2018-01-29 AIを用いた犬との会話。10年以内に“犬語翻訳機”が可能になる…? 海外のペット事情生態 AIを用いた犬との会話。10年以内に“犬語翻訳機”が可能になる…? 「うちのコ、いったい何を考えているんだろう? 何を言いたいのだろう? それがわかればなぁ…」 犬と暮らしていると、誰もが一度や二度はそんなことを考えたことがあるのではないだろうか。 それが実現できるかもしれない、というようなニュースが飛び込んできた。 NBC NEWS MACHやInternational Business Timesなどが伝えたところによると、AIの技術を取り入れ、犬の発声やボディランゲージなどから判断して、その意味を英語に置き換える“犬語翻訳機”が現実化できるかもしれないというのだ。それも、この10年くらいの間に(*1, 2, 3)。 動物の“言語”やコミュニケーションを研究しているノーザンアリゾナ大学のSlobodchikoff教授は、プレイリードッグの研究を30年以上続けてきた中で、仲間に危険を知らせる際には、脅威となる相手の大きさやタイプによって鳴き声を変化させるなど、プレイリードッグの鳴き声には複雑なパターンがあることを見つけ出し、コンピューターの専門家の協力を得て、それらの鳴き声を英語に変換するアルゴリズムを創り上げたそうだ。 それを応用し、ペットの鳴き声や顔の表情、ボディランゲージなどを“翻訳”できる同様のツールの開発を最終目的に、Zoolinguaという会社を昨年立ち上げたという。そのために、膨大な数の犬のビデオを集めているようだ。 動物とAIというと、すでにAIを用いて羊の表情から痛みがあるかどうかを見分ける研究もされており(*4)、人の顔認証よろしく動物の表情や行動、鳴き声などから何かの情報を得ようとする試みは人の探求心をくすぐるテーマであり、また実用化を望む人たちもいるということなのだろう。 ただ、“犬語翻訳機”を作るのであるならば、どういう状況が、犬にとってどういう意味があるのか、それを機械に教え込むのはやはり人であって、そのスタート時点で、どこまでが正確で、どこまで犬たちを理解できているのか、それがもっとも重要になる気がする。 さて、将来的には、ほんとうに犬との“会話”が可能になるのだろうか?? 犬たちが言っていること、言いたいことを知りたい気もするが、一方で、人間のような会話はできないからこそ、相手(犬)のことを思いはかろうとする気持ちもより芽生えるのであろうし、できないなりの良さもある。 人であっても、相手を理解し、思いはかるには、言葉だけが必要というわけでもないし。もっと奥深いところでの“理解し合える間柄”というのもあると思う。 それを考えると、筆者は少しばかり複雑だと言わざるを得ない。 まぁ、必要なことだけは理解したいといったところだろうか。 ドクター・ドリトル翻訳機、皆さんはどうお考えだろう? (*画像はジョークを交えた創作です) 参考資料:(*1)Dogs can’t speak human. Here’s the tech that could change that. / NBC NEWS MACH(*2)’Pet translator’ technology will allow humans speak to their pets in less than 10 years’ time / International Business Times(*3)Pet Translator: Scientist Developing Device To Convert Dog Barks Into English Language / TECH TIMES(*4)Artificial intelligence learns to spot pain in sheep / Science 文/犬塚 凛 配信サイト:「ペットゥモロー」(小学館) ペットとの生活をより楽しく、充実させるためのノウハウや情報をお届けするペット総合情報メディアです。 HP:https://petomorrow.jp/ \ この記事をみんなにシェアしよう! / この記事をみんなにシェアしよう! ボディケア用品からお菓子まで!猫好きな彼女や妻に喜ばれるホワイトデーギフト4選 (3.3) 愛犬がまさかの“犬嫌い”…その原因はどこにあるのか? (3.1) 亡くなったペットは死後も近くにいるの?夢に出たり、ときには帰ってくることも… (2.26) 猫の辞書に「よく噛んで食べる」という文言は無い! (2.26) 注目のグッズ 犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」 ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』 ボディケア用品からお菓子まで!猫好きな彼女や妻に喜ばれるホワイトデーギフト4選 【猫クイズ】短足・小型・巻き毛が特徴の「ラムキン」ってどんな猫種? 愛犬がまさかの“犬嫌い”…その原因はどこにあるのか? ぼくたちは猫を育てているのではない。猫に育てられているのだ。 \ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! / PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! Facebook にいいね!する Twitter をフォローする Instagram をフォローする Pinterest をフォローする