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いつか来るペットロス、飼い主はどう乗り越えればいいのか?

考えたくないけど、辛いペットロスは飼い主の宿命

ペットとの暮らしは、日常をとても楽しく彩ってくれる。言葉は通じなくても気持ちは通じ合うものだし、「この子のご飯代を稼ぐために」という思いが生まれることで日々の仕事にも張り合いが出る。

犬でも猫でもハムスターでもイモリでも、愛情をかければ相応のリアクションを見せてくれるもの。ペットに愛情を注ぐということは、その分ペットからの信頼を得ることであり、癒しをあたえられることにもつながる。

しかし、その時間は残念ながら永遠ではない。

生き物には寿命があり、いつかは死んでしまう。愛情をかけていればかけているだけ、ペットの死に際しては飼い主にも大きな影響が生じる。いわゆるペットロスは、全ての飼い主が直面する深刻な問題なのである。

ペットロスで「立ち直れない」と感じた人たち

筆者は猫と暮らしているが、やっぱりかわいいし大事にしているため、最悪の事態を常に考えてしまう。冗談抜きに「この子たちがいなくなったら、俺はうつ病になってしまうのでは?」みたいなことを思ってしまうし、飼い猫の終末期を想像するだけで胸が痛くなる。

ただ、こうして常日頃からペットロスがいずれ必ずやってくることを意識しておくことも大事なのかもしれない。何故なら、筆者はこれまでにペットロスで歩くこともままならなくなった人を何人も見てきたからだ。

知人の30代独身男性は昨年、愛犬が急な病気にかかって死んでしまい、ショックで何も手に付かなくなったという。寝ている間にも夢に愛犬が出るし、目が覚めるとすぐに涙が出てくる。この頃は口癖が「辛い」と「もうダメだ」の2つになっちゃってて、見ているだけでこっちまで辛くなってしまった。

それこそ、このままこの人も後追いする勢いではないか? と思ってしまったほどだ。いわゆるうつ状態だったのかもしれない。コロナ禍になり、リモートでの仕事も増え、愛犬との時間も増えてきた矢先のお別れだったので、余計に「なぜもっと早く異変に気付かなかったのか」という後悔も大きいのかも。

また、筆者の大叔母はだいぶ前、何十年も一緒にいた大きなインコを些細なミスで脱走させてしまい、目の前でカラスに襲われてしまった。一瞬の出来事だったし、何より空中で起きたことだから手も足も出せないことだったが、このときの大叔母の塞ぎ込みようは半端ではなかった。

「ちゃんと確認して放鳥してれば良かった」と後悔していたし、やはりうつっぽくなってしまい、なんと今でもインコが入っていた鳥かごは処分できていない。一緒に暮らしてきた時間が長いだけに、数年程度で立ち直れないのも当然という話だ。

今ではめっきり塞ぎ込み、親戚付き合いも断ってしまっている。

ペットロスはどうやって克服すればいいのか…

ペットロスというものは決して他人事ではなく、大事に育てていたペットを喪った飼い主の多くに訪れる深刻な事態である。

日々後悔の連続でうつっぽくなり、ペットのことを思い返しては泣くばかり。それが1か月も2か月も、下手すると1年経ってもまだ続いているという人だっている。ここまでくれば、もう無視できない重い心の病のようなものだ。

公益社団法人の鹿児島県医師会は、ホームページ上で「別離」への心の予行演習-ペットロス症候群-と題したトピックスを発信している。こちらにペットロスの症状の具体例として、以下のようなものがあると説明しているため、引用させていただく。

“「ペットロス症候群」とはそのダメージによる精神的・身体的不調を指します。当然、大変な悲しみにおそわれ、泣いたり、不眠、食欲不振、食べ過ぎ、胃の痛み、息苦しさ、疲労感、身体の痛みなど、さまざまな症状が現れます。”

このように、様々な症例の引き金になるのがペットロス。これが続けば、立ち直れないままいつまでも心に傷を抱き続けるし、うつのような状態からも抜け出せない。
極端な話だけど、ペットがいなくなったことで後追いしようとする人だって、いるかもしれない。それぐらいペットロスは深刻なのだ。

では、そのペットロスはどのような段階を経て治まっていくのだろう。同トピックスにこの点について説明があった。

“ふつう、ペットの死から4つの段階を踏んで徐々に回復していくとされます。失ったペットについては良い思い出として気持ちを整理して、新しいペットと暮らしてみようという気になれば、ペットロスはほぼ克服できたといってよいでしょう。ペットの死をきっかけに優うつな気分、空虚感、不眠や身体の不調などが1か月以上も続くようなときは、かかりつけ医や精神科医・心療内科医に相談してみるのも1つの方法です。”

と、このようにあくまでも「ふつう」の事例では上記のように、徐々に回復をすると書かれている。何でもそうなんだけど、時間が結局一番の薬というか、時間の経過だけが深刻な後悔や、立ち直れないほどの喪失感を埋めてくれるわけで、それはペットロスとて同じということなのだろう。

おわりに

ペットロスはとにかく辛い。「もっと大事にしていれば」とか「あのときちゃんと抱っこをせがまれたときに抱きしめていれば」と、後になって山のような後悔に苛まれる。しかし、後悔したとしても既に大事なペットはいないとなると、余計にうつ状態も加速してしまし、自分を責めてもしまいそうだ。

こういうことを防ぐには、当たり前の話になるが、「もっとこうしてあげれば…」と後悔しないために、日々のお世話に尽力する以外にないのかもしれない。

ペットの話ではないが、筆者の祖母が葬儀で祖父を見送ったとき、一切泣かなかった。笑いながら「私はできること全部をあの人にしたので、一つも悔いがない」と話していた。

このとき筆者は「ああ、ここまで後悔なくお世話をしていたら、たとえば伴侶だろうとペットだろうと、笑顔で送り出せるのかも」と思えた。が、一方で知人の僧侶は「人は後悔するもの」とも話していたので、分かっていても飼い猫の死を前にして祖母と同じ心持ちになれるかどうか、それはまだ分からない……。分からないが、横着をせず、ちゃんと飼い猫たちと心を重ねる努力は、彼らが死ぬまで続けたい。

文/松本ミゾレ

【参考】
公益社団法人鹿児島県医師会
「別離」への心の予行演習-ペットロス症候群-
http://www.kagoshima.med.or.jp/people/topic/H17/201.html

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