんですよね。それを考えるとますますペット購入の動機やペットショップの在り方などに疑問を持ち始めたんですよね。命なのに、あたかも物のように陳列されて、時にはセールと書かれて大きくなって売れない子は、在庫処分のような安売りみたいなことをされて衝動買いでみんな買われていく。買えてしまうという仕組み自体がちょっとおかしいなと思い始めたんです。当時のやり方なのでその時のショップに責任はないと思いますが、なにかを販売するプロとしての視点からみた時に、業界に対して疑問を持ったんです」 1 2 3 4 5 \ この記事をみんなにシェアしよう! / この記事をみんなにシェアしよう! 世界初!ペットの顔写真から病気を予測するAIが誕生 (2.27) さよならは言わない。またいつか会おうね、マリア (2.27) マリアが、わが家で過ごす最後の夜 (2.27) 「大切な家族」という割に…僕が出会った無責任飼い主たち (2.26) 注目のグッズ 犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」 ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』 お待たせ。「俺、つしま」グッズ大特集! ヘビロテ確定。「俺、つしま」のTシャツが登場! \ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! / PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! Facebook にいいね!する Twitter をフォローする Instagram をフォローする Pinterest をフォローする