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愛猫の口臭が臭い!もしかしたらこんな病気が原因かも…?

猫が年をとるとお口が臭くなるのは、自然な症状?

その昔、「おじいちゃん、おくち臭~い」というCMがありましたよね。人間が年をとって口から吐く息に悪臭が混じるようになる症状を「加齢性口臭」といいます。口の中には細菌がありますが、この細菌が糖を分解する時に、「揮発性硫化化合物」という悪臭物質を発生させます。若い頃にもこの細菌は口の中にありますが、唾液で常に細菌を洗い流しているため、悪臭が発生しにくいのです。しかし年を重ねるほどに唾液の分泌が低下して、細菌が舌や上あごにたくさん付くようになって、それが悪臭の原因になります。

…というように、「口臭」=「加齢に伴う普通の症状」というイメージが強いため、愛猫から口臭がするようになっても、「年のせいかな」とあまり気にしない方も多いのではないでしょうか。しかし口臭がひどくなる原因には、いくつかの病気の可能性がありますので、注意が必要です。

口臭の原因①・・・歯周病など口の中の病気

歯周病とは、歯肉炎と歯周炎が合わさった病態のこと。歯垢や歯石がたまり、歯肉組織と歯周組織の両方に炎症が起こっている状態です。歯周病になると歯肉から細菌が体内に入りやすくなり、腎臓病などの内臓疾患の原因になります。

猫の歯垢を爪などで剥がす人もいます。一見、きれいに取れたように見えても、実際は歯の根元の歯周ポケットと呼ばれる部分に歯石が残っていることが多いもの。また歯の表面や歯茎を傷つけたり、猫が口を触られるのを怖がったりするなどのデメリットも多いので、歯周病の疑いがある時の処置は病院に任せましょう。病院では歯石や歯垢を取り除き、薬で炎症を抑えますが、治療には時間がかかります。

歯周病を予防するためには歯磨きが効果的ですが、子供のうちから慣れさせないと難しいもの。無理に磨こうとすると噛まれることもあるので、まずは①口のまわりを触るのに慣れさせる ②唇をめくり、歯を触るのに慣れさせる ③指ガーゼを湿らせて歯の表面をこすってみる ④歯ブラシを使用 というように、段階を踏むといいでしょう。

◎口臭以外の症状

・歯茎が赤く腫れている

・歯がグラついていたる

・頭を傾けて片方の歯で食べている

・唾液が多くなりよだれをたらしたり、口をくちゃくちゃさせたりしている

口臭の原因②…口内炎

口の中の粘膜の部分が炎症を起こし、腫れやただれ、潰瘍などの症状が見られる状態です。原因として多いのは、ネコエイズや白血病ウイルス感染症などによる免疫力の低下。治療では、抗生物質や抗炎症薬を投与します。壊死した部分がある場合は、手術も行います。

◎口臭以外の症状

・口の中が赤く腫れている

・口の中が白っぽくなっている

・口の中から出血している

・よだれが出る

・(痛みのために)フードが食べられない

口臭の原因③・・・糖尿病

糖尿病になると、体の中に取り込んだ糖をエネルギーとしてうまく利用できなくなった結果、ケトン体という物質が作られます。この時、口臭だけでなく体中から、“ケトン臭”と呼ばれる甘酸っぱい臭いが発生します。

◎口臭以外の症状

・よく食べる

・体重の著しい減少

・飲水量や尿量が増えている

口臭の原因④…腎臓病

腎不全が起こると、体の中で作られたアンモニアを中心とした老廃物を、尿として体の外に排泄できなくなるため、異常な口臭が発生する場合があります。

腎臓の組織のほとんどが破壊される「慢性腎不全」は猫の死因の中で最も多く、5~6歳以上の猫のほとんどが、腎不全をわずらっているというデータもあります。腎臓の組織は一度壊れると元に戻らないため、一度発病すると完治することはなく、食餌管理で進行を遅らせることに注力するしかありません。また口臭以外の症状があらわれにくく、病院で腎不全が見つかる場合、口臭で来院するケースが多いそうです。

◎口臭以外の症状

・飲水量や尿量が増えている

口臭の原因⑤…巨大結腸症

腸の機能低下により、結腸に多量の弁が貯留してしまう病気です。腸管内で細菌の異常繁殖が起こるため、結果として便臭を伴う口臭が発生するのです。症状が重い場合は、手術が必要になります。

◎口臭以外の症状

・長期にわたる便秘

・排便しようとして、嘔吐してしまう

健康長寿のカギは、“口”にあり

病気の早期発見のコツは「またたびにこい」だといわれます。

ま…マウス

た…食べる量

た…体重の増減

び…美毛

に…尿の量、回数

こ…行動

い…息

ふだんから愛猫の「息」をチェックして、病気の早期発見に務めましょう。

文・桑原恵美子

参考資料/「猫のための家庭の医学」(動物・野澤クリニック 野澤延行著/山と渓谷社)「猫の急病対応マニュアル(白金高輪動物病院 中央アニマルクリニック 総院長 佐藤真紀執筆+監修/鉄人社)「しぐさでわかるネコの健康と病気」(監修/東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医動物行動学研究室教授 武内ゆかり/主婦と生活社)

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