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犬と人とを繋ぐ“リード”、そこから伝わるもの

この姿はイスラエルのカナーン・ドッグ/Canaan Dog(別名:ケレフ・クナーニ/Kelef K’Naani、ケレフ・カナーニ/Kelef Kanani)によく似ていると動画でも言っているが、確かにそのようだ。

ちなみに、カナーン・ドッグは、遥か昔から中東の砂漠の地で野犬として生きてきたパリア犬/Pariah Dog を、1930年代に地雷探知に使える軍用犬として選択繁殖をし、固定化された犬と言われており、その土台となったパリア犬には、尾がカールしたディンゴタイプ、重量感のある牧畜犬タイプ、それより軽量感のあるコリータイプ、さらには体つきがすらりとしたサイトハウンドタイプの4タイプがあるとされる。ということは、岩絵の犬はディンゴタイプのパリア犬に近い犬ということになるのだろうか?

それはともかく、研究者はこの岩絵の年代を8000年~9000年前のものと考えているようで、そうであるならば、リードに繋がれた犬を描いたものとしては最古になるという。もっとも、それにはより詳しい検証が必要ということだが。

この岩絵の中で、2頭だけがリードに繋がれているのは、ハンターにとって価値のある犬を身近に置いて保護するためか、それとも新しい犬をトレーニングするためなのか、はたまたほんとうはリードではなく、人と犬との絆をイメージ的に表現したものなのかと、動画ではいくつかの可能性や疑問も提示しているが、互いの絆を表現したものだとするなら、たいへん興味深いと感じるのは筆者だけだろうか。

ここで最初の問いに戻りたい。犬をリードに繋ぐということにはどんな意味があるのか? 筆者にとって、リードはツールであって、ツールにあらず。皆さんは、どんな答えを出すだろう?

参考資料:(*1)Pre-Neolithic evidence for dog-assisted hunting strategies in Arabia / Maria Guagnin et al. / Science Direct, Journal of Anthropological Archaeology, Available online 16 November 2017, doi: https://doi.org/10.1016/j.jaa.2017.10.003
(*2)These may be the world’s first images of dogs – and they’re wearing leashes / Science

文/犬塚 凛

配信サイト:「ペットゥモロー」(小学館)
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