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犬もうなぎを食べられる?栄養素の働きや意外と知らない豆知識を紹介♪

犬もうなぎを食べられる?栄養素の働きや意外と知らない豆知識を紹介♪

お皿の上のウナギのかば焼き

うなぎは夏のイメージが強いですが、実は天然物の旬は秋から冬にかけてです。栄養満点で滋養強壮に良いとされるうなぎは、犬に与えても大丈夫なのでしょうか?

というわけで今回は、うなぎの栄養素や犬に与える際の注意点、犬とうなぎの豆知識などをまとめてご紹介します!

監修:獣医師 古江加奈子

パーク動物医療センター副院長。福岡県獣医師会、福岡市獣医師会、日本獣医がん学会に所属。言葉の話せない動物を治療するうえで、動物たちに聞く代わりに飼い主から沢山のことを聞き、飼い主とのコミュニケーションを最重視するドクター。


犬とうなぎは関係が深い…!?

西郷隆盛の銅像

うなぎは、犬が食べても大丈夫な魚です。うなぎにはビタミンやDHAなどの栄養素が豊富で、古くから人の滋養強壮に効果があるといわれ親しまれてきました。

実は人だけでなく犬とうなぎも意外なところで昔から繋がりがあります。かの有名な赤塚不二夫のキャラクター「ウナギイヌ」は父は犬で母はうなぎ(!)という斬新な設定で人気を博しました。

犬好き藩士として名高い西郷どんこと西郷隆盛は、食事処で自分の好物であるうなぎの蒲焼きを注文するときに、よく愛犬の分まで頼んでいたという逸話が残っています。

鰻店が多く立ち並ぶ浜松や成田山周辺には、犬連れで入れるドッグフレンドリーなお店もあります。

全く関係ないようで、なんだか犬とうなぎは縁がある…ということがお分かりいただけたでしょうか?(笑)

さらにうなぎは、人だけでなく犬にとっても健康に良い効果が期待できる食材でもあるのです。

犬の健康を助けるうなぎの栄養素

うなぎは栄養価が非常に高い健康食材です。各種ビタミンやカルシウム、DHAやEPAなど、色々な栄養素を同時に補うことができるため、精をつけたいときにはぴったりの食べ物です。

うなぎの主な栄養成分(可食部100gあたり)

エネルギー 331kcal
ビタミンB1 0.55mg
ビタミンB2 0.45mg
ビタミンD 17μg
ビタミンE(α-トコフェロール) 5.3mg
ビタミンA(レチノール) 1500μg
カルシウム 140mg
DHA(ドコサヘキサエン酸) 1100mg
EPA(イコサペンタエン酸) 510mg

 

※うなぎ(白焼き)の場合

出典:食品成分データベース|文部科学省

うなぎは、魚の中でも特にビタミンA(レチノール)の含有量が高いのが特徴です。

ハスキーの目のアップ

「目のビタミン」ともいわれるビタミンAは、摂取することで目の健康をサポートし、特にシニア犬に心配される視力の低下や眼疾患の予防に効果を発揮してくれます。皮膚のターンオーバーや皮脂の分泌を調節する働きもあるので、若々しい皮膚や被毛を維持するためにも大切な栄養素といえます。

ビタミンEが持つ抗酸化作用と併せて、愛犬のアンチエイジング効果が期待できるでしょう。

ビタミンB1は主に疲労回復、ビタミンB2は犬の皮膚や粘膜の健康維持に効果的な栄養素です。ビタミンDは骨や歯を形成するカルシウムの吸収を助ける栄養素なので、カルシウムと同時に摂取できるうなぎは理想的といえます。

魚をくわえた白い犬

さらに、オメガ3系脂肪酸であるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は、人の認知症改善が認められたことで注目を集めている栄養素です。アンチエイジングサプリとして、オメガ3系脂肪酸を含む商品を見かけたことがある方も多いかもしれませんね。

犬の場合は、子犬の認識機能の発達に関係するという報告があり、脳の神経細胞へ働きかける栄養素であることが明らかになっています。

また、オメガ3系脂肪酸が持つ強い抗炎症作用は皮膚炎や関節炎などの症状の緩和に、抗凝固作用(血液をサラサラにしてくれる)や降圧作用(血圧を下げる)は心臓や腎臓機能を保護につながる効果が期待できるでしょう。

犬にうなぎを食べさせる際の注意点

評判通り、体に良い栄養が詰まっているうなぎですが、犬に食べさせる際には守っておきたい注意点がいくつかあります。

①絶対に生では与えない!

生きているうなぎ

うなぎを生で購入することはそうそうないかと思いますが、絶対に犬に生のうなぎを与えてはいけません。

うなぎの血液には「イクシオトキシン」という毒が含まれていて、大量に摂取すると下痢や嘔吐、発疹、呼吸困難などの中毒症状を起こすことで知られています。

加熱すれば毒性はなくなるので、愛犬には必ず加熱調理されているうなぎを食べさせるようにしてください。

犬のおやつ用に加工されたうなぎの骨が売られていることがありますが、もし自宅で調理する場合は、うなぎの頭や大きめの骨は取り除いてあげたほうが食べやすいでしょう。

②蒲焼きのタレは塩分・糖分が多めなので与えない!

頭付きのうなぎの蒲焼き

お店で食べるうなぎはタレのかかった蒲焼きか、素焼きである白焼きが主かと思います。甘辛味のタレは犬にとっては塩分や糖分が多めなので、与えない方がベターです。愛犬に食べさせる場合には、基本的には何もついていない白焼きのうなぎをあげるようにしましょう。

また、缶詰や真空パックなどに入ったうなぎ加工品の場合、添加物やうなぎ以外の原材料が使われていることがあるので注意してください。

もちろん、うなぎパイなど人間用のお菓子は犬のおやつには向いていませんよ!

