2016-06-15

犬や猫の命に関わることも！災害ストレスに要注意【ペットの防災対策特集(６)】

ペットのパニック対処法　その１

愛犬や愛猫に心臓疾患や呼吸器疾患があることがわかっている場合、災害ストレスから彼らを守るためには、動物病院で精神安定剤を処方してもらっておくのが良いでしょう。但し、犬や猫の精神安定剤は投与量を決めるのがむずかしいので、行動療法（※）を行っている動物病院で診察を受けた上で薬の処方をしてもらうことをお勧めします。

※行動療法…犬や猫の困った行動や大きなストレス、不安が原因による問題行動などを、獣医師が動物本来の行動特性に基づいて治療やアドバイスを行うこと。

ペットのパニック対処法　その２

地震など災害が起こる度にパニックを起こすペットの気持ちを少しでも落ち着かせるためには、低いトーンの声で「大丈夫だよ」などと声を掛けてあげるのが効果的です。飼い主さんによっては犬や猫を抱きしめる人がいますが、かえってパニックを助長してしまうことになるので、そのような行動はやめてください。

災害は、いつ起こるかわかりません。ハウスやクレートは常に扉を開けておき、いざという時にペットがすぐに入れる安心できる場所をとして用意してあげておくことが重要です。

井本史夫（いもとふみお）

獣医師。井本動物病院（横浜市青葉区）院長。帯広畜産大学畜産学部獣医学科卒。「ヒトと動物との関係学会」初代事務局長。著書に『集合住宅でペットと暮らしたい』（集英社）、『間違いだらけの室内犬選び・育て方』（講談社）などがある。

2015年には歌人・井本猫良（いもとねこら）として、歌集『猫楽吟』（源草社／1296円）を出版。http://imoto-ahp.com/

ドッグトレーナー・奥谷友紀さんからアドバイス

災害ストレス緩和にフラワーレメディがおすすめ！
「災害ストレスはペットだけでなく、飼い主さんの心身にも大きな影響を与えます。その際、不安や恐怖などネガティブに傾いてしまった心や感情を取り戻すために、花のエネルギーを使った自然療法バッチフラワーレメディが役立ちます。バッチフラワーレメディは、イギリス人の医師で細菌学者でもあったエドワード・バッチ博士によって発見され誕生しました。赤ちゃんやお年寄り、動物、植物にも使用できるので、一つ防災袋に入れておいてはいかがでしょうか。但し、様々な製品が市場に出回っているので、品質には十分に注意してください」