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愛犬との川遊びは、これさえ注意すれば楽しめる!

夏到来!三密避けて愛犬との川遊びはいかが?

本格的な暑さが到来した。今年も存分に夏を満喫したいところではあるが、コロナ禍でもあるので人の多い場所は避けてレジャーを楽しむのが一番。昨今はソロキャンプも時流に合致していて流行っているようだが、ワンちゃんと暮らしているという方なら、シンプルに川遊びに行くというのもいい。

海に比べれば川沿いのほうが、人を避けてのんびり遊べる傾向は高いし。上流付近なら水もより冷たく、澄んでいる。そういう場所でワンちゃんと川遊び。これが楽しくないわけがないだろう。

ただし、自然を舞台に遊ぶというのはそれなりの危険も隣り合わせ。油断が愛犬の怪我を招くということもある。

そこで今回は、愛犬と川遊びをする上で“ここさえ注意しておけば安心”と思われるポイント。これをいくつか、老婆心ながら挙げていきたい。

愛犬に川の水、飲ませないでね!

上流付近の清浄な水って、ついつい飲んでも平気と思えてしまうぐらいには澄んでいる。実際夏場って喉が渇くし、川の水を飲んでしまう人って少なからずいる。

ただ、いくら見た目には美しい河川の水だとしても、その水の中には、飲用には適さないものが含まれていることがほとんど。上流付近であれば水は綺麗だけど、山間を流れる関係上野生動物の糞尿が含有されがち。エキノコックスに代表される寄生虫の卵なども混入している可能性もゼロではない。なのでワンちゃんが川の水を飲もうとした際には制止し、あらかじめ持参した水をあたえるほうが安全となる。

エキノコックス症は現代においても根絶できていない疾患で、キツネや犬に寄生したエキノコックスが、寄生虫のキャリアとなった動物の糞便に混じりさらに感染を広げる。たとえば上流付近で万が一にも感染したキャリアの糞が河川の水に混ざってしまえば、その水を飲んだ犬や人にも感染の可能性が出てくる。

エキノコックス症自体はキツネの生息する地域で主に感染の危険性がある疾患。だからキツネのいない地域ではその危険性はないものの、NIID国立感染症研究所の公開している「エキノコックス症とは」というウェブページには、以下の文面が掲載されている。

“近年、多包性エキノコックス症が、北海道東部から北海道全域へと伝播域を拡大しつつあり、国民の健康に脅威を与える感染症となっている”

キツネがいない地域にお住まいの場合はエキノコックスの脅威にさほど怯える必要はないが、上記のように北海道では全域に伝播しつつあるとの報告がなされている。この報告は2001年時点のものなので、現在はさらに拡大している可能性もある。

もちろんエキノコックスだけでなく、河川の水には健康を害する物質の含有リスクがあるため、どの地域だろうとむやみに愛犬に飲ませてはいけない。

天候の変化には敏感に!

河川で遊ぶ上で一番注意しておくべきポイント。それは天候の変化。特に雨天時には大いに警戒しなければならない。

雨が降れば当然河川は増水してしまう。上流の場合、元々ごつごつとした岩が多い中を水が流れているので、万が一増水で勢いを増した水流に足を取られると怪我の元となる。事故で痛い思いをさせないためにも、雨が降ってきたら愛犬を一度河川から上げて様子見をすることを心がけたい。

また、これはわざわざ説明するまでもないことだけど、遊んでいる川の上流にダムがあるという場合、放水のサイレンが聞こえたらすぐに水際から離れよう。ダム側も河川が溢れない水量に調整して放流はするものの、流れが一時的にでも強くなれば事故の元。中流以降の河川での川遊びならこういう変化に敏感になる必要はないが、すぐ上にダムがある場合、愛犬が万が一にも流されたりしないように、常に耳そばだてておきたい。

低体温にもご注意を!

上流で川遊びをしたことがある人なら分かるはずなんだけど、水がとにかく冷たくて気持ちいい!夏場には特にこれが最高に感じられるものの、注意すべきは体温調節。

ずっと水の中に浸かっていれば健康な成人だって低体温症になってしまうことが考えられる。そして犬だって人と同じ状態になってしまう可能性がある。

「真夏に低体温症?」とお思いになる方もいらっしゃるかもしれないが、実際その可能性はある。河川というのはどうしても上流に行けば行くほど水温も低くなるもので、そういう場所で川遊びをしていると、水に浸かり過ぎたことで体が冷えやすくなる。真夏だからと油断して、長時間川の中で遊んでいると、人も犬も関係なく低体温症リスクを高めてしまう。

ただ、対処法は簡単だ。適度に陸に上がり、太陽の下でしっかりと日光浴をすることだ。ワンちゃんにもしっかり日向で体を温めさせておくこと。単純だけどこれで低体温症は避けられる。

特にまだ小さな子犬、それからそもそも体が小さい小型犬は外界の影響を受けやすい。体調変化にはしっかり目を見張っておきたい。

おわりに

ところで、今回のコラムの中で触れたダムの放水と川遊び中の低体温症の発症という事態について、過去に以下のような事故が発生しているので紹介したい。新潟県の公式ホームページ上で「加治川における水難事故について(6/19記者発表)」という項目がある。この事故は新潟県の加治川上流で、2017年6月17日に母子が治水ダムの観光放流による増水に巻き込まれたものである。

以下、引用の元その経緯を紹介させていただく。

“6月17日(土曜日)16時30分頃、加治川治水ダムからの観光放流に伴い、二級河川加治川の水位が一時的に上昇し滝谷森林公園内を流れる当該河川の中にいた母子が流されました。お2人とも岸にたどり着いたものの、お子様は10m、お母様は120m程度流され、新発田病院に緊急搬送されました。お子様は膝にスリ傷、お母様は低体温症と診断されましたが、母子ともに当日中に病院から帰宅されました。”

この事故では不幸中の幸いにして死者は出なかった。しかしダムの放流については当時、自治体や住民に周知していなかったことから県が謝罪するという事態になっている。

このダムの放流と水位上昇はまさに川遊びのリスクの最たるもので、加えて低体温症も招いていることから、川遊びにはそれなりの危険が伴ってるものであると認識すべきだろう。まして愛犬の命を守れるのは、飼い主以外にいないのだから。

暑い夏。河川で愛犬と遊ぶ場合は、天候や低体温症リスクなど命取りとなる危険も多いもの。そういうリスクを回避して遊ぶことで、まさしく最高の思い出になるに違いない。

文/松本ミゾレ

【参考】
NIID国立感染症研究所「エキノコックス症とは」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/338-echinococcus-intro.html

新潟県 土木部河川管理課「加治川における水難事故について(6/19記者発表)」
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/kasenkanri/1356871359602.html

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