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秋の健康診断のススメと受診の3つのポイント【兵藤哲夫の徒然日記】

秋の健康診断のススメと受診の3つのポイント【兵藤哲夫の徒然日記】

まだまだ暑い夏が続きますが、暦の上ではもう秋。そういえば、朝晩は暑さの盛りを過ぎた、秋の空気を感じます。

飼い主さん達に提案したいのが、秋の健康診断のススメです。「春にやったばっかりですよ」と言われそうですが、犬も猫も5歳以上の子はぜひ半年に一度、健康診断を受けて欲しいなと思っています。

「春と秋、半年に一度なんて、期間が早すぎませんか?」とよく聞かれますが、ペットは人間よりも歳を取るのが早いのです。ヒトの1年は犬猫の4~5年分ぐらいだと考えられているので、犬や猫の半年に1回は、ヒトだと2年に1回ぐらいでしょう。そうやって考えると半年に一度は、ペットにとってはそんなに短い期間ではありません。

9月は動物愛護週間もあるので、それに合わせて、ペットのために病気の早期発見を目指した健康診断をお勧めしたいのです。そして、せっかく健康診断を受けるのですから、飼い主さんにもペットにもより効果的な検診の受け方をご紹介しましょう。

健康診断を効果的に受ける3つのコツ

1)予約を取って行こう

コロナ禍で密を避けるためにも多くの動物病院では飼い主さん同士の接触を避けるような取り組みを行っています。この時期、予約は必須です。また、動物病院側としては、使う医療器具や、担当の獣医師・看護師のシフトの関係もあるので、必ず予約を入れて欲しいと思います。

普段、診察では予約なしでも大丈夫な動物病院でも、健康診断は予約が必須なところも多いので、かかりつけの病院に問い合わせてみてください。

予約の時に3点、聞いておくと安心です。1)大体の費用と、2)かかる時間、絶食などの3)前もって準備すること、です。予算はその子の状態によって当日、変化することがあるので、あくまでも目安です。

病院によっては朝一番でお預かりして午後にお帰りということもあるので、2)の時間も聞いておきましょう。

2)飼い主さんの心配事を解消しよう

健康診断は先生の問診からはじまって、触診、視診、聴診、検査(便・尿・血液、心電図)、画像診断などを行います(内容は病院やその子の年齢、状態によって異なります)。せっかくお金も時間もかけて受診するのですから、飼い主さんが日ごろ困っていることや、心配事があればぜひこの時に相談しましょう。

カルテにも書かれていると思いますが、念のため、うちの子の既往症(以前かかった病気)は担当の先生に告げておきましょう。

視診すればすぐにわかりますが、「うちの子はずっとウエットフードしか食べない」「お口が臭くなった」という飼い主さんの言葉があれば、より丁寧に診察して、小さな歯石を見つけることができるでしょう。

ちょっとでも気にかかっていることがあれば、この機会に飼い主さんの心配事を解消しましょう。飼い主さんが気づいた日常のちょっとしたこと、何でも心配事があれば、ぜひかかりつけの先生に相談してみてください。「くだらない質問」なんて笑う先生はいませんから、大丈夫ですよ。

問診では先生にメモを渡すと良い

私の経験でも、自分の診察でこれを聞こうと思っていても、実際に診察室に入るとすっかり忘れてしまって、家に帰って「しまった」と後悔することも多いのです。心配事を「メモに書いて渡す」のも一つの方法です。

健康診断はペットのためであると同時に、飼い主さんのためでもあります。飼い主さんがペットとより快適に暮らせるためのヒントを、健康診断で知ることができれば良いですね。

3)健康診断の結果を毎日の生活に活かそう

「どこにも異常がありません」と言われて安心して、また普段通りの生活を送る飼い主さんがほとんどでしょう。でも、せっかく受けたのですから、うちの子がもっと健康で長生きするために、生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?

肥満傾向にあると言われても、今まで通りの生活を続けていたら体重はどんどん増えてしまいます。健康診断で教えてもらったうちの子の状態を、これからの生活に活かしてください。

検診を担当した獣医さんに「具体的にどうすればよいでしょうか?」と聞いてみたら、詳しく教えてくれるはずです。「肥満傾向にある」と言われた子ならば、ご飯を変えるよう提案されるかもしれません。

渡された資料は大切に保管

健康診断の後、先生からいろいろな検査のデータなどを紙で渡されることがあります。数字で書かれたデータは、うちの子の傾向や病気を読み解く資料として、とても参考になるものです。

1から10ある数字のうち、1から5までが正常値であるとします。3という数字が出て、先生は「正常ですね」と言っていても、前回の数字が2で今回が3だったら、少しずつ上がってきていることになります。

健康診断ではこうした傾向を知って、病気を未然に防いだり、早いうちに治療してペットの負担を軽くするのが目的です。それを知るためにも「渡された資料は大切に保管」しておいてください。

最後に、健康診断は日常生活の延長線上にある、その子の普段の状態を診るものです。わざわざきれいにシャンプーしてくださる飼い主さんもいらっしゃって、とてもありがたいことなのですが、特に必要がなければ普段通りで大丈夫です。

口のきけないペットですから、飼い主さんの方でなるべく早めに異常に気づいて治療してあげたいものです。いつまでも元気で長生きしてもらうためにも、ぜひ秋の健康診断をお勧めします。

兵藤動物病院 兵藤哲夫
麻布大学獣医学科卒業後、1963年横浜市にて兵藤動物病院を開設。ヒョウドウアニマルケア代表として公益社団法人日本動物福祉協会理事、横浜市獣医師会理事などを歴任。TBSラジオこども電話相談室の回答者などをつとめた。

文・編集/柿川鮎子

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