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こんな時どうする?「ペット飼育可」マンションでのトラブル

ペットをめぐる近隣トラブルが増加中

コロナでおうち時間が増え、ペットと暮らすようになったおうちが増える一方、さまざまな近隣トラブルも増加しているそうです。中にはささいな問題にも見えたトラブルから、引っ越しを余儀なくされるケースも。起こりがちなケースについて、法律的にはどうなっているのか、調べてみました。

「悪臭がする」と近所から苦情を言われた

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ペット飼育OKのマンションで猫を飼っているA子さん。

完全室内飼いですが、スペースの関係で室内にトイレを置けず、

ベランダにトイレを設置していました。

するとお隣さんから、「悪臭がする」と苦情が

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マンションの住人が円滑な生活を送るために、「区分所有法」が制定されています。区分所有法第61項では、「区分所有者の共同の利益に反する行為をしてはならない」と定められています。

「自室のベランダなのだから、共同の利益に反することにはならない」と思うかもしれませんが、ここで注意したのは、マンションには居住などの「専有部分」と、廊下やエレベーターなどの「共有部分」があること。そして意外なことに、各部屋についているバルコニーやベランダ、1階の専用庭も「共用部分」に相当します。

飼い主にとっては小さなことで大騒ぎしているように感じられても、周囲にとって苦痛であれば、「損害」と認められます。つまり、ベランダや専用庭に猫トイレを置いたりするのは、「区分所有法」に反するのです。

区分所有法57条では、居住者が6条1項に違反する行為をした、あるいはするおそれがある場合は、他の区分所有者や管理組合は、共同の利益のため、その行為を停止するために必要な措置をとることを請求できる、とされています。

実際に、マンションで複数の猫を飼育し、悪臭などで周囲から苦情が出て、管理組合が飼い主に

・飼育禁止

・糞尿の除去と弁護士費用の支払い

を求めた事例では、訴えが認められているそうです。

「ペット可マンション」の管理規約が、途中で「ペット不可」に!

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ペットと暮らすために、「ペット可」のマンションを購入したB子さん。

ところが入居後、マンションの管理規約が「ペット不可」に変更されてしまいました。

一方的なルール変更でも、従わなければならないのでしょうか?

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管理規約の設定・変更・廃止は、区分所有者及び議決権の各3/4以上の集会の決議によって決定されます。つまり75%の賛同があれば、ペット飼育可能とされていた規約も、変えられるのです。

ただし区分所有法では、「一部の区分所有者の権利に特別な影響をおよぼす時は、その承諾を得なければならない」(第31条)。飼い主が契約変更の無効を申し立てた事案では、規約の変更が「権利に特別の影響を及ぼすべきとき」に該当するかどうかが争点。しかしこれまでの判例では、盲導犬など特殊な事例を除けば、飼い主の生活・生存に不可欠というほどではないという判断がされています。

そのため、飼い主の承諾なしでも規約変更は有効となり、決定に従わなければならないのです。

愛猫が、友人の子供に怪我をさせた!

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自宅に来た友人の子供が、うちの愛猫に引っかかれて怪我をしました。

病院で手当てをしましたが、うちの猫は性格がごく穏やかで、人なつっこい子。

その子供が手荒な扱いをしたのが、引っかかれた原因なのですが

それでも治療費を払う必要があるでしょうか?

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ペットが他人に危害を加えた場合、民放第718条では、「動物の占有者は、その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負う」と定められています。補償の対象は具体的には、怪我の治療費、慰謝料などが基本で、人目にふれるところに傷が残ったり、重度な後遺症が残った場合には、高額の慰謝料が認められることもあります。また飼い主がペットをわざとけしかけた場合は、傷害罪などの刑事責任に問われるケースもあります。

しかし、被害者のほうに落ち度がある場合は、「過失相殺」というものが認められることもあります。これは、過失の割合によって、賠償額が減額されるということ。猫がこれまで人をひっかいたことがなく、例えば飼い主が横にいてしっかり管理していたにもかかわらず、子供が急に猫の尻尾をひっぱったことが事故の要因であるような場合は、「過失相殺」で損害額が減額される可能性はあるでしょう。

さらに民法第718条のただし書きでは、「動物の種類及び性質に従い、『相当の注意』を尽して管理していたと認められる場合は、責任を免除される」とあります。

大半のペットトラブルは、飼い主の飼育姿勢で解決可能

近隣とペットトラブルが起こる原因の多くは、飼い主の誤った飼育方法にあります。ペット可の規約変更なども、マナーの悪い飼い主が多かったことが原因でしょう。苦情を言われたということは、飼育のしかたに問題があったと考え、改善してみましょう。法律に訴えるところまでいかなくても、平和的に解決できることが多いでしょう。

文・桑原恵美子

参考資料/「ねこの法律とお金」(弁護士・司法書士 渋谷寛著/廣済堂出版)

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