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脱走した愛犬が、翌朝たくさんの“生き物”を連れて帰ってきた話…

旅は道連れとは言うけれど…

今のご時世は飼い主さんたちも十分注意しているため滅多に起きない事態だけど、20年ぐらい前は飼っている犬が脱走するみたいな事例は現在より頻繁に起きていたように思える。そのぐらいの時代までは、屋外でも1頭で彷徨う迷子犬も結構目に付いた記憶があるし。

大抵のワンちゃんは自宅付近まで自力で帰還できるため、今ほど飼い主さんも脱走に気付いた時点であんまり焦らなかったような。「そのうち帰ってくるでしょ」みたいな感じで。

それこそ、25年ぐらい前のことになるが、親戚が飼っていた犬が脱走するということがあった。3日ほどしてこの犬は帰還したが、どこかで落ち合ったのか、別の犬を引き連れて舞い戻ってきた。

「これも何かの縁」と親戚は、その別の犬も一緒に飼うようになった。これなどは微笑ましい事例だが、一度脱走した愛犬が、常に人々から許容される同伴者をつれて戻ってくるとは限らない。ときには、とんでもない生き物を連れ帰ることも……。

屋外に出た犬、脱走先が山野だと寄生虫がつくリスクが激増する…

これは思い返すのもしんどくて体が痒くなってしまう話だが、僕が中学生の頃のこと。通学路に建つ電柱に、当時「迷い犬さがしてます」という貼り紙がいくつも引っ付いていた。

逃げ出した犬の飼い主が自作した貼り紙で、逃げた犬の写真をコピーしたものが一緒に貼られていたんだけど、注目すべきはその文面。

「保護してくださった方には、謝礼金として20万円をお支払いいたします」

当時、田舎の中学生にとって20万円はあまりにも途方のない金額だった。30円のカルパスを飽きるまで食べることができるし、200円のちょっと高いガチャガチャも山ほど回せる額である。

そこで、同級生のキタバヤシくんと一緒に、土日を使って丸々犬の捜索をすることを決意した。

当時キタバヤシくんはジョンという犬を飼っていたため、この犬を警察犬代わりに帯同させて、犬の匂いがする場所をあてなくウロウロすることとなった。なにせ20万が掛かっている案件だったから、本気で見つけ出す気満々であった。

その捜索経緯は省くが、実際この迷い犬とそっくりなワンちゃんを、ジョンが先導して入った山の中で発見することができた。しかしそのワンちゃんは、一目で触れるのも憚られる状態だった。

パッと目視しただけで目の周りにダニが密集していて、お尻付近にも何か群がっている。歩くたびにノミのような何かが跳ねながらついてくるといった有様で、ちょうど高温多湿な時期だったために、寄生虫シーズンど真ん中だったのである。

まずは身体を洗って、それから飼い主の元へ…

正直触りたくはなかったものの、ここは勇気を出してこのワンちゃんを家に連れて行くことに。まあ、家と言ったってキタバヤシくんの家なんだけど。

そして庭先でこのワンちゃんのシャンプーをすることにした。大人しく体を洗われていたし、慣れている様子だったので俄然元飼い犬の機運が高まった。20万円まであと少しである。

加えて、ジョン用のノミ取り粉も使ってみるとボロボロとダニが落ちていく。しかし、たしか肝心のノミが全然落ちなかったような……。

さておき、ある程度見た目を綺麗にし終わって、いざ貼り紙を頼りに犬を探している人の自宅へ向かった。その最中、ワンちゃんの耳の中に何かが蠢いていたので確認したが、ヤマビルが貼りついていた。このヒルを道中拾った枝か何かで除去した記憶がある。アレも気持ち悪かった……。

いよいよ飼い主とご対面…のはずが

そしてとうとう、迷い犬を探している自宅に到着。インターホンを鳴らすとおじさんが出てきて「何?」と言う。

「探している犬、この子じゃないですか?」と質問すると、おじさんは「ああ、あの貼り紙ね。まだ残ってたのね。ごめんごめん、もう犬は見つかったんだわ」と平謝り。しかもその家の庭には、自分たちが今引き連れている犬と似たワンちゃんが元気に尻尾を振っている。

ではこの犬は一体……。犬の処遇に困り果てていると、おじさんは気の毒になったのか、元々犬も好きだし見捨てておけなかったのか。「しばらくおじさんの家で預かるわ」と言ってくれた。もちろん、ノミがいるので隔離したほうがいいとは伝えておいたけど。

こうしてとにかく、20万円獲得の夢は砕かれた。しかしそこは中学生。一応おじさんには、手間賃というか苦労した分の報酬として1人500円ずつお駄賃までもらったが、田舎の中学生には当時500円玉って大金ではあるので、そこで気持ちは持ち直した。

帰り道にある、いじわるなばあさんがやっている「しまだや」という駄菓子屋でお菓子を山ほど買って帰ったので、今となってはいい思い出ではある。

文/松本ミゾレ

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