2022-03-03 愛犬がまさかの“犬嫌い”…その原因はどこにあるのか? 人見知りならぬ犬見知りな性格のワンちゃんっているよね… 僕の同級生の子供がちょっと変わっていて一切声を出さない。家族だけでいるときはスラスラ喋るものの、第三者が目の前にいると押し黙るのだそうだ。僕もその声を聞いたことがない。 究極の引っ込み思案みたいなもので、それも個性だからとあまり同級生も心配していないが、実は僕も保育園の頃に似たような子供だった。保育園で他の子と喋った記憶がなく、後半はもう意地でも声を出さないと決めていた。 結局喋ろうと思ったら喋れるわけで、小学校に上がる頃にはそのこだわりも捨てておしゃべりな子供になっちゃったけど。そういう子供、当時僕以外にももう1人いた。 この子は筋金入りで、本当に親とも喋らないような子供。あるときプールで水泳をするとき、足がつかないぐらい深いところまで歩いてしまったその子が、本当に一言も発しないまま頭の先まで水に浸かり、微動だにしなかったこともあった。慌てて先生が引き上げたが、苦しそうな顔をすれど声を出さないものだから「コイツには勝てねえ」と思ったものである。 ……冒頭からどうでもいい話をしてしまったが、結局声を出さない、会話をしたがらないってのは人見知りの極地みたいなもの。こういう人は世間にも多々いるものだし、犬猫にだってそういう性格のものはいる。 人見知りならぬ、犬見知りの犬もいるのだ。 ドッグランに連れてったのに、終始押し黙りうつむくワンちゃん… 以前、SNSに「ドッグランで全然弾けないワンちゃん」というようなタイトルの動画が拡散されていた。多数のワンちゃんが楽しそうに駆け回る中、1頭だけがそれにおしりを向けて、悲しそうにうつむいている様子が流れる動画であった。 それもそれでかわいい仕草ではあるが、やっぱりちょっと心配になってしまう。 こういう状態のワンちゃんは大抵緊張状態にあるし、他の犬にも委縮している。多数の犬が一堂に会する状況というのも現代はさほど多くないので(集団予防接種ぐらい?)、そうなっちゃうのも分からないでもない。 このとき、飼い主さんとしては無理に遊ばせようとけしかけることなく、愛犬のペースに併せて時間を掛けてその場に慣れてもらうまで我慢することも大切だろう。場所慣れすればそのうち目線も動くようになるし、やがては他のワンちゃんとのコミュニケーションも取れるようになるかもしれないわけだし。 最初から引っ込み思案な性格の個体にそれを強いるのは酷なので、始めは慎重に様子を見ていくべきだ。 犬嫌いの犬が誕生する、その理由って? 犬に対して警戒する、避けようとする、あるいは怯える。そういうワンちゃんが誕生してしまう理由については色々と考えられるところ。 たとえば幼いころから人間たちの中で暮らし、他の犬との接点がほとんどなかったような個体は、同族を外で見かけてもどうしても警戒してしまう。自分を人間だと思い込んでいるワンちゃんの場合は、「なんだあの生き物は!」というような反応も見せがちだ。 これについては別に犬も人も関係ないところ。私たち人間だって、狭いコミュニティの中で小さな人間関係だけを形成している人と、積極的に色んな界隈に目を向けて知人も多い人とでは人間同士のやりとりの許容範囲も異なる。人も犬も、どれだけ同族と触れ合うかで態度も距離感も違ってくるのは当たり前のことだ。 一方で、過去に他の犬に嫌な目に遭わされたことがきっかけでトラウマになる場合もある。散歩中にノーリードの犬に襲われて負傷した経験があるとか、野良犬と喧嘩になった経験があるとか。こういう体験を経ることで「犬は怖い」とワンちゃん自身が認識してしまうことだって十分考えられる。 このようなリスクは飼い主さんの努力でなるべく経験させないように注意したいが、ノーリードで突っ込んでくる犬に飼い主さんも飼い犬も襲われる事故も過去に起きている。犬を飼う人全員が正しい飼育基準を共有しなければ、100%防げない事故というのも考えてみればかなり理不尽というか、恐ろしいところである。 犬嫌いになっちゃった愛犬を、元のフラットな状態に戻すのは難しい? 色々な理由があって犬嫌いになってしまった飼い犬や、犬見知りの激しい飼い犬というのは、一朝一夕にその認識を改めたりはできない。そういうワンちゃんと暮らしている場合は、あまり犬通りの多いルートを散歩しないほうが愛犬のストレスにもならないで済むだろう。 さらにレジャーに同行させる場合でも、他の犬があまり近づかないように注意するなどの配慮も欠かせない。ドッグランの利用も繁忙期は避けるほうが愛犬のためにもなることだろう。 “犬を避ける犬”という個性はその犬を形成しているものなので、ここをあまり疎かにせず、無理をさせないことが飼い主さんとしては大切にすべきポイントではないだろうか。極端な話、「犬同士で仲良くさせたい」という願望は飼い主であれば多少なりとも抱くものだけど、それ自体、本当に自分の愛犬が望んでいるかどうかは分からないわけなので……。 文/松本ミゾレ \ この記事をみんなにシェアしよう! / この記事をみんなにシェアしよう! ボディケア用品からお菓子まで!猫好きな彼女や妻に喜ばれるホワイトデーギフト4選 (3.3) 愛犬がまさかの“犬嫌い”…その原因はどこにあるのか? (3.1) 亡くなったペットは死後も近くにいるの?夢に出たり、ときには帰ってくることも… (2.26) 猫の辞書に「よく噛んで食べる」という文言は無い! (2.26) 注目のグッズ 犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」 ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』 ボディケア用品からお菓子まで!猫好きな彼女や妻に喜ばれるホワイトデーギフト4選 【猫クイズ】短足・小型・巻き毛が特徴の「ラムキン」ってどんな猫種? 愛犬がまさかの“犬嫌い”…その原因はどこにあるのか? ぼくたちは猫を育てているのではない。猫に育てられているのだ。 \ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! / PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! Facebook にいいね!する Twitter をフォローする Instagram をフォローする Pinterest をフォローする