TOP>ニュース > 新刊「犬・ド・フランス」をもっと楽しく! 田中淳さん特別インタビュー

  • ニュース

新刊「犬・ド・フランス」をもっと楽しく! 田中淳さん特別インタビュー

犬・ド・フランス【ブックナビ】

もし、あなたが犬と旅が好きだったら、この本はあなたのハートに突き刺さるはず。「犬・ド・フランス~犬のいる風景と出会う旅~」(田中淳著、みらいパブリッシング刊)は、著者が旅したフランスで出会った犬と人の写真と、その出来事を綴った一冊です。


感動をくれるたくさんの写真が満載

まず、読者は飼い主に愛されている犬たちを見る幸せを、感じるでしょう。そして、出会った飼い主たちの人生を想像する楽しさもまた、感じさせてくれます。

登場する犬たちは可愛いだけでなく自由奔放。写真を撮影している時も、泥だらけでトランプに興じる若者集団に突進したり、草むらに顔を突っ込んだり、気ままに動きますが、それがまた、何とも自然でほほえましいのです。


犬の自然な姿がとても素敵!

特にコロナ禍で自由な旅が難しくなってしまった今、美しい海外の風景や、街並みに心を打たれます。犬たちの愛らしくけなげな姿を見ていると、こんな風に旅ができる日が来て欲しいと願ってやみません。

今回は著者の田中淳さんに、本にまつわるエピソードを語って頂きました。「犬・ド・フランス」を100倍楽しく読める特別インタビューです。

<Q>

犬好きにはとても心癒される一冊ですが、田中さんがこの本で一番読んでもらいたいところや、感じて欲しい部分は何ですか?

<A>

PETomorrow読者の皆さんも同じ経験や感覚をお持ちかもしれませんが、僕は、犬の仕草や行動、飼い主さんとの微笑ましいやり取りを目にしたとき、他者でありながら仄かな幸せを感じ、ニヤニヤしてしまうことがよくあります。この本は、そんな体験から更に一歩踏み込んで、飼い主さんと話をしたり、犬と触れ合ったりしながら取材、撮影し、綴ったものです。

それぞれが楽しい出会いでしたので、どこかを一番と特定するのは難しいのですが、新型ウイルスの影響で海外旅行に出かけるのが難しい今、本全体を通して、ページをめくりながら、さながらフランス各地を巡り、現地の人々や犬たちと触れ合っているかのような、「ほのぼのとした旅気分」を味わっていただけたら、とても嬉しく思います。

<Q>

たくさんの愛らしい犬達が登場しますが、田中さんご自身が一番思い出に残っている犬は?

<A>

パリから南東に80㎞ほど行ったところにある、「プロヴァン」という町のシャンブル・ドット(民宿)に滞在していたときに出会った、宿泊客のご夫婦が連れていた犬がいます。彼らが宿に到着したとき、その姿が2階の僕の部屋から見えたのですが、紺色の車の後部座席から、1匹のゴールデンレトリバーが、まるで家族旅行を無邪気に楽しむ子供のように飛び降りてきたのです。

その動きといい、表情といい、ご夫婦二人と一緒に醸し出す雰囲気がとても幸せそうで、写真を撮らせてほしいなぁと思いました。でも、その時はタイミングが合わず、また、夕方、町を散策中に偶然出会った時も、雨の中でしたので声をかけることができませんでした。そして次の日、この日は宿を発つ日だったので、もう会えないだろうと朝食会場のサロンに行くと、そのコがご主人の横にチョコンと座って こっちを見ていたのです。

目が合ったので近寄っていき、すぐに仲良くなりました。撮影をさせてもらい、飼い主さんたちと旅の話をしていると、私も仲間に入れてとばかりに、僕たちの脚の間に鼻先を突っ込んできては顔を上げ、必殺のスマイル。人懐こくて、とても愛嬌のある可愛らしいコでした。このコが本の表紙に写っているガーナちゃんです。

<Q>

現在の田中さんの日本の犬たちとのふれあいとは?

