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「マラリア」や「低酸素」に対応しうる犬の遺伝子変異

その結果、ADGRE1という遺伝子の僅かな変異が見られ、マラリア原虫に対する免疫応答を高めている可能性が高いというのである。このADGRE1は人の場合でもマラリア耐性と関連するという。

これらの犬の祖先は1万4,000年前にユーラシア大陸からアフリカに渡った後、各地に広がり、およそ1.88%~3.50%のアフリカン・ゴールデン・ウルフの遺伝子移入を含んでいるとかで、そうであるならば、アフリカの土地環境に適応できるよう進化したことになるのだろう。

人の場合もマラリア原虫に対する免疫応答が遺伝子レベルで進化したとするなら、人・犬、共に収束進化をしたことになる。(収束進化=異なる生物の間で、似たような形質を進化させること)

さらに、場所を変えると、チベット高原に住む犬は、現地の人々と同じく、低酸素でも対応できる遺伝子をもっているそうだ(*5)。

中国の雲南農業大学を中心にした研究チームが、標高800m~5,100mのチベット高原に住む5犬種を含む60頭の犬のゲノム解析を行ったところ、EPAS1という遺伝子に突然変異が見られたという。チベット人も同じくこの遺伝子に変異をもっているのだとか。

同じ環境で生活をしていると、人も犬も同じようなものが進化する。当たり前のようでいて、なんともおもしろいではないか。この先も、互いに進化するものがあるのだろうか?

参考資料:

(*1)Rapid evolutionary response to a transmissible cancer in Tasmanian devils / Paul Hohenlohe, Andrew Storfer et al. / Nature Communications 7, Article number: 12684 (2016), doi:10.1038/ncomms12684
(*2)Climate change drives microevolution in a wild bird / Patrik Karell et al. / Nature Communications 2, Article number: 208 (2011), doi:10.1038/ncomms1213
(*3)Whole-genome sequencing of African dogs provides insight into adaptations against tropical parasites / Ya-Ping Zhang, Guo Dong Wang, et al. / Molecular Biology and Evolution, msx258, 10 October 2017, 
(*4)Dogs And People Have More In Common Than You Might Think / npr
(*5)Whole-genome sequencing of six dog breeds from continuous altitudes reveals adaptation to high-altitude hypoxia / Xiao Gou et al. / NCBI, Genome Res. 2014 Aug; 24(8): 1308–1315, doi: 10.1101/gr.171876.113

文/犬塚 凛

配信サイト:「ペットゥモロー」(小学館)
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