2021-03-06 猫の神様、私と猫吉はずっとこのままで、お願いします。 虹の橋を渡る日まで連載 虹の橋を渡る日まで 仕事がひと段落して、パソコンを離れてコーヒーを取りに立ったら、足元に猫吉がすり寄ってきた。私が動くのを待っていたのかな?声を出さない鳴き方で甘えてくる。 コロナで自宅勤務になって、茶トラの猫吉といる時間が増えた。これまでは家に帰ってくると、何かを取り戻すかのように必死になって甘えたり、残業して帰ってくると、わざとトイレを失敗して困らせていたのが、嘘のように良い子になった。 いつも私の気配がする場所でのんびり寝そべって、たまに私が動くと一緒になってついて来て、こうして甘えてくる。愛情に必死な感じが無くなって、穏やかなのだ。 猫吉が快適なのと同じぐらい、私も自宅勤務が快適だ。私の隣の課長はいつも強烈な柔軟剤の香りがしていて、頭痛がするほど臭くて、本当に困っていたのだ。 おまけに私の席からトイレまで遠かった。いったんトイレに行くとどうしても5分以上かかってしまう。女性の上司に相談したら「別に、トイレぐらいゆっくり行けば?」と言われたけれど、時間がかかると「トイレで大便をしてきたんじゃないか」とか、「今、生理?」と勘ぐられるようで、地味にストレスだった。 通勤電車で見知らぬ人にギュウギュウ押されて、痛い目に遭ったり、コンビニ・ランチのお弁当争奪戦もない。リモート会議以外で化粧する必要も無いから、肌も荒れないし、ヒールを履かなくても良い。 仕事もコロナで絶好調だ。「あ、ちょっとこれお願いできる?」が無くなって、自分の仕事を丁寧に仕上げることができる。仕事の質が上がって、お客さんからも好評で、私の評価もぐんとアップした。 あと、ここだけの話、私は恋人や友達と遊んだり、外食しなくて良くなったのも、ものすごく快適なのだ。もともと外遊びは好きじゃない。食事やお酒も自分の好きなものを、自分の体調に合わせて食べたかった。それがコロナで実現しちゃった。 ブルるるる―ブルるるるーという音を盛大にまきちらして、猫吉は私の膝の上でごきげんだ。顎をゴシゴシ擦ってあげると、音はどんどん大きくなる。何て幸せなんだろう。これでコロナが収束したら、また会社に行かなきゃならないんだろうか。昼間、猫吉とこうやって遊べなくなっちゃうのかな。 私だけに関して言えば、もう一生このままコロナで良い。こんなこと誰にも言えないけれど、コロナで快適。猫の神様、私と猫吉はずっとこのままで、お願いします。 文/柿川鮎子 明治大学政経学部卒、新聞社を経てフリー。東京都動物愛護推進委員、東京都動物園ボランティア、愛玩動物飼養管理士1級。著書に『動物病院119番』(文春新書)、『犬の名医さん100人』(小学館ムック)、『極楽お不妊物語』(河出書房新社)ほか。 \ この記事をみんなにシェアしよう! / この記事をみんなにシェアしよう! ボディケア用品からお菓子まで!猫好きな彼女や妻に喜ばれるホワイトデーギフト4選 (3.3) 愛犬がまさかの“犬嫌い”…その原因はどこにあるのか? (3.1) 亡くなったペットは死後も近くにいるの?夢に出たり、ときには帰ってくることも… (2.26) 猫の辞書に「よく噛んで食べる」という文言は無い! (2.26) 注目のグッズ 犬猫どっち派?村松誠の「2021年版 犬猫カレンダー」 ドラえもんに大変身!犬猫用『ドラえもん コスチューム』 ボディケア用品からお菓子まで!猫好きな彼女や妻に喜ばれるホワイトデーギフト4選 【猫クイズ】短足・小型・巻き毛が特徴の「ラムキン」ってどんな猫種? 愛犬がまさかの“犬嫌い”…その原因はどこにあるのか? ぼくたちは猫を育てているのではない。猫に育てられているのだ。 \ PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! / PETomorrow をフォローするには下のボタンをクリック! Facebook にいいね!する Twitter をフォローする Instagram をフォローする Pinterest をフォローする