<A>

時々ジョギングに行く大きな公園があるのですが、朝、そこへ走りに行っていたとき、小町ちゃんという名前の柴犬と出会うことがありました。女の子なのに(と言うと、今は問題があるかもしれませんが)威風堂々としていて、やや食べ過ぎなのか、ちょっぴりポテッとした愛嬌ある姿に惹かれ、ある時、思わず話しかけてしまいました。飼い主さん(女性)は、誰に対しても笑顔で対応してくださる気さくな方なのですが、小町は反対に、笑わない、媚びない、動かない。その感じが可笑しくて、見かけるたびに、笑いながら吸い寄せられてしまっていました。最近は朝、行くことが少なくなったので会っていませんが、元気にしているかなぁ・・・・・・。


旅の楽しさを思い出させてくれます

<Q>

この本では、フランス流の犬の名前の付け方や、里親風景など、犬の飼い主にとってはとても興味のある内容が盛りだくさんです。その中で、フランスの犬の看板や標識が4点紹介されていました。私は「犬のトイレ禁止(一番左)」と「犬との散歩禁止(一番右)」はわかりましたがあとの2点がどうしてもわかりません。正解を教えてください。

<A>

紙面の都合で小さな写真になってしまい恐縮です。

おっしゃるように一番左は「犬のトイレ禁止」です。ヴィエンヌという町にある、ローマ遺跡の前に立てられていた看板です。看板の向こうに神殿の石柱が見えるのがわかりますでしょうか?

また、一番右も正解です。パリの公園などの入口にある、「犬を連れて入らないで」という標識です。

さて、左から2番目ですが、これは町のお肉屋さんの店先に置かれていた看板です。「parking pour nos amis chiens (我らが友、犬のためのパーキング)」 と書かれています。犬連れのお客様に対し「犬をお店に入れないで、ここに繋いでおいてください」というお願いを、ちょっと洒落を利かせて書いてあるのですね。

最後に右から2番目ですが、ディエップという町の高台にある、お城の敷地の入口付近にあった標識です。意味としては、「犬はリードで繋ぎ、トイレの処理もしてください。それならどうぞ」といったところでしょうか。

<Q>

コロナ禍で、パリも再び都市封鎖が行われてしまいました。この本のような日常が再び戻ってきて欲しいと、願ってやみません。次に田中さんが渡仏して、この子達に会えるのはいつになりそうですか?

<A>

いつになるのでしょうねぇ……。早く行きたい気持ちは山々ですが、それは皆さん同じ、今は我慢の時ですね。

ご存じの通り、フランスの感染者数は日本と比べ桁違いに多く、ロックダウンなど厳しい規制も敷かれてきました。そんな中、何となく想像できるのは、人間がステイ・ホームを強いられても関係なく、犬たちは大好きなご主人と一緒にいることで、幸せいっぱいに愛嬌を振りまいていたのではないかということ。そんな彼らの姿や振る舞いに、人々はきっと鬱々とした心を癒してもらったことでしょう。もはや人間にとって犬は、可愛らしく、愛しいというだけでなく、ありがたい存在なのかもしれませんね。

<Q>

最後に、PETomorrow読者のみなさんへ、メッセージをお願いできれば幸いです。

<A>

以前、犬と一緒に暮らしていた時期もあったのですが、今現在、僕は犬を飼っていません。他にも、様々な事情で、犬を飼いたくても飼えない方がたくさんいると思います。

僕もそうですが、おそらくそういう方々は、外で出会う人様のワンちゃんを見て癒されています。言い換えるならば、皆さんと犬が散歩をしている姿や、犬との微笑ましい掛け合い(?)の様子から、幸せを分けてもらっているのです。そういう意味で、今回ご紹介いただいた僕の本は、犬と愛犬家の皆さんから分けていただいた幸せを、まとめた本と言えるかもしれません。

皆さま、そしてワンちゃんたち。いつも幸せのお裾分けをありがとうございます。

これからも素敵な人生を、素敵な犬生を。

写真作家 田中 淳
「旅先で、道草」
https://tabisakide.michikusa.jp/

文/柿川鮎子
明治大学政経学部卒、新聞社を経てフリー。東京都動物愛護推進委員、東京都動物園ボランティア、愛玩動物飼養管理士1級。著書に『動物病院119番』(文春新書)、『犬の名医さん100人』(小学館ムック)、『極楽お不妊物語』(河出書房新社)ほか。

\ この記事をみんなにシェアしよう! /
この記事をみんなにシェアしよう!
関連記事
関連記事
  • ニュース

「自分を犬だと思ってない犬」が、鏡に映る自分を見た時の表情がこちら! (9.22)

  • ニュース

HUNTERからこだわりのペットアイテムがリリース! (9.20)

  • ニュース

癒し効果抜群!?女性社員100%で愛される男の子犬「まるちゃん」 (9.20)

  • ニュース

愛犬と食べたい♪さつまいもの簡単レシピ&栄養素や注意点まとめ (9.19)

もっと見る

注目のグッズ

犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」

ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』

人気記事
人気記事
\ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! /
PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック!


ページトップへ戻る