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娯楽のために生み出された「闘犬」たち

古来より、人は動物を使った残酷な娯楽に興じてきた

残酷なものを見たいという願望は、残念なことに多くの人間が内面に秘めている感覚のようだ。子供の頃、小動物を捕まえて乱暴に扱った経験を持つ人は少なくない。大人になってからも、あまり深く考えずに動物のためにならない行動をする人ってのもいる。

たとえばペットに四六時中をおやつをあたえて肥満にしてしまうのも、考えてみれば大変残酷な仕打ちだ。愛情があろうとなかろうと、である。

そのような残酷の先鋭とも言えるのが、娯楽のために動物に怪我や死を強いるという文化である。文化なので頭ごなしにすべてが間違いだと糾弾することはしてはならないが、たとえば闘牛、闘鶏、そして闘犬などは、見る人にとっては直視に耐えられないほど残酷なもの。だけどこれらの見世物がお金儲けになる人もいる。その結果、より獰猛な品種を目指して改良されて生み出された動物たちもいる。

闘犬は人のために血を流し続けてきた

世界各地に、闘犬文化は根付いている。それぞれの地域において歴史はあるものなので尊重すべき部分もあるとは思うが、個人的には「そんなことしなくても…」という気持ちになってしまう。

我が国も例に漏れず、闘犬文化は存在している。鎌倉時代には闘犬は日本でも発祥していたという記録があるが、たとえば土佐闘犬はその代表例だ。

そもそも原種は四国犬だったというが、これを海外の大型犬と掛け合わせて誕生させたのが土佐闘犬であるという。中でもマスティフとの掛け合わせによって現代のいわゆる土佐闘犬が完成したことから、日本マスティフとも呼ばれている。

土佐闘犬は気性も勇猛で、人間を襲っての死傷事故は現在でも数年おきのペースで起こしている。ほとんどは飼い主の管理不徹底によるものだが、性質が荒い犬種であることは間違いなく、これまで人の娯楽のために、闘争本能を爆発させ、傷つき続けてきた。

ピットブル。戦うために生まれてきた生粋の闘士

闘犬として生み出されてきた犬は世界各地に存在しているが、中でもピットブルなどは有名だ。アメリカで誕生したこの犬種は、あまたの闘犬の中でも特に強い犬だと言われている。

もっとも、原産国となるアメリカ合衆国では現在闘犬自体が禁止されている。なので表向きにピットブルが戦う羽目になっている事態を見ることはほとんどないと思われる。

ただし、闘犬自体が元々アンダーグラウンドの世界で重宝されてきた賭け事、スポーツでもあるため、非合法の戦いに駆り出される個体が皆無になったとも言い切れない。人間の中には、お金と娯楽のためなら動物の命なんて二の次に考えるような者もいるわけだし。

そんなピットブル、何も戦うだけが取り柄の犬というわけではない。飼い主には比較的従順で、言うことをよく聞く素晴らしい愛犬にもなれる素養があるのだ。性格自体は必ずしも温厚と断定することはできないが、かと言って飼い主が手を焼くほどに狂暴な犬というわけでもない。もちろん、しっかりと躾をしていることは大前提で、そうしなかったがために重傷を負う羽目になった飼い主も過去に大勢出ているけれども……。

おわりに

繰り返しの主張になるが、闘犬文化自体は古くから人々の生活に、まあ良くも悪くも密接に関与してきたもの。だから必ずしもそのすべてが間違いであり、封印すべき過去の悪習とも言い切れるものではない。しかしながら、全貌は悪質と呼べる側面も多く、また残酷なものであるし、何よりも犬の命を軽視した興行ではある。

その残虐性から、過去に日本人を拉致して殺害するという非道を実行したタリバンですら、闘犬はとっくの昔に禁じているというほどだ。「タリバンですら禁じたのだから」というわけではないけども、今の時代娯楽は山のように増えた。

今更闘犬なんて前時代的でおぞましい文化に頼らずとも良いのではないかと、個人的には思ってやまない。実際、虐待行為以外の何物でもないわけだし。傷つけあう動物を見世物にするという文化は、これから先に必ずしも残しておく必要はないはず。

文/松本ミゾレ

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