TOP>ニュース > 犬ゲノムを調べてわかった驚くべき犬種の親戚関係

  • ニュース

犬ゲノムを調べてわかった驚くべき犬種の親戚関係

そして、パグやパピヨン、ポメラニアン、ミニチュア・シュナウザーなどは同じクレードに収まっている。パグはアジアのトイ犬種と関連がありながらも、ヨーロッパの小型犬とも関連があり、ベルギーのブリュッセル・グリフォンとは近い関係。これはパグが早くにヨーロッパに紹介され、その後、他の多くの小型犬種へ影響を与えたということが示唆されるとしている。


出典:Genomic Analyses Reveal the Influence of Geographic Origin, Migration, and Hybridization on Modern Dog Breed Development / Heidi G. Parker, Elaine A. Ostrander et al. / Cell Reports(2017)

また、多様なクレード間の交錯は、長い犬の歴史の中では“最近”になって、新しい特徴・特性を加えるために行われ、それらを追うことで突然変異の元を特定することもできるという。

この研究は、単に犬種の歴史を探るというものではなく、各犬種における遺伝性疾患や遺伝的問題をより把握できるよう、その助けとなるものであると研究者たちは考えているようだ。

たとえば、シェットランド・シープドッグやボーダー・コリー、オーストラリアン・シェパードなどに見られる遺伝性疾患コリー・アイ・アノマリー(Collie Eye Anomaly / CEA)は、ノヴァ・スコシア・ダック・トーリング・レトリーバーにも見られるそうだが、一見して違うグループ同士に思えるものの、実はこれらの犬は同じハプロタイプ*をもっているそうだ。
【*ハプロタイプ=両親からそれぞれ1本ずつ同じ染色体を受け継ぎ、1対の相同染色体が生成される。そのどちらか一方の染色体(ハプロイド)に存在するアレルの組み合わせをハプロタイプと呼ぶ/羊土社 実験医学online, 実験医学増刊vol.27 No.12, 実験医学増刊vol.33 No.12 より引用】

もっとも、この研究で対象になったのは161犬種で、まだまだ多くの犬種が存在する。したがって、研究としては、これはまだ入り口であり、今後はより多くの犬種を調査することが期待されている。

さらに詳しいことを知りたい方は、以下のURLへ。

参考資料:
(*1)Genomic Analyses Reveal the Influence of Geographic Origin, Migration, and Hybridization on Modern Dog Breed Development / Heidi G. Parker, Elaine A. Ostrander et al. / Cell Reports, Volume 19, Issue 4, p697-700, 25 April 2017, DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.celrep.2017.03.079
(*2)Where did your dog come from? New tree of breeds may hold the answer / Science

文/犬塚 凛

配信サイト:「ペットゥモロー」(小学館)
ペットとの生活をより楽しく、充実させるためのノウハウや情報をお届けするペット総合情報メディアです。
HP
https://petomorrow.jp/

\ この記事をみんなにシェアしよう! /
この記事をみんなにシェアしよう!
関連記事
関連記事
  • ニュース

季節による気分の浮き沈み…これって犬にもあるの? (10.25)

  • ニュース

小型犬に特化した高機能・高品質なラグジュアリードッグウェアブランド「dytem」 (10.25)

  • ニュース

愛犬と秋を健康に過ごすために。気をつけたい植物と気候への対応、けがや病気について解説! (10.24)

  • ニュース

介助犬として柴犬が国内初認定!パートナーに夢と笑顔を与える柴犬「瑠奈」 (10.23)

もっと見る

注目のグッズ

犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」

ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』

人気記事
人気記事
\ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! /
PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック!


ページトップへ戻る