2021-03-23 「一緒に同じことができるから」山に登り続ける元保護犬と飼い主さんの話 保護犬犬、置いときますね犬との登山登山犬 「一緒に同じことができるから」山に登り続ける元保護犬と飼い主さんの話 犬の平均寿命は14.0歳(※)です。対して日本人の平均寿命は84.1歳。 ここ10年で飼い犬の平均寿命は飛躍的に伸びたといわれますが、それでも人間よりはずっと短いのです。 今回ご紹介するのは、登山にハマった元保護犬と、そんな愛犬との限りある時間を大切にする飼い主さんのお話です。 ※「アニコム 家庭どうぶつ白書」2017年度のデータより 登山犬・茶々丸くん スラッと長い手足が印象的な彼の名前は、「茶々丸」くん。 茶々丸くんの趣味は「登山」です! それも、「ちょっと山におでかけ」レベルではなく、かなり本格的な登山なんです。 ご覧ください… 雪原に佇む茶々丸くんからにじみ出る、このプロフェッショナル感を!! 登山のことはまったく詳しくない筆者ですが、彼がただモノじゃなさそうなことだけはよくわかります(笑) それもそのはず。茶々丸くんがこれまで飼い主さんと一緒に山に登った回数は数え切れないほどで、ほぼ毎週末、登山を楽しむ生活を送っているそう。 うーん、本当にかっこいいですね! 山に登る魅力 ゴーグル姿も様になる登山犬・茶々丸くんは、現在推定6歳。 彼はもともと、「NPO法人 犬と猫のためのライフボート」という団体さんの元で保護されていた保護犬でした。 彼の飼い主である富永さんに、登山をはじめられたきっかけについて尋ねてみると「SNSでワンコと一緒に登山している方を見かけたこと」というお答えが。 生き生きしている表情を見て『そりゃぁワンコだって自然の中で遊びたいよなぁ』と思い、茶々丸くんと一緒に登山をすることにしたのだとか。 元からの趣味でしたが、茶々丸くんと一緒に山に登るようになってからさらにのめり込んでいったということです。 ワンコと登山をする一番の魅力は「一緒に同じことを長い時間できるところ」だという富永さん。「例え家で一緒にいるときでも、一緒のことをやる時間は案外少ないと思います」というお話に、確かに…と筆者も思わず納得してしまいました。 家の中でワンコと一緒にいても、実のところはテレビを見たりスマホをいじりながらだったりと、「同じこと」をして過ごしているわけではないんですよね。 しかし富永さんと茶々丸くんは、時には12時間かけて山に登り、その間ずっと同じ体験を共有しています。 そのぐらい長い時間同じことに向き合っていると絆や信頼が生まれてくるのではないか。だからこそ茶々丸くんと対話ができる登山は自分にとってとても大切な時間なのだと、語ってくれたのでした。 ふたりの集大成 富永さんと家族になってから、茶々丸くんはずっと一緒に山に登り続けてきました。今では厳しい斜面や道なき道も楽しげにすいすい登っていくというので見上げたものです。 そんなふたりが5年間取り組んできた山行の集大成として昨年の冬に挑戦したルートが「厳冬期・阿弥陀岳北稜」でした。 富永さん曰く、茶々丸くんと行った中でも特に印象に残っている場所で、恐らく厳冬期・阿弥陀岳北稜を登ることができたのは日本初ワンコなのではないかということ! 登山中の茶々丸くんは、人間がダブルアックス(両手でピッケルを使用)で両手両足で登るような斜面でも物ともせずはるかに速いスピードで登っていたそう。 そして、難所と呼ばれていた岩も越え、ナイフのように切り立った尾根も越え、すんなりと北稜を登攀(とうはん)してしまったといいます! まさかこんなにあっさりクリアしてしまうとは思わず、同行者の方もみんなで驚いていたということでした。 さらに、茶々丸くんは阿弥陀岳の中央稜と南稜も登攀したということで「人間でも中々なものだと思われますし、ワンコでは前代未聞です」と富永さん。 前代未聞のスーパー登山犬・茶々丸くん、一体どこまで高みを目指すのでしょうか!? * 最後に… もしこれを読んで愛犬と一緒に登山をしてみようと考えてくれた方がいたら、どうか「安全とルールを守る」ことも忘れないでください。 富永さんと茶々丸くんの場合も、条例に従い決してノーリードでは登らないし、万が一滑落した時にリード゙だけでは支えられないことを考えロープで繋がっています。 周りからの理解を得るためにも、条例や自然界の知識を身に着けることは、愛犬を守ることに繋がる武器なのだと富永さんはいいます。 そこには、茶々丸くんとの限りある時間を共有したいという愛情と、安全に楽しむために努力は惜しまないという熱い思いが感じられるのでした。 飼い主さんと山に登り続ける登山犬・茶々丸くんをご紹介しました。 富永祐太【登山犬 茶々丸】さんのインスタグラム https://www.instagram.com/yuta.tominaga.and.chachamaru/ 取材・文/黒岩ヨシコ \ この記事をみんなにシェアしよう! / この記事をみんなにシェアしよう! ボディケア用品からお菓子まで!猫好きな彼女や妻に喜ばれるホワイトデーギフト4選 (3.3) 愛犬がまさかの“犬嫌い”…その原因はどこにあるのか? (3.1) 亡くなったペットは死後も近くにいるの?夢に出たり、ときには帰ってくることも… (2.26) 猫の辞書に「よく噛んで食べる」という文言は無い! (2.26) 注目のグッズ 犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」 ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』 ボディケア用品からお菓子まで!猫好きな彼女や妻に喜ばれるホワイトデーギフト4選 【猫クイズ】短足・小型・巻き毛が特徴の「ラムキン」ってどんな猫種? 愛犬がまさかの“犬嫌い”…その原因はどこにあるのか? ぼくたちは猫を育てているのではない。猫に育てられているのだ。 \ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! / PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! Facebook にいいね!する Twitter をフォローする Instagram をフォローする Pinterest をフォローする