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避妊・去勢という概念がなかった昔の飼い犬、飼い猫事情の残酷な一例

ペットの避妊と去勢、昔は具体的な対処が難しかった…

現在、飼い主が飼い犬や飼い猫を避妊・去勢させているというケースは珍しくない。避妊・去勢をしておけば手が付けられない繁殖に至るのを防げるため、飼育崩壊を招くこともない。

一方で、「生き物が子孫を残す」という当たり前の権利を飼い主が断つこととなるので、思うところのある方も多いだろう。我が家でも現在飼育している3頭の飼い猫を去勢しているが、「ああ、こんな可愛い猫たちの血も、これで絶えてしまうのか」と感じてしまうことはしばしばある。

ただ、やっぱりもしも飼っているペットが脱走し、屋外で無思慮に繁殖をしてしまうと、衛生的でもない。現代の飼い方としては、避妊と去勢はある意味で必須条件と思っていても、そんなに間違いではない。

というか、今でこそ動物病院でお金を出すことでペットの避妊・去勢手術は簡単になったが、昔はまだまだそういう選択肢は一般的でなかった。そのために、数十年前は繁殖をコントロールできずに生まれてしまう子犬、子猫ってのは今よりもグンと多かった。

昔ながらの飼い方では、当然繁殖の制御などできなかった!

これは今から50年以上前のこと。当時僕の曾祖母は猫を飼っていたというが、その当時は猫を屋外に出すのが割と当たり前。田舎だったので車も多くなく、今ほどロードキルも多くはなかったと思われる。

そんな時代なので飼い猫も野良猫も、繁殖期になるとすぐに子供を産んでしまうということが多かったそうだ。避妊・去勢自体が当たり前ではなかった頃の話なので、シーズンになると一気に子猫が増えて、数か月すると生まれたはずの子猫もいつの間にか目に付くことがなくなる。そういうことが数か月おきに発生していた。

曾祖母の家にいたメス猫は、10年ほど生きたという。その10年のうち、本当に最後の最後、ヨボヨボになるまでずっと子供を産んでは育てきれずに死なせるということが繰り返されていたと聞いたことがある。

また、近所には犬を飼っている人がいたが、そこの犬が多産で、しょっちゅう生まれた犬の貰い手探しに奔走していたという。しかしあるときからその貰い手探しもやめ、どこぞに遺棄するようになったということだ。

繁殖を人間の手でセーブできなければ、こういうことが当たり前に起きてしまうという、これは過去に学ぶべき教訓と言えるだろう。

生まれた子猫をゴミ袋に詰めて川に流すということも…

それから、これは祖母に聞いた話だが、曾祖母は自分の飼い猫の子供をゴミ袋に詰め、そのまま川に流したということもあるという。「あれは可哀想だった」と祖母は言っていたが、当時曾祖母のやることは絶対で口を出すのは禁忌だったらしく、止めることもできなかったそうだ。

未だにしばしば、ゴミ袋に詰めた子猫が生きたまま発見されるという事例は目にすることがある。あれって昔、そういう方法で生まれた子犬や子猫を処分していた、残酷な時代の名残みたいなものなのかもしれない。

曾祖母のことは嫌いではなかったけど、この話を祖母に聞かされて以降、僕はどうにも近寄りがたいものを感じて、結局それから亡くなるまで年始の挨拶で2回しか会うことがなかった。恐らく曾祖母としては、こういう処分についてもあまり良心を痛めることがなかったというか「生まれるからしょうがない」と割り切っていたのではないか?と考える。

そうでなければ、そんな非道なことはできないはずだし。

子犬、子猫を捨てるそもそもの原因は“増えるから”!これを断てる現代は飼い主の気持ち次第で不幸な動物も減らせるということ

自分のペットが子孫を残す可能性を刈り取る行為とも言える避妊・去勢。これについては僕もしばしば「ここまでするのはエゴでは?」と思わないこともない。

ただし、繁殖できるペットは、やはり繁殖のチャンスがあれば子孫を残そうとしてしまう。それによって結果的に、今この時代でも多頭飼育崩壊という悲劇が起きてしまうことだって、まだなくなっていない。

動物の繁殖力をなめてはいけないし、たかが人間1人の管理できるキャパなんて本当に狭い範囲に限られている。かつて生まれたばかりの子犬、子猫を遺棄する人があちこちにいたのも、繁殖を制限する手段が限られていたからに他ならない。

結果としてゴミ袋に詰められたいのちを遺棄するという事態を招いたのも事実であるため、そもそもそんなことが起きないようにするための避妊・去勢が、今なら全国どこでも実践できる環境には感謝しなければならない。避妊・去勢をすることで、捨てられる小さな命は格段に減る。そしてペットの飼い主は、自分のペットのことを責任を持って面倒を見れる数だけしか飼育しないという分別がなければならない。

そうなると避妊と去勢を施して、自分が確実に最後まで管理できるだけの数を飼養する義務を果たすのが、やはり王道ということとなる。

ペットは増えたら捨てる。そんなのが当たり前にまかり通っていた時代に、わざわざ逆行するメリットなどない。

文/松本ミゾレ

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