③アレルギーと食べ過ぎに注意!

寝ている大型犬

どんな食材でもそうですが、初めて愛犬に食べさせる際にはアレルギーに注意しましょう。魚はドッグフードの主成分になることもあり、アレルギーを発症しにくい食材といわれますが、それでも可能性はゼロではありません。

愛犬の様子を観察しながら、少量ずつ与えるのがベストです。

犬が食物アレルギー担った時の主な症状  になった

  • 体をかゆがる
  • 目が充血する
  • 口の周り、耳の内側などが赤くなる
  • 下痢、嘔吐をする など

 

うなぎを食べた後に、上記のような症状が出た際はすぐに与えるのを止め、獣医師に相談しましょう。

また、いくら健康に良い栄養素を含んだ食材だからといって、過剰摂取はよくありません。

うなぎは意外とカロリーも高いですし、犬の肥満に繋がる可能性もあります。あくまで主食であるドッグフード(総合栄養食)の補助として、5kg犬で1日20g以下を目安に、時々あげる程度に留めておいてくださいね。

愛犬と一緒に食べられる魚を使ったレシピ

続いて、自宅で手作りして愛犬と一緒に食べられる魚料理のレシピをご紹介します。獣医師の古江先生と管理栄養士の先生が揃って開発された美味しくて犬の健康にも良いごはんなので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

①ぶり大根

ぶり大根

和食の定番であるぶり大根。切り身を使い、味付けをしないことでワンコも食べられる栄養食になります。

栄養のポイント

冬が旬のぶりにはオメガ3系脂肪酸がたっぷり含まれているため、動脈硬化や脳梗塞などの予防効果が期待できるでしょう。また、ぶりの皮はコラーゲンが豊富なので、皮膚を健康に保ったり、毛ヅヤをよくするなどのメリットがあります。

 

詳しいレシピはこちら→ぶり大根【わんこも食べれる簡単ごはん】

②たらとゴマのふりかけ

たらとゴマのふりかけ

冬を代表する美味しい白身魚・たらを使ったしっとり食感のふりかけレシピ。いつものフードにかけたり、お湯をかけてスープにすることで手軽に栄養補給ができるのでおすすめです。

栄養のポイント

たらには「若返りビタミン」とも言われるビタミンEや、ヨウ素、カリウムなどの栄養素が含まれています。

ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に必要な栄養素で、ドッグフードにも配合されています。不足すると脱毛や甲状腺腫などの病気の原因となる可能性がある一方で、急激な過剰摂取により甲状腺機能障害や中毒症状を引き起こしてしまう可能性もあるため、与える量には注意が必要です。

 

詳しいレシピはこちら→たらとゴマのしっとりふりかけ【わんこも食べれる簡単ごはん】

③切り干し大根と鯖の炒め煮

切り干し大根と鯖の炒め煮

一年中スーパーで見かける鯖(サバ)ですが、サバ缶ブームによりさらに身近な食材になりました。切り干し大根と合わせた炒め煮は香りが強く栄養満点で、食欲が低下気味のシニア犬にもぴったりです。

※サバ缶は無塩・低塩のものを選ぶようにしましょう。

栄養のポイント

サバには、健康な骨や歯を作るのに欠かせないカルシウムや、タウリン、オメガ3系脂肪酸などの栄養素が含まれています。タウリンは強い抗酸化作用や強肝作用があり、免疫機能の低下を予防する効果が期待できます。その他にも、心臓の筋肉の収縮に関わる大切な栄養素で、抗不整脈効果も期待できますよ。

サバは動物性タンパク質も豊富なので、高齢期の筋肉の維持や、エネルギー源としても一役買ってくれそうですね。


詳しいレシピはこちら→
健康な骨作りに!切り干し大根と鯖の炒め煮【簡単ペットごはん】

「土用の丑の日」はうなぎ屋の販促キャンペーンだった?

うな重

うなぎといえば、日本では夏の土用の丑の日に食べる縁起物。しかし、そもそも旬が初冬なら、夏に大々的に打ち出しているというのは不思議ではないですか?

実はこれ、もともと夏に売れ行きが悪かったうなぎの売上を伸ばすために広めた風習という説が濃厚なんです!

いわばバレンタインデーのような、売り手側が仕掛けた販促キャンペーンですね。滋養強壮や夏バテに効果的といわれるうなぎだからこそ広く浸透し、ここまで長く続く文化になったのでしょう。

これを踏まえ最近では、夏だけでなく冬の土用の丑の日にもうなぎを打ち出しているスーパーを見かけるようになりました。「体調を崩しやすい季節の変わり目にうなぎを食べて、元気に乗り切ろう!」というキャッチコピーで、美味しそうな旬の天然うなぎが並んでいます。

※夏の土用の丑の日にうなぎを食べる風習については諸説あります

※土用の丑の日とは夏だけでなく、立春・立夏・立秋・立冬の前の約18日間のうちに訪れる「丑の日」のことを指します

愛犬とうなぎを味わおう♪

s日田なめずりしているヨークシャーテリア

シニア犬に嬉しい栄養素がたっぷりのうなぎですが、健康的で老いに負けない体を作るためにはどんな世代のワンコも(もちろん人も!)摂取して損はない食材であるといえます。

ちなみに、2021年の冬の土用の丑の日は1月17日と1月29日です。

外食が減った今だからこそ、ちょっと贅沢気分で愛犬と一緒にお家で旬の天然うなぎを味わってみてはいかがでしょうか?

文/黒岩ヨシコ

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