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愛犬に「自分の食べているものを分け与える」という行為はデメリットだらけ

人の食べ物を欲しがるワンちゃんはかわいいけど…

飼い主さんが食事中、テーブルの上の料理を物欲しそうに見つめるワンちゃん。見ている分には、なんともかわいい。

ついつい「食べる?」なんて聞いてちょっとだけ分けてあげたくもなるし、それをやっちゃう人の気持ちも分かる。でもこれって愛犬のために、果たして素晴らしいことなのだろうか。愛情が根底にあるからといって、それを飼い主さんが認めてもいいことなんだろうか。

今回は、しばしば見かける“愛犬に自分の食べているものを分け与える”という行為についてのデメリットの話をしていきたい。

愛犬かわいさに食べ物を与えると、結果的に愛犬を苦しめることにも

何年か前、海辺をうろうろしていたとき、バーベキューをやっている団体に遭遇した。その一団の中にワンちゃんもいたんだけども、そのワンちゃんに対して、火を通した肉を与えている人がいた。

味付けもなく、焼いただけなら別に問題ないんだけど、気になったのはその肉を焼く網の上に、タマネギがあったこと。ご存じのようにタマネギは犬が食べると著しい中毒症状をおよぼす。結果的に死を招くことだってあるのだから恐ろしい。

幸いにもそのときには、別のバーベキュー参加者が「あ、タマネギ乗ってる網で焼いた肉はダメなのよ」とギリギリ口に入る前に制止して、横目に見ていた僕も安堵した。

また先日はTwitterで愛犬に手作りハンバーグを与えていると主張する人を見かけた。そのツイートに思いっきりタマネギが入ってるパテが見えたので「うおお」と思ったが、こちらも善意の人たちが複数人「犬にあたえてはダメ」と指摘していた。

犬に与えてはならない食べ物は他にも無数にある。ブドウやチョコレート、タマネギだけでなくネギやニラなども与えることで悪影響を及ぼしてしまう。

ワンちゃんに与えてはいけない人の食べ物は多い!

ペットフード販売大手、日本ペットフード株式会社が自社ウェブサイト上で、「犬にあげてはいけない(あげるべきでない)10の食べ物!欲しがる理由と症状を解説」というページを公開している。こちらではチョコレート、タマネギ、ネギ、ブドウやレーズン、キシリトール入りのガムや鶏の骨などを、“絶対に与えてはいけない5つの食材”として取り上げ、個々にその理由を明記している。

タマネギを与えた場合のデメリットについてもしっかり記述があるため、引用させていただきたい。

“タマネギ・ネギは犬にとって非常に危険な食べ物です。これらに含まれる有機チオ硫酸化合物という成分が犬の赤血球を破壊してしまい貧血を起こします。そして、血尿・下痢・嘔吐・発熱などの症状をともなう「たまねぎ中毒」を引き起こしてしまう危険性があります。※他にニラ・ニンニク・エシャロット・らっきょう・ワケギなどにも有機チオ硫酸化合物が含まれています。”

タマネギって意外と色んな料理に使われるメジャーな食材。前述のハンバーグもそうだし、お味噌汁に入れるという家庭も多い。

その昔、まだ犬のためのフードの重要性がそこまで浸透してなかった頃には、タマネギ入りの味噌汁を余ったご飯にかけて愛犬に与えていたという世帯もあったものだ。
ペットと暮らす際には知識を都度アップデートしないと、昔ながらの飼い方で愛犬の寿命をどんどん縮めることにもなりかねない。

こと、ペットとの生活において「昔ながらの飼い方」ほどアテにしてはいけないものはない。犬猫の寿命は近年どんどん伸びているが、裏を返せば昔の飼育法を実践すれば今でもペットはそこまで長生きしてくれない、ということにもなる。

人は人、犬は犬。食べ物をしっかり区別するのも大事なしつけだ!

前項の与えてはいけない食べ物の中に、鶏の骨が挙がっていた。これについても意外とその危険性を認識していない飼い主さんはいるところだが、実際筆者の同級生の実家で飼われていたワンちゃんが、鶏の骨のせいで死んでいる。

このワンちゃんの場合は、たまたま晩御飯で余った骨付きの小さな唐揚げを与えられて骨ごと飲み込んでしまったが、喉に骨が刺さってしまいそのまま苦悶の死を遂げている。発見が翌朝だったために、既に手の施しようもなかった。

食卓にあがる食べ物を物欲しそうに眺めるワンちゃんはかわいいものだけど、後々のリスクを考慮せずに「かわいいな」だけでほいほい食べさせると、そのせいで大変なことが起きてしまう。こういう事態を防ぐためには、そもそも食卓に一切の興味を抱かせないようなしつけが必須。人は人、犬は犬。食べるものは明確に別だということを理解させておかないと、悲劇に繋がってしまいかねないのだから。

ではそのしつけの方法はどうすればいいのか。これについてはもう、昨今多く出回っている、優良なしつけ方マニュアルを参考にしてもいいし、獣医師さんに相談するなど専門家の声を聞くのが一番。

ワンチャンを飼育している方であればしつけ本の1冊は所有しているはずなので、じっくり読み込むことをオススメしたい。もっとも、食卓に完全に興味を持たせないというのもなかなか難しいものなので「興味はあるが、食卓にちょっかいを出さない犬にする」というしつけの方針を採るのが現実的。

人の食べ物を取ろうとしても絶対にもらえない、ということを覚えてもらうのが大事ということだ。

おわりに

どんな犬種でも、どんなに体格に違いがあっても、摂取厳禁な食べ物は変わらない。「うちのは身体がデカいから、ちょっとぐらい大丈夫」という油断は禁物だと考えておくべきで、たとえ影響が目に見えなくても、そのせいで愛犬の寿命が1秒でも短くなったら元も子もない。

与えてはいけないものは与えないに限るので、興味を持っていても絶対に与えないこと。そして今回例に挙げたタマネギをはじめ、他にも犬には悪影響のある人の食べ物なんてのは無数にある。あり過ぎて書き切れない。なので、人の食べる料理は犬には食べさせないってのは絶対の配慮なのだ。人の食べ物を与えること自体が飼い主のエゴでしかないと考えるぐらいでいい。

そもそも、昨今のドッグフードって人が食べるものよりよっぽど栄養価にも気を遣った素晴らしいものが多い。人は大人しく、自分たちが食べられるものだけ食べて、愛犬にはクオリティの高いフードを存分に食べてもらうべきだ。

文/松本ミゾレ

【参考】
日本ペットフード株式会社
犬にあげてはいけない(あげるべきでない)10の食べ物!欲しがる理由と症状を解説
https://beautypro.npf.co.jp/blog/c32#